- HOME >
- 為替,FXマーケット情報 >
- FXレポート >
- G.COMデイリーレポート 5月23日(水)トルコリラ/円
G.COMデイリーレポート

外為どっとコムのスタッフが今最もホットな通貨ペアを日々ピックアップし、その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。弊社お取り扱いの全通貨ペアを対象に、各国の経済・金利動向や金融政策、株価、商品相場動向など、あらゆる視点からその日一番注目の通貨ペアをご紹介します。
ニュースや他のレポートでは伝えきれない、貴重な情報をご提供いたします。
※祝祭日除く。
5月23日(水) トルコリラ/円
【通貨ペア】
トルコリラ/円
【今日のトピック】
リラ売り止らず
【基調】
波乱含み
【目先の注目材料】
・国際商品価格、主要国株価
【本文】
格付け会社フィッチは昨日、トルコ中銀の独立性を巡り強い懸念を表明した。エルドアン大統領が先週、大統領選後は金融政策運営に直接関与して金利を引き下げる考えを示した事に対し、「中銀の独立性を低下させようとするあからさまな脅威は、政策決定環境と政策の有効性に対するリスクを増大させる」と警告。これが引き金となり、トルコリラ/円は本日早朝にストップロスを巻き込みながら一時22円台へと急落した。
トルコ中銀は、昨年1月には通貨防衛のために緊急利上げを行った実績もあるが、大統領選(それもエルドアン氏の再選が有力な)を約1カ月後に控えているとあって今回は難しいとの見方が一般的だ。中銀は先週16日に、リラの下落に対して「必要な措置を講じる」と表明したが、市場は「口先介入」に過ぎないとタカをくくっている。トルコ中銀が、大統領に逆らってまで利上げができるとは思えない上に、リラ買い介入で投機筋を打ち負かせるだけの外貨も保有していない。当面は、トルコリラに対する逆風が収まる公算は小さいと見られ、安易な逆張りのリラ買いはできる限り慎むべき局面だろう。
最新のレポートを見る
バックナンバー(2018年5月)
- 利上げ期待が高まる中、カナダGDPに注目が集まる【カナダドル/円】 2018年5月31日
- 中銀のスタンスに変化はあるか【カナダドル/円】 2018年5月30日
- イタリア再選挙見据えユーロ売り止まらず【ユーロ/円】 2018年5月29日
- 薄商いが値動きを増幅させる可能性も【トルコリラ/円】 2018年5月28日
- 続落か反発か【ユーロ/米ドル】 2018年5月25日
- 米10年債利回りが3%割れ【米ドル/円】 2018年5月24日
- リラ売り止らず【トルコリラ/円】 2018年5月23日
- MPCメンバーが揃って議会証言に【ポンド/米ドル】 2018年5月22日
- 【ユーロ/米ドル】 2018年5月21日
- 買い材料乏しい【メキシコ/円】 2018年5月18日
- 英の「いいとこどり」は受け入れられない公算【ポンド/円】 2018年5月17日
- 豪4月雇用統計、RBAのスタンスへの影響はいかに【豪ドル/円】 2018年5月16日
- 英雇用統計と米小売売上高【ポンド/米ドル】 2018年5月15日
- イタリアで連立協議【ユーロ/円】 2018年5月11日
- 今夜はスーパーサーズデー【ポンド/米ドル】 2018年5月10日
- 中銀声明【NZドル/米ドル】 2018年5月09日
- 連敗脱出なるか?【ユーロ/円】 2018年5月08日
- リラは狙い撃ちされやすい新興国通貨のひとつ【トルコリラ/円】 2018年5月07日
- ドルの強さは対ユーロで顕れやすい【ユーロ/米ドル】 2018年5月02日
- 凪か時化か【米ドル/円】 2018年5月01日
- ●当社提供のレポート類について
- 本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。