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G.COMデイリーレポート

外為どっとコムのスタッフが今最もホットな通貨ペアを日々ピックアップし、その動向や見通し、注目材料をコンパクトにお伝えします。弊社お取り扱いの全通貨ペアを対象に、各国の経済・金利動向や金融政策、株価、商品相場動向など、あらゆる視点からその日一番注目の通貨ペアをご紹介します。
ニュースや他のレポートでは伝えきれない、貴重な情報をご提供いたします。
※祝祭日除く。
3月28日(金) ユーロ/ドル
【通貨ペア】
ユーロ/ドル
【今日のトピック】
独連銀総裁はタカ派のはず
【基調】
波乱含み
【目先の注目材料】
・独3月消費者物価指数、バイトマン独連銀総裁講演
・主要国株価、国際商品価格
【本文】
ユーロ/ドルは、今月中旬に1.39ドル台半ばまで上昇したが、足元では1.37ドル台前半まで下落している。
下落のきっかけとなったのは、25日にECBの主要メンバーである独連銀のバイトマン総裁が「ユーロ高がインフレ見通しに与える影響への対処としては他の措置よりも、マイナス金利が適切だろう」と述べた事にある。
バイトマン総裁は、将来的なインフレ高進を懸念して(ユーロ圏のインフレ率がECBの目標を大きく下回る中にあっても)追加金融緩和に否定的な見解を示す事が多かっただけに、そのインパクトは大きかった。
ドラギECB総裁は常々「下方リスクが顕在化すれば追加の金融政策措置を講じる用意がある」と発言している。そこに追加緩和への最大の障害であったバイトマン総裁から「マイナス金利容認」とも取れる発言が飛び出した事で、市場は来週のECB理事会で追加緩和が決まる(あるいは来月実施への示唆がある)との思いを強め始めているようだ。
こうした中、本日は独3月消費者物価指数・速報値が発表される。前年比+1.1%(EU基準+0.9%)が見込まれており、2月の+1.2%(EU基準+1.0%)から減速する見通しとなっている。31日に発表されるユーロ圏3月消費者物価指数との相関が高いため、予想を下ぶれた場合は追加緩和観測を高める材料となるだろう。
ただ、本日は渦中のバイトマン総裁が講演を行う予定であり、場合によっては波乱を呼ぶ事も考えられるため注意しておきたい。総裁は、25日のマイナス金利に関する発言に続けて「現在のユーロ相場は金融政策の措置を必要としない」とも発言しており、決して金融緩和に前向きという訳ではないようだ。講演で本来のタカ派姿勢を示す可能性もないとは言えないだろう。
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