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G.COMデイリーレポート
3月11日(金)ドル/円
【通貨ペア】
ドル/円
【今日のトピック】
地震の影響を欧米勢がどう判断するか注目
【基調】
リスク回避の動きが強まる
【目先の注目材料】
・本邦での地震
・3/11 米2月小売売上高指数、米3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
・中東や北アフリカでの政情不安
・主要国株価、原油価格、ユーロ/ドル相場
【本文】
本日、通常であれば、米2月小売売上高や米3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値に市場の関心が集まりやすいところである。ただ本日午後3時前に発生した東北地方を震源とする大地震の発生により、ドル/円は発生前の82.80円レベルから83.30円手前まで急騰する場面が見られた。
現時点では本邦の被害状況について不明であるものの、終盤にかけて日経平均株価が急落して安値引けとなったのみならず、シンガポールの日経平均先物が一時1万円の大台を割り、時間外のNYダウ平均が連れて下落するなど、地震被害がカントリーリスク回避の円売りから、世界的なリスク回避の動きにつながる可能性も出てきた。
さて、本日の米国では2月小売売上高が予定されているものの、2月後半からの原油価格の高騰により、世界経済の減速が懸念されていることから、3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値のほうが注目を集める可能性がある。今回の市場予想は76.3と、2月下旬からの原油相場の上昇により、前回確報値の77.5より小幅に低下するとの見通しとなっている。
仮に市場予想を下回る場合、原油高による米国での景気減速に加えて、本邦の地震発生に端を発する世界的な株安によるリスク回避の動きも重なると、ドル/円は値を下げる展開が予想される。
なお、東北地方太平洋沖大地震のドル/円相場への影響に関しては、短期的な地震被害の大きさ等に配慮した日本銀行による緊急流動性供給による円安圧力の一方で、日本は対外債権国であるため、災害復興資金の海外からの還流観測による円高圧力の存在も意識されるため、当面は両者のせめぎ合いによる不安定な相場展開が予想され、推移を見守る必要がありそうだ。
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