- HOME >
- 為替,FXマーケット情報 >
- FXレポート >
- G.COMデイリーレポート >
- バックナンバー >
- 9月9日(木)ランド/円
G.COMデイリーレポート
9月9日(木)ランド/円
【今日のトピック】
利下げの有無と声明の内容に注目
【基調】
もみあい、わずかに弱含み
【目先の注目材料】
・9/9 南アフリカ準備銀行(SARB)政策金利発表
・主要国株式市場、国際商品市況
・ドル/円相場、ドル/ランド相場
【本文】
本日、南アフリカでは政策金利発表が予定されている。市場予想では0.50%の利下げを予想する声が多くなっており、その背景としては以下の2点が挙げられる。
まず雇用面から見ると、7月末に発表された南アフリカ第2四半期失業率は25.3%と前期(25.2%)よりも増加しており、国内の雇用は依然として厳しい状態が続いている。つぎに国内の物価動向を見ると、先月25日に発表された南アフリカ7月消費者物価指数は前年比+3.7%となり、7ヵ月連続で物価が下落している。市場では南アフリカ準備銀行(SARB)の目標とするインフレ率(3%から6%)に収まっていることよりも、物価の下落傾向が続いていることが材料視された模様である。
さてランド/円相場の影響について、3月にSARBが予想外の利下げを行った際、その後の声明で0.50%超の利下げは議論されなかったことが伝わると、市場では追加利下げの可能性が小さいと受け止められ、ランド/円の下落は小幅に留まった。仮に今回利下げが行われたとしても、その後の声明により今後の追加利下げ観測が後退した場合、ランド/円の下落は限定的となりそうである。
一方で金利が据え置かれた場合でも、現在の南アフリカにおいて利上げ観測が浮上するまでには、雇用の増加やインフレの高進など、越えるべきハードルは高いことから、ランド/円が上昇するとは考えにくい。またその後の声明で今後の利下げが示唆された場合、ランド/円は弱含む展開もありえる。いずれの場合でも政策金利発表後の声明には注意したい。
- ●当社提供のレポート類について
- 本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承願います。