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G.COMデイリーレポート

6月25日(金)豪ドル/円
【今日のトピック】
首相交代で資源超過利潤税の行方に注目が集まる
【基調】
波乱含み
【目先の注目材料】
・鉱山企業との資源超過利潤税の交渉の行方
・主要国の株式市場、商品市況
・ドル/円相場、豪ドル/米ドル相場
【本文】
24日の日本時間午前、ラッド豪首相の辞任を受け、ギラード氏が女性初の豪首相に就任した。なお市場ではラッド首相の辞任が発表された際、豪ドル/円が20銭弱上昇する場面が見られた。前首相が強行しようとしていた資源超過利潤税を巡る問題の妥結を期待した豪ドル買いが一部では出た模様である。
同日に行われたギラード首相の就任後初の記者会見では、問題となっている資源超過利潤税について、コンセンサスを模索し、資源税を巡る不透明感を払しょくする必要があると発言。また25日には資源税を巡る問題を解決することが政府の最優先課題との認識を示し、スワン副首相兼財務相が、政府が提案する40%の税率の見直す可能性を排除しないと発言しており、市場では政府と鉱山会社の間での妥協点に関心が集まっている。
市場では現在、双方の妥協点が見出される期待が高まってはいるが、政府の資源税導入を目指す方針自体は変わっておらず、ここから廃案となる可能性は低い。そのため政府と鉱山会社との間で妥結した場合と、政府の提案通りとなった場合に分けて考えてみたい。
もし資源税導入について政府と鉱山会社の間で妥結した場合、一時的には豪ドル買いが出る可能性が見込まれる。ただ税率が低くなればなるほど、政府が当初の目標とした2013年までの財政黒字に転換する目標の見直しを迫られることが予想される。
一方で政府の提案通りとなった場合、財政黒字化という目標には大きく近付く。だが政府が資源税導入を発表した直後の5月7日、格付け会社ムーディーズは一部企業には短・中期的に不確実性をもたらす公算を指摘していることから、短中期的には豪ドル売り要因となりうる。
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