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G.COMデイリーレポート

3月19日(金)ドル/スイス
【今日のトピック】
スイス高への準備か
【基調】
下値模索
【目先の注目材料】
・主要国株価、国際商品価格
・ユーロ/スイス相場
【本文】
昨日18日、スイス中銀(SNB)のダンティーヌ理事は講演の中で、スイス国内の企業や消費者は、金利上昇や、スイスフランの為替レートが市場に自由に設定されることなどに備えるべきとの見方を示した。
今月11日に開催されたスイス中銀の政策決定会合における声明では、ヒルデブランドSNB総裁よりスイス高をけん制する発言が出ていただけに、ダンティーヌ理事の発言は市場では対ユーロでのスイス高容認と解釈され、ユーロ/スイス相場では2008年10月以来となる1.4350フラン台まで下落した。
今回の発言により、今のところ対ドルや対円でのスイス高は進行していないものの、スイス高を抑制する要因が一つ減った可能性がある。ダンティーヌ理事の発言の背景には今月に入り小売売上高や貿易収支、鉱工業生産など国内の経済指標のうちいくつかが改善したことにより、スイス国内における金利正常化が視野に入ってきた事が挙げられる。その準備を促す意味で今回の発言が出たものと推測される。そのため次回の6月に予定されている政策金利発表に向け、国内景気の回復具合に今後の注目が集まりそうである。
テクニカル面では2月19日高値(1.0893フラン)から下落し、3月17日には1.0504フランをつけた。チャート上ではエリオット波動が確認でき、現状は11/25安値(0.9911フラン)からカウントすると第4波形成中にある。なお1.0503ドル以下になると第1波の頂点(1.0503ドル)と重複するため、波動としては失敗となる可能性がある。仮に1.0503ドルを割った場合、チャートの形の面からはエリオット波動よりも三尊天井(ヘッド&ショルダーズ)がイメージされるため、200日移動平均が近くに位置する1.048フラン前後でも下げが止まらない場合、前述の三尊天井の右肩にあたる1.0128フラン(1/11安値)が目標値として点灯しそうである。
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