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G.COMデイリーレポート

8月7日(金)ランド/円
【今日のトピック】
南ア電力公社ストライキ懸念で下落
【基調】
やや軟調、下値試し
【目先の注目材料】
・南ア電力公社Escomのストライキ懸念
・主要国株価、ドル/円相場、ユーロ/円相場
・8/7 米雇用統計
【本文】
ランド/円相場はきょう午後3時過ぎにほぼ半月ぶり安値11.70円を記録している。ランド/円は通常、ユーロ/円や豪ドル/円と相関性が高いが、チャートを見比べればお分かりのように、昨日からのランド/円は弱さが際立っている。南アフリカの電力の約95%を供給している電力公社Escomの従業員が2万人規模のストライキを行う可能性があり、電力不足の影響が他の産業にも波及するとの懸念が背景となっている。
通常、ランド/円相場は南アフリカの材料に反応することは少ないが、年に数回程度は南アフリカの不安定な社会情勢に基づく問題が表面化し、ランドが強く売り込まれることがある。昨年は年初に深刻な電力不足、5月から6月にかけては隣国からの移民に対する暴動激化、9月にはムベキ大統領辞任による政局不安があった。数年前は、経常赤字の拡大(外国からの資本への過剰な依存体質)への懸念が強まり、ランドが急落したこともあった。ちなみに今年第1四半期の南アフリカの経常赤字の対GDP比率は7.0%で、過去最大を記録した2008年第1四半期の8.8%からは低下しているが、依然として高水準であり、南ア中銀も潜在的なランド安要因であるとして再三警鐘を鳴らしている。
目先は下値を試す展開が続きやすいだろう。
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