兵庫県尼崎市立若草中学校編

竹中平蔵こどもプロジェクト 2009年12月11日ー兵庫県尼崎市立若草中学校編ー

2009年12月11日、元・総務大臣で慶応義塾大学教授の竹中平蔵氏(現:株式会社外為どっとコム総合研究所の首席研究理事)は、「そろばん特区」など様々な教育施策に取り組んでいる兵庫県尼崎市の市立若草中学校を訪問し、特別授業を行いました。

本授業は、竹中氏が日頃から提唱している「経済学の社会教育」を実践するために、当社のサポートで発足した「竹中平蔵こどもプロジェクト」の活動の一環として実施されたもので、今回が通算5回目の開催となります。

竹中氏は冒頭、これから実施する授業の中で、「世の中を知って欲しい」、「日本の事を考える時間にして欲しい」と生徒たちに伝え、特別授業は幕を開けました。

経済を良くすることは大切なこと

竹中平蔵こどもプロジェクト 2009年12月11日 写真1

25年前にタイに行った時の出来事です。水上マーケットに行くと、小さな女の子が寄って来て、1つ100円程の木の人形を売りに来ました。
この地域では、貧しいために学校にも行けず、読み書きが出来ない子供たちが大勢います。また、アフリカでは毎年飢餓で800万人以上が亡くなっている現実があります。日本の皆は、普通に学校に行けて読み書きが学べ、ご飯を毎日食べる事ができています。これは当たり前のことではなく、日本の経済が豊かであるがゆえに成り立っている事を知って欲しい。
竹中氏は世界の状況と比較しながら、経済によって、日々の暮らしや生活環境に違いがあることを例に、「まず第一に経済の大切さをわかって欲しい」と生徒たちに訴えました。

経済のない一日はない

竹中平蔵こどもプロジェクト 2009年12月11日 写真2

毎日朝食などで口にしているパンの原材料は小麦、その小麦の多くは、アメリカやカナダから輸入しています。輸入をするということは、為替レートが大きく影響します。為替レートが変動すれば、当然小麦の値段も上がり、パンの値段も上がります。車を動かすガソリンは中東諸国から輸入した原油からできているため、原油の値段が上がれば、ガソリンの値段も上がります。

この様に、普段何気なく生活している周りにも経済は密接に関係していて、遠くで起きている事が、家計にも影響をしています。 経済は繋がっている事を知って欲しい。

経済に正解はない、だから経済はおもしろい

少子化の現代、もしも皆が私立学校の校長先生だとした場合、自分の経営する学校の売り上げを上げるために必要なことは何ですか。学費を上げる、学費を下げる、現状維持、どうすれば良いでしょう。学校の勉強には答えがあるが、経済には答えがない、今の質問にも答えはないのです。どうなるかは誰もわからない。だから自分で考えて、常に何がベストな選択なのかを判断し、少しでも自分が良いと思った方向に進む必要があります。そして、経済を学ぶために大切なことは、世の中に関心を持つ事。
その結果、勉強が自然にできるようになるでしょう。時間はあっと言う間に過ぎてしまいます。だから、夢を持って、その夢を実現させよう。世の中を知り、目標を持って生きていこう。

授業終了後に生徒の代表者は、「この授業で、世の中の事、お金の事を改めて知る事ができ、とてもわかりやすかった。これから日本の未来を担っていくために、もっと経済を勉強して、立派な大人を目指していきたいです」と、とても心強い感想が聞かれました。