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川口一晃 基礎から学ぶテクニカル教室
「11.OBV」 ※当社のチャートツールでは、OBVのテクニカル指標を表示できません。
出来高に着目
(1)OBV(On Balance Volume)
“出来高は株価に先行する”という言葉があります。
株というものは、上がるか上がらないうちに徐々に買われていき、株価がまだ左程上昇していないにも拘わらず出来高だけが増加していき、最後に株価が上昇したりします。
逆に売られてくる段(天井を打つ頃)になると株価はさほど上昇していないにも拘わらず「天井を打つであろう」という人(売却派)と「まだ上昇する」という人(買入派)が入り乱れ出来高が増えたりします。
つまり、底を打って上昇するにしても天井を打つにしてもその直前に出来高が急増する傾向があるということです。
そしてそういうポイントでは出来高というものは急増するものなのです。
出所:カブドットコム証券
投資家が下値だとか高値だとか考えている節目には出来高が増えるというのが見て取れると思います。
出所:カブドットコム証券
そして、その出来高の動きに注目したのがこのOBVなのです。
<作成方法>
では、このOBVの計算式をみてみましょう。
本日終値 > 前日終値: OBV=前日OBV+本日の出来高
本日終値 < 前日終値: OBV=前日OBV−本日の出来高
本日終値 = 前日終値: OBV=前日OBV
つまり、出来高を累積させていくわけです
。
前日の終値より引け値が高く終わった日の出来高を前日のOBV(累積された出来高)に加えます。
逆に前日よりも安く終わった日はOBVからその日の出来高を引きます。
このようにして作ったOBVをみますと株価と出来高にはある種の相関関係があるようにみてとれます。
<売買ポイント>
見方としてはOBV線が上昇している時は出来高伴い株価は上昇基調、逆のケースは下落基調とみます。
また、上値抵抗線をブレイクした時は買い、下値抵抗線をブレイクした時を売りという方法もあります。
また、OBVが直近の高値を上回った時にマークをつけ、それをこえたところで買いシグナルを出したり、逆のケースで直近の安値を下回った時にもマークをつけて売りシグナルにする方法もあります。
株価の動きだけでなく、出来高の動きにも注目していただければと思います。
※当社のチャートツールでは、OBVのテクニカル指標を表示できません。
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