マット今井「トレーディングのつぼ」バックナンバー

第104回 “主要通貨での仕掛けに気をつけよう”(2006/10/24)

存知の方はいらっしゃると思いますが、世界中の外国為替の取引の大半はインターバンク市場という銀行間の取引市場に持ち込まれます。インターバンクでの取引はほとんどが対米ドルで取引されています。例えば、ドル円、ポンドドル、ユーロドルのような感じです。対円で取引されているのは、米ドル円とユーロ円だけで、他のポンド円、豪ドル円のような通貨ペアは取引されていません。ところが、個人投資家のみなさんはこういう通貨ペアについても、証拠金取引業者などと通じて、レートを得ることができます。証拠金の会社は、こういう通貨のカバー取引を銀行に頼みます。銀行はどうするかといえば、例えば、ポンド円の場合、ポンドドルとドル円で合成します。例えばポンド円を買いたければ、ポンドドルを買ってドル円を買う、そうするとドルが相殺されてポンド円になるという仕組みです。
さて、市場には投機筋、或いはスペックと呼ばれる人たちがいて、相場を短期的に動かそうとします。そういう人たちは、銀行間で取引されているような通貨ペアで仕掛けることが多いと思います。
となると、ドル円や、ユーロドル、ポンドドルなどの通貨ペアで主に仕掛けをするということで、インターバンク市場で取引されていない○○円などでは、あまりそうした仕掛けが入りにくいということになるかもしれません。

さて、最近ドル相場がレンジに入り込んでいます。こういう相場のときは、巨額の金額を振り回す投機筋が弱い投資家からお金を奪い取ろうとします。
例えばユーロドルでお話しましょう。9月の後半にレンジから突然上抜けしました。しかし、その後上げが続かず、3日後に反落してしまいました、10月19日にもレンジから相場が上抜けしましたが、その後の買いが続かず、2日後に反落しました。こうした展開はおそらく投機筋の仕掛けによって形成されているものと考えられます。まず、レンジが続いてみんなが気を抜いているときを狙って仕掛けます。その後は、市場がついてきて相場がもっと伸びるかをじっと見ています。それで伸びていけばそのままキープしますが、伸びない場合はすぐに反対取引で逆仕掛けをするわけです。
こうした伸びないなという判断はどうしているかはわかりませんが、おそらく仕掛けた後の値動きを見ながら決めているのではないでしょうか?先ほども書きましたが、仕掛けをした場合、その後に市場がその動きについてくるかどうかをじっと見ているはずです。それが1-2日伸びないと、市場がついてくる様子がないと判断して反対売買をするということが多いような気がします。

最近は、ドル円、ユーロドルのような通貨ペアでよくこうした動きが起きます。つまりレンジがブレイクした後に、その後の動きが続かずに反落するといういわゆる「だまし」です。そうしただましの背景には投機筋の仕掛けが潜んでいるということを頭に入れておきましょう。
そうすれば「上で買って、下で売って」というような悲しい取引をする確率が下がってくるでしょう。


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