世界の通貨 ニュージーランド
ニュージーランドの基礎知識
正式名称: | ニュージーランド |
首都: | ウェリントン |
公用語: | 英語、マオリ語 |
政治: | 立憲君主制のもと、議会は一院制を採用 |
元首: | エリザベス2世英国女王 |
首相: | ジャシンダ・アーデーン |
中央銀行: | ニュージーランド準備銀行 |
ニュージーランドの歴史: | 9世紀頃、ポリネシア人の開拓者がニュージーランドの島々にやってきました。彼らの子孫はマオリ人と呼ばれ、ニュージーランドに住み着くようになりました。 1769年、イギリス人のジェームズ・クックが島全体および周辺の調査を行いました。その後、イギリスからニュージーランドに移民が流入するようになり、1840年2月6日にはイギリスが、マオリ人との間にワイタンギ条約を締結し、1907年までニュージーランドをイギリス直轄植民地としました。 第二次世界大戦後はイギリスを主な貿易相手国とする農産物輸出国として発展しましたが、1970年代からはイギリスがヨーロッパ諸国との結びつきを強めたため、ニュージーランドの農産物輸出額は激減し、オイルショックが貿易収支の悪化に追い打ちをかけました。また、政府が開始した鉱工業開発政策が失敗したことで、財政状態までも悪化しました。 これを受けて1984年、労働党のロンギ政権は上からの改革を推し進めました。中央官僚の大幅な削減、電信電話、鉄道、航空、発電、国有林、金融などの国営企業を民営化、大学と国立研究所の法人化を実施しました。このようなニュージーランドの改革は国家財政の黒字化、経済の発展などの成果を生みましたが、一方で貧富の格差の拡大や人材の海外流出が激しくなるなどの弊害も出てきました。このため現在は、政府による介入を部分的に復活(公営金融機関の復活、ニュージーランド航空への政府の資本参加など)させ、行き過ぎた改革の是正を図っております。 |
ニュージーランドのお金の種類は?
ニュージーランドの通貨単位は「ニュージーランド・ドル(「NZ$」あるいは「NZD」と表記されます)」といいます。ニュージーランド・ドルは「NZドル」と書かれることもございます。また、補助通貨として「セント(「¢」で表記されます)」もあり、100セントは1 NZドルに相当します。
ニュージーランドでは、5種類の紙幣と、5種類の硬貨が流通しております。 | ![]() |
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紙幣 | 5NZドル、10NZドル、20NZドル、50NZドル、100NZドル | |
硬貨 | 10セント、20セント、50セント、1NZドル、2NZドル |
NZドル相場の変動要因
NZドルも、米ドルと同様に経済指標や要人発言が主な変動要因となっております(具体例は米ドルの紹介ページをご参照ください)。ここでは、そのほかにも注目しておきたい変動要因を紹介します。
高金利に着目したNZドル買い
ニュージーランドの政策金利は、2011年2月にクライストチャーチで起きた地震の影響から2.50%に引き下げられたとはいえ、他の主要先進国と比べ高水準となっています。さらに、復興需要の高まりから、他の主要先進国よりも比較的早期に利上げが見込めるとの見方も、NZドルの人気を高める要因となっています。
豪ドル相場の動向
ニュージーランドは地理的にもオーストラリアに近く、貿易相手国としてもオーストラリアが最大となっている事から、景気サイクルも同様になりがちです。このため為替市場でもNZドルは豪ドルと似たような値動きとなる事があります。ただ、最近では、金融政策の違いなどから連動性がやや薄れているようです。
NZドル円相場の推移

1990年代後半から2000年にかけては、ニュージーランドで不況が続いたことなどを受けてNZドル円が下落し続け、2000年10月には42円ちょうど付近にまで値を下げました。
ところが、その直後あたりからは景気が上向きになったことや、国家財政の黒字化や主要国と比べて高い政策金利に着目したNZドル買いによって、2007年7月には97円台をつけました。しかし、サブプライムローン問題や、2008年秋のいわゆる「リーマンショック」によって急落。立て続けにNZの政策金利が引き下げられたこともあり、2009年2月には約8年ぶり安値水準となる44円台を記録しました。その後、世界経済がやや持ち直すとNZドル円は69円台まで戻しましたが、ここ数年は欧州債務問題などを背景に世界経済の回復基調が定まらないため、概ね57円台から69円台でのもみ合いが続いています。
ニュージーランド関連リンク集
出典
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