「銀スポット」も金と同様に「銀のスポット取引」を原資産とする銘柄です。スポットは現物、現場などを意味し、売買契約と同時に現物の受け渡しを行う市場を指します。 銀も昔から通貨・宝飾品として用いられてきました。しかし時代が進むと共に貴金属としてよりも、建築物や医療、工業など幅広い産業分野で使用されるようになりました。他の貴金属に比べて手ごろな価格であり、また導電性の高さから、脱炭素のトレンドに上がっています。
「銀」の価格は、米国や日本など消費国の景気や生産動向などの需給要因を理解することがポイントになります。特に銀の使用用途が多い電子工業用部品・写真フィルム・宝飾用需要の動向に注目です。また金銀比価も見てみましょう。金銀比価は1オンスの金を購入するにあたり何オンスの銀を必要とするかを表す比率となります。銀の価格は金の価格に連動する傾向にありますが、同じ速さで値動きするわけではありません。この速度のズレが、比率を変化させます。例えば金銀比価が高まっている際は、銀を買うチャンスと見て取れるかもしれません。