「金スポット」は、FXのようにほぼ24時間相対取引が行われている「金のスポット取引」を原資産とする銘柄です。金はツタンカーメンの黄金マスク、卑弥呼が魏から賜った金印、江戸時代の大判小判、各国の宝飾品などに使われ、昔から世界中でその普遍的な価値が認められています。熱や電気を通しやすく腐食しにくいため、現代では電化製品やコンピュータ部品にも使われています。産出国は中国、ロシア、オーストラリア、カナダ、アメリカ、南アフリカ、カザフスタン、メキシコ等です。
金は世界各国の中央銀行が外貨準備として保有しており、インフレや地政学リスクに強いです。一般的にインフレだと金価格は上昇しやすく、逆にデフレだと下落しやすい傾向があります。また世界的なパンデミックや紛争などで世界経済が不安定な際には現物保有のニーズが高まり、金などの現物資産が買われやすいという傾向があります。例えば、2023年9月時点では、コロナショックやロシアによるウクライナ侵攻などの影響により、世界各国でインフレが進んでいます。インフレを抑えようと、世界各国ではハイペースな金融引き締め(利上げ)を行っており、安定した状態とは程遠いです。そのような中で、現在、金は歴代最高値を更新しております。