竹中平蔵こどもプロジェクト

「情熱を持った国際的な人材になって欲しい」

元総務大臣で慶応義塾大学教授の竹中平蔵氏は2008年9月9日、東京都教育委員会が日本の将来を担う改革型リーダーの育成を目的に設立した 「東京未来塾」で学ぶ高校生約50名を対象に、「構造改革から見た日本経済の現状と課題」と題した特別講義を行いました。

竹中氏が日頃から提唱している「経済学の社会教育」を実践するために、当社のサポートで発足した「竹中平蔵こどもプロジェクト」が、「東京未来塾」からの協力要請を引き受けたことで、この特別授業は実現しました。こどもプロジェクトが特別授業を行うのは、沖縄の名護小、東京の大妻多摩中に続いて、3回目になります。

今回の講義で竹中氏は、高校時代の先生の影響から大学で経済学を専攻するようになったことや、尊敬するエコノミストに会いたくて就職先を決めたことなど、学生時代のエピソードや、小泉首相の要請を受けて大臣として構造改革を推進した5年5カ月の経験を紹介しながら、生徒たちにわかりやすく経済の重要性を語りました。

また、竹中氏は「もしあなたが高等学校の経営者となり、利益を上げなければならないとしたら、どのような経営をするか」、「なぜ90年代に日本経済は悪化したのか」など、具体的な質問を投げかけて生徒たちに積極的な発言を求めました。
例えば「なぜ日本が高度経済成長を遂げることができたのか」という竹中氏の質問に対しては、「朝鮮戦争による特需が起きた」、「戦後のベビーブームで誕生した労働力が活用できたからだ」といった大人顔負けの答えが生徒から返されるなど、非常に充実した講義内容となりました。

経済には絶対的な正解がなく、教師も生徒も関係なく対等に議論ができる

竹中氏は「自分の身の回りには経済学を学ぶための材料がたくさんあること」、「学校で受けるテストと違い経済には絶対的な正解がなく、教師も生徒も関係なく対等に議論ができる」など生徒へ向けて熱心に語りました。

最後に竹中氏は、生徒たちに対して「これからの日本を担うリーダーを目指してほしい」とメッセージを送った上で、「この先がどうなるのか自分で考える能力がある」、「周りの人たちを説得できるだけのコミュニケーション能力がある」「自分のやりたいことを実現するというパッション(情熱)がある」という3つの資質をリーダーになるための必要条件として提示しました。そして、「世の中の基本である経済を学び、情熱をもった国際的に通用する人材になって欲しい」と生徒たちに語り、90分という予定時間をはるかに超えて行われた特別講義を締めくくりました。

講義終了後に、生徒たちからは、「私たち一人一人に語りかけるように、同じ目線で話しかけてくれるのが嬉しかった」、「グローバル化は当たり前なのだということを再認識した」「竹中さんや小泉さんのように物怖じせずに、自分の意思を大切にする改革型リーダーになりたい」といった貴重で積極的な感想が聞かれました。


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