高値追いは禁物。
昨日のニューヨーク市場でドル・円相場は高値108.35を付け、現在は多少反落しているが相変わらず、アメリカの長期金利の動きに敏感に反応して動いている。
21日(火)から22日(水)に掛けては2年物、10年物、そして30年物の債券利回りは殆ど動かず、ドル・円相場も終値ベースで107.00から107.12までの小動きであった。
ところが22日(水)から23日(木)に掛けて債券利回りは軒並み上昇してダウ平均株価も200ドルを上回る上昇を見せた。
当然ドル・円相場は上がって然るべきであろうな。
そして終値ベースで107.12から108.23まで上昇した。
先月の雇用統計の数字が“滅茶苦茶”良くて早期利上げ機運が高まったのに、債券利回りは上がらず、ドル・円も上がらない。
何だかさらなる金融緩和であるQE4.の話まで出て来てしまった。
世の中、よく分からん…
来週のFOMC.までは高値を追っ掛けてドルを買うのは危険かなと思う。

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。
最新の記事
カテゴリー一覧
- ゴルフ
- ワイン
- 車
- 今週の独り言 (毎週月曜更新)