酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

ちょいと、一服。

今日はお彼岸の中日。
いつの間にかめっきり秋らしくなって、過し易くなった。

ドル・円相場は株価の調整に伴って、一服状態。

個人的な意見であはるが、果たして円安がいいのかどうかに疑問を抱いているので、昨日GI24.に投稿した直言・直筆をご披露致します。

“円安は我が国にとってプラスか?”             22.9.2014.


ドル高&円安が止まらない。

先週の相場の波乱要因であったFOMC.やスコットランド独立問題も結局は何も起きず、米国株価は高値を更新し、ドル・円相場も約6年ぶりの高値である109.46を示現した。

巷では115円はおろか120円程度の円安も有り得るとの論評が出始めたが、政財界からはこの円安進行に対して慎重な意見が出始めた。
‐麻生財務・金融相。
“穏やかに変化していく方が望ましい。”
‐菅官房長官。
“経済への影響はメリット・デメリットがある。”
‐甘利経済財政・再生相。
“急激な為替変動はあまりプラスにはならない。”
‐公明党・山口代表。
“円安が進み過ぎている感がある。
‐渡辺国際協力銀行総裁。(元財務官)
“これ以上円安になるとマイナスになる産業が増えてきている。”
‐三村日商会頭。
“もう少し円高に進んだ方が心地よい。”
‐榊原経団連会長。
“円安の変化の幅が急激で大き過ぎることには懸念がある。”
(コメントは9月21日付けの日経ヴェリタスから引用しています。)

これに対して日銀の黒田総裁は“大きな問題があるとは思っていない。”と述べたが、物価上昇率の目標を2%とする中央銀行総裁としては、円安進行。=輸入物価上昇。=インフレ率上昇。の観点から言っても円安は歓迎なのであろうか?


さて円安のメリット(円高のデメリット)を再検証してみたい。

円安により、
-輸出企業の採算が改善する。=景気にプラス。国内の需給不均衡を外需で埋められる。
(これを裏返せば輸入企業の採算が悪化することであり、上の政財界の懸念は正にそれであろう。)

-外貨建て資産の評価が上がる。=本邦投資家のバランス・シートが改善される。
(既に外貨建て資産を保有する投資家にとってはそうであるが、今から外貨建て資産を購入しようとする投資家にとっては、手を出し難くなる。
GPIF.の積極運用が話題になっているが、既に大幅に円安になった現状から更に為替リスクを取って外貨建て資産を増やすことは得策か?
誰もが期待する米国金利上昇(債券価格下落)を目の前にして、此処から果敢に債券を購入するか?

-日本の財が海外の投資家にとって買い易くなる。=デフレ圧力が減殺され、国内資産価値の上昇が見込まれる。
(株価は上昇するであろうし、唯一の円安メリットと言えようか?)


我が国が輸出立国で、“円高は我が国にとってマイナスである。”と言う議論はとうの昔の話。
現在の我が国は輸入超過で貿易赤字は年々増えるばかりである。
我々一般の民衆レベルでの感覚から言うと、“程よい円高”の方がよっぽど心地よい筈である。

つまらない話であるが、昨晩食事をしていると家内がぼそりと言った。
“レタス凄く高いんだから、残さないで食べてね。”

値段が高いから残さないで全部食べてくれとは、食卓の事には関知しない男にとっては考えられない言葉であるが、日増しに物価が上がってきているそうである。

黒田さん、このまま円安が進むと物価上昇が制御出来なくなる事も考えておいた方がいいんじゃないですか?


とは言いながら、相場は相場。
上昇トレンドには抗えない。
高値掴みをしない様に、下がったら買うと言う戦略を続行しよう。
(先週恐る恐る106.85で買ったドルが虎の子になってしまった。)

コメント一覧

コメント1件

「値段が高いから残さないで全部食べてくれとは、食卓の事には関知しない男にとっては考えられない言葉」
それが逆に庶民からすれば考えられない言葉だと思います。
レタスが高いから今日は買うのをやめよう、そんなことは庶民レベルでは当たり前です・
まあ結局、優秀な頭脳を持ち、その頭脳のおかげで財を蓄えることにも成功し、
スーパーで売られているレタスの値段が高いのか安いのかもわからない。
結局はそういう人たちだけで我々日本の経済を語り、回しているのだから、
庶民が持っている生活ギャップ(経済指標や報道が示すほどには生活は豊かになっていない事象)は
埋められないのだと痛切に感じる一文でした。
そんなつもりでお書きになっていないのはわかっています。
口惜しかったら這い上がれということですね。ありがとうございます。励みにします。
しかし、私はどんなに裕福になっても食べ物を残すなと人から言われるような人間にだけはなりたくないと、
同時に心に誓います。

投稿者:通りすがり | 2014年10月 1日  03:43

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

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