酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

レンジは破れるか?

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暑いですねえ!
関東地方も今日は36度を超え、今年一番の暑さとなった。

先週動いたドル・円相場は、再び膠着してしまった。

ドル・円は少し下がるのかなと思っているのだが、中々思いどおりには行かない。

昨日GI24.に投稿した”直言・直筆”を掲載させて下さい。

“レンジが破れるか?”                    4.8.2014.


先週のドル・円相場は久し振りに動意が見られた。

水曜日に発表された米国第二四半期のGDP.速報値が市場予想の前期比年率+3.0%を大きく上回る+4.0%となり、米国長期金利は大きく上昇してドル・円相場も5月2日以来約3ヶ月ぶりに103円の大台を突破した。

しかし金曜日に発表された7月の米国雇用統計の内、非農業部門雇用者数が市場予想の+23万人よりも低い+20万9千人に留まり、失業率も1ポイント悪化して6.2%となった為に再びドルは売られて、安値102.34を示現した。

ドル・円相場はGDP.速報値や雇用統計に影響を受けて、最初はドル高&円安、そして次はドル安&円高と振れたが、ダウ平均株価は先週火曜日の引け値16,912ドルから連日下げ続け、金曜日には安値16,493ドルを付けた。
1週間弱で約2.5%も株価が下落したことになる。

その間日経平均株価は殆ど変わらずの15,500円台で推移していたが、通常だと米国株価がこれだけ下げるとリスク回避の結果、円高に成るケースが多かったが、どうしたことだろう?

年初からのドル・円相場の週のローソク足を見てみると、ここ一月の間過去とは違った動きをしているのが分かる。

以前にも指摘したが今年になってからのドル・円相場は、大きくは101~104円、そして小さくは101~103円のレンジ内に留まり、円高になれば翌週は円安となり、逆に円安なれば翌週は円高となるケースが多かったが、このひと月の間に円高が2週続いた後、今度は円安が2週続いた。
現時点では週の始値である102.57を上回る102.63で取引されている為に3週連続して円安となっているが、極めて興味深い。
(上のチャートをご覧下さい。)

果たしてこのままドル高&円安が続いて、ついに101~103円のレンジが上切れるのか?


ここで先週もご紹介した、“雇用統計の発表後の週にはドル安&円高が進行する。”と言う過去のパターンを見てみよう。

第1週の終値。 翌週の終値。
1月 104.85        104.17
2月 102.33        101.82
3月 103.27        101.39
4月 103.26        101.65
5月 102.20        101.80
6月 102.49        101.99
7月 102.09        101.30.
8月 102.57         ?

先週の直言・直筆で、101円台で超週するようであれば大きな円高は望めないが、ドルが上昇する様であれば、
“‐水曜日の第二4半期のGDP.速報値の発表後にドルは堅調に推移したところでドルをショートに振り。
‐金曜日の雇用統計発表後に再びダメ押しのドル売りを行い。
‐今までのパターンで動くのであれば、来週売ったドルを買い戻す。”
の戦略を取ってみよう、と述べたが実際にそれを行った。
102円台のHigh.のいいところでドルを売ることが出来た。

さあ、狸の皮が手に入るか、それとも只の空算用で終わるか?


日曜日に発行の日経ヴェリタスに元財務官であり、Mr.Yen.の異名を持つ榊原青山学院教授が興味のある投稿をされていた。
ポイントは安倍内閣の脆弱性を指摘し、アベノミクスの賞味期限切れと共にウクライナや中東情勢の悪化などの地政学的リスクが増大すれば“安全な通貨”として円買いが起り易く、長くは続かないとしても一時的には100円を割り込む円高も有り得るとし、筆者も全く同感である。

実はこれは筆者だけではなく、結構多くの市場参加者が描くシナリオでもある。

ロイター社が行った8月3日付の“8月末のドル・円レートは?”とのアンケートの結果を見ると、“99円台かそれ以下”が最多の13.72%を占めた。
“105円かそれ以上”が13.29%で続き、円高派と円安派に分かれた感がするが、“100円台前半”が11.71%、そして“100円台後半”が10.31%と続いており、合計すると“101円より下”と見る参加者が実に35.74%も居るのである。

短期的な相場を見るに当たって、留意しておきたい事実である。

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コメント1件

でも少なかれ多かれそっちには行かないってことも誰もが思っているのではないでしょうか。

投稿者:でめきん | 2014年8月 5日  23:00

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

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