酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

直言・直筆。

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ドル・円の頭が重い。

どうしてであろうか?

昨日GI24.に投稿した”直言・直筆”を披露させて下さい。





“再び、リスク・オフ”                   14.4.2014.


先週のドル・円相場は週初の103.30台を高値としてその後ジリジリと値を下げ、安値101.33を付けた後、101.65で週を越す展開となった。

ドル安&円高となった背景は幾つか在る。
先ずは日米両国の中央銀行の金融政策の行方に対しての期待の剥げ落ちである。

8日に終了した日銀金融政策決定会合において全員一致で現状の政策維持が決定され、また黒田総裁が現時点での追加緩和の可能性を否定したことで、一気に円は買い戻されて火曜日には103円台から101円台までドル・円相場は急落した。

翌9日には前回のFOMC.議事録が公開され、その中身が市場が思ったよりも鷹派的(金利上昇を望んでいる派の台頭)ではなく、FOMC.後に高まった利上げが予想以上に早まるかも知れないとの期待が萎んで、ドルと円の金利差拡大を見越していた投機筋からのドル売り&円買いを誘った。

次に米国株式市場の下落が挙げられる。
特にナスダック市場の下げが大きく、値動きの勢いが強い所謂モメンタム株と言われるインターネット関連株やバイオ医療関連株の下げが全体の株式市場の下落を誘った。

この結果債券が買われ(金利は下がる。)、円も買われる状況の中、ウクライナ地方での状況が悪化して地政学的リスクが高まり、典型的なリスク・オフの展開となった。

今回のドル安&円高の動きであるが、円に理由が有っての相場展開ではないので、この動きは性質が悪い。

リスク・オンだから円を売れ、リスク・オフだから円を買え、ではトレーディングの戦略など立てるのは難しい。

只、此処でも何度も指摘している様に、基本的には過去3ヶ月は101~104円のレンジを大きく逸脱はしていない。
(上のチャート)


ファンダメンタルズに依る基調的なドル高&円安傾向と、株安や地政学的リスク増大に依る短期的なドル安&円高傾向を上手く判断し、依然として高い所では買わず、また低い所では売らず、のレンジ取引を励行していれば良かろう。

そして相変わらずそれをやって上手くやっているのが我が国個人投資家である。
先々週の103.87から先週101.99にドル安&円高が進む中、ドルの買い持ち額を約49億ドルから約126億ドルに倍増させた。

大したものである。

一つ注意すべきは、この126億ドルの買い持ちと言うのは、過去の残高から見ても最高額に近く、もし現在の101~104円のレンジの下サイドが切れた場合に、個人投資家が今迄の様な旺盛なドルの買い意欲を見せるかどうかは不明である。
(下のチャート。個人投資家の買い持ち残高は塾長の推計です。)

101円を下に切った場合は要注意であろうか?

 

 

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

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