酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

直言・直筆。

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ウクライナ情勢が取り敢えず落ち着き、ドル・円はジリ高。
レンジの上サイドに来て、さらに上昇の勢いが付くのか?

金曜日に発表になる3月の米国雇用統計の数字が気になるところですな。

月曜日にGI24.に投稿した”直言・直筆”を披露させて下さい。



“月末、期末、年度末。”                 31.3.2014.


今日は3月31日。
月末、期末、そして年度末に当たる。
先週のドル・円相場は週末こそ高値102.97まで上昇はしたが、大方102.00~102.50の狭いレンジ内に留まり、市場の動意の無さを表していた。

今日は殆どの機関投資家、企業、そして銀行の決算日でもあり、出来たら現存するPL.=(損益)の数字を大きくぶれさせたくない為に、決算日1週間前くらいから為替取引を控えるので相場の動きは鈍いものになる傾向が有る。

もう一つ値動きが小さかった理由はウクライナ情勢が良くも悪くも大きく変化せず、地政学的リスクの動きが読めずに手が出せない状況であったのかも知れない。

隔週ごとに上下動を繰り返していたドル・円相場の週足も2週連続して上昇に転じ、ニューヨーク市場の比較的落ち着いた株式・債券市場の動きから判断するに、今週から再びレンジの上サイドである103.50を目指す展開となる可能性が高いと思われる。
(上の写真)
 

市場は3月18日~19日に開催されたFOMC.後のイエレンFRB.議長の会見内容の真意を計りかねており、果たして2015年春に利上げが始まるのか、或いは2015年秋までずれ込むかの判断に迷っている感がある。

おかしなもので、弱い米国経済指標はドルにとってはネガティブである筈なのに、株式市場ではそれにより利上げのタイミングが後ろにずれ込むと理解してポジティブと捉える。
株価が上昇すればリスク・オンの観点から円は売られる。

逆に強い米国経済指標はドルにとってはポジティブである筈なのに、株式市場ではそれにより利上げのタイミングが前倒しになると理解してネガティブと捉える。
株価が下落すればリスク・オフの観点から円は皮買われる。

いやはや、困ったものだ。



明日から新年度になる訳であるが、大人しくしていた機関投資家が新規投資の動きに出れば、たっぷり保有する国債を売って外債や外国株式に投資する訳であるから、これは円安要因となる。
生保や損保のみならずGPIF.=(年金積立金管理運用独立行政法人)の、より積極的な運用方針への転換も取り沙汰されている。
もっとも、運用において決して高い専門性を持っているとは思われない現在のGPIF.の運用担当者が、急に高いリスクを背負っての運用に転換するとも思われないが。

中長期的なドル・円相場のトレンドを考えるに当たって、彼ら機関投資家の動向を注視することも大事であろう。


久し振りにドル・円相場と米国2年物債券の利回りを比較してみると、利回り(赤い線)の上昇に比べて、ドル・円相場(黒い線)の上昇が鈍い。
(下の写真)

‐イエレン発言後の金利の上昇が早過ぎるのか?
‐それともドル・円相場の上昇がもっと起きて然るべきなのか?

とは言え、金利が0.5%を超えていた昨年秋にドル・円相場は100円前後で推移しており、現在の100~105円のレンジ内での取引はそう不思議なものではないとの理解も出来る。


 


今週は毎月初恒例の米国雇用統計の発表がある。
まあこれだけは水もので、何とも言い難いが市場予想の失業率6.6%、非農業部門雇用者数の増加が18~19万人であれば、相場に大きな動意は見られまい。
依然として101~104円のレンジを意識して、レンジの下では売らず、上では買わない様に努めておけば良かろう。
 

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

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