酒匂塾長の『独り言』日刊|FXブログ|外為どっとコム

直言・直筆。

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ドル・円相場は此処8週間に渡って、円高・円安のサイクルを繰り返している。
地政学的リスクなどに左右されて、リスク・オンとリスク・オフのオペレーションが交互に続いている訳だ。

難しいですね。


昨日GI24.に投稿した”直言・直筆”を披露させて下さい。




“地政学的リスクと言う奴は。”                17.3.2014.


先週、プーチン・ロシア大統領がクリミアに於いて早急な武力行使は行わないと発言し、市場はウクライナ情勢の地政学的リスクが軽減したと判断して一時は株価が上昇し、リスク・オフ・オペレーションの結果として円が売られてドル・円は103.42の高値を示現した。

ところが、中国の輸出の大幅減や一部企業のデフォルトによる金融不安などを背景とした中国経済減速懸念、そして日曜日に行われる予定であった実質的にロシアが実効支配するウクライナのクリミア自治共和国での住民投票を控えて、再びウクライナの地政学的リスクに対する懸念が高まり、世界的に株が売られ逃避通貨である円が買われる事となった。

以前であると、リスク・オフ・オペレーションの結果として円とドルの双方が買われていたが、今回は円が買われてドルが売られて、ドル・円の下落を加速させた。

今回のクリミアでの住民投票に対して国連安保理が無効の決議をしたがロシアが拒否権を発動し、決議は否決となったが欧米諸国が経済制裁に踏み切ると宣言して、事態は深刻な物となった。
ロシアがその報復として保有する米国債券とドルの売却をほのめかし、実際にはまだその行動には出てはいないと思われるが、FRB.が所有する海外諸国の米国債券残高は週ベースで減少しており、ロシアは少なくともアメリカ国内から自分が保有する米国債券を海外に移した兆候は見てとれる。
これが暫くはドルの上値を抑える事となろうか?

隔週で、円高懸念、そしてその解除とめまぐるしく相場観を変えなくてはならないが、この地政学的リスクと言う奴はどうしようもない。
コントロールのしようが無い。

上のチャートははドル・円の週足を表しているが、1月26日の週から今週まで円高(ローソク足が青)と円安(ローソク足が赤)を交互に繰り返している。
そして所詮は101~104円のレンジ内に留まっている。



週明けの東京市場でドル・円相場は101.38で始まり、その後101.28~101.47の狭いレンジの中で推移していた後、ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版が“ロシアがウクライナ本土から部分撤退した。”と報じ、ドル・円相場は一時101.56まで上伸したが、ドルの上値は重い。

現在の相場は、当面の想定レンジである101~104円のレンジの下サイドに近く、此処でドルを売る気にはなれない。
ただ同時にウクライナ情勢の進展状況によっては再び円高にも注意をしなくてはならない。
泣く子と地政学的リスクの変化には勝てないと言っても良かろうか?

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
酒匂 隆雄 (さこう たかお)氏

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で敏腕ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行、さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長に就任した。現在はコメンテーターとしても活躍中。

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