野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

「プロのディーラーはいくらくらい稼ぐのだろうか」

「プロのディーラーはいくらくらい稼ぐのだろうか」

 プロのディーラーはいくらくらい稼ぐのだろうか。プロの定義というものもよくわからない。銀行のディーラーをプロと言っていいのか。彼らは、特に邦銀の多くは、稼ぎの多寡にかかわらず年功序列の一定した賃金を得ている。私の経験では邦銀トップクラスではドル円なら月に最低2億円程度は儲けなくてはいけないと思う。10億くらいの月もあってもいいと思う。在日外銀でもドル円なら月に3千万から5千万程度は儲けてもらいたいところだ。ジュニアでも年収の10倍は儲けてもらいたい。ただ邦銀の2億と在日外銀の数千万がどちらが達成しにくいかというとそれは微妙である。邦銀では輸出入や資本のフローがよくわかる。お客の取引が多く相場の流れが分かりやすい。海外のヘッジファンドの取引もある。在日外銀はそれより相場のフローが見えにくいハンディがある。

 だから目標金額の多寡が達成の難易度とは比例しない。個人はどうだろうか。邦銀や在日外銀よりもフローはもっとわかりにくい。また会社のお金ではなく自己資金を扱うプレッシャーもある。銀行のディーラーで月に数億儲ける人も、自分の個人のお金だとまったく立場が変って臆病になるだろう。月に100万円あるいはそれ以下の儲けと同じくらいの難易度かもしれない。一概に儲けの額でその優秀さや難易度の比較はできない。さて儲けた額の報酬は邦銀はほぼ無し、外銀は数%、個人は100%だ。ただ損をした時は邦銀は無し、外銀は状況に応ず(出る時もあるがクビもある)、個人は自己負担。個人が一番緊張感を持って取引をしているので、プロは今後は個人から生まれてくるだろう。ただ同じ条件で勝負する機会、場所はない。常にハンディ戦だが、自己満足でいいのだろう。

また付け加えるなら為替の儲けは他の部門である債券や株と比べるとかなり小さい。為替の収益で銀行の収益を左右することはない。まして銀行をつぶすような結果にならない。銀行をつぶすのは不良債権である。
 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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