野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

これぞ需給 中味は関係ない 米国産牛肉輸入禁止の時の話

「横浜馬車道為替⑳、これぞ需給 中味は関係ない」2016年9月29日(木)
これぞ需給
米国産牛肉の輸入が禁止されている中 「牛丼限定復活3000食」(吉野家)キャンペーンを横浜のパシフィコでやっているらしく、 最近通い始めたホテルのジムの隣りということもありしっかり運動してハングリーになって夕方会場へ出かけた。
4日間3000食で当日の600食はすぐに売り切れていたそうだ。朝から行列が出来ていたそうで何をいまさら夕方のこのこ出てきたとぼけたおっさんかな思われたようだ。
豚丼はあったが誰も寄り付かず。いつでも食べられる豚丼に需要はなかった。
しかし私の胃袋はすでに牛丼を受け入れるポジション造成となっており我慢出来ず代替品として「柿安」の半熟卵がのったしぐれ丼とかでしのいだ。ドル円を買いたいのにユーロ円を買ったようなものだ。その他新潟のざるぞば、北海道のじゃがいもコロッケ、岩手のヨーグルトとはしごした。150店ほどの外食産業と地方のうまいもの店が出店しており試食も多くつい食べ過ぎてしまう。ビール、ワインもあり最近はやりのフードテーパパークよりも楽しい。
吉野家の牛丼のファンダメンタルズが変わったわけでもないがその需要はすさまじきものとなった。経済用語で言えばペントアップデマンドとも言うのだろう。今や日本人のそのポジションはいかにも大ショートだ。
そのものに純粋な価値があろうとなかろうと需給で相場は動く。円がファンダメンタルズが悪かろうと240円から80円まで円高が進んだのもこの需給だ。
しかしこれは東京市場での話でニューヨーク市場へ飛ぶといくらでも吉牛が食べられるのだろう。まさしく官製の規制市場だ。官製の内外価格差だ。ガソリン急騰で1リットル58円とかつての3倍近くになって悲鳴を上げているニューヨークであるが1リットル58円なら日本人は大喜びだろう。相場は需給だが官の規制が自由な需給を阻害もしている。(今後牛丼解禁の時があれば数日は怒涛の勢いで顧客が殺到しよう。その時は供給もあるので冷静に対処したい。パニックになってはいけないのは為替と同じだ。相場は「市場に聞け」との言葉はあるが日本は「規制に聞け」の言葉も存在する。)
 需給が分かれば為替は分かる。
もし日本の外為銀行が中国の中国銀行のように一つしかなく管理されていたら需給の動きは実需から投機まで把握出来る。あるいはある銀行が膨大な外為取扱いシェアーを持っていたら相場の動きは手に取るようにわかる。
今や日本の銀行も少なくなり海外の店舗を撤退させているところもあり現存の銀行がかなりの為替のシェアーを占めている。その大手4行とちょっと大きな外銀の話を聞けば動向はつかみやすい。ディーラーの相場観を尋ねるのではなく動向を聞けばよい。プレーヤーの名前も不要だ。
しかしそのような機会のない人は財務省のHPでもある程度分かる。
国際収支表、対内対外証券投資状況、貿易統計、平衡操作、対外純資産表を活用する。経常収支、外人の日本株買い、邦人の外株買い、介入状況、日本の純資産、外人の国内資産が分かる。
わかりにくいものは少しでもわかろうとすればよい。ヘッジ率は新聞紙上、生保のHPにも掲載してある。公的年金や郵貯簡保の外債投資状況もわかる。IMM動向もHPに多く記載されている。法人の外債買いもかなりの程度はつかめる。
さらにわかりにくいものは「ヘッジファンド」「オプション」「海外投機筋」であろう。
しかしわかりにくいものが相場を動かす主役なのだろうか。
ヘッジファンドと言っても日本の株、債券に投資すればその額はつかめる。純為替の投機は案外少なく、超短期だ。1%程度の損でポジションを切るものも多い。(リスク管理が健全とも言える。)オプションも円の部分はその原点が日本の貿易取引や生保の海外投資である。純な為替投機オプションが相場変動の主役とはならない。
つかめるものはしっかりと、わかりにくいものも性質を把握し、けっして「オプション」「海外投機筋」「ヘッジファンド」の動きが出たのでという解説に惑わされてはいけない。そういう言葉を使うことはかっこいいように見えるが見えるだけだ。誇張が多いし、案外その取引も上手ではない。ただ損切りが早いことは日本人と違って健全だ。いたずらに西洋崇拝してもいけない。円の原点は日本のプレーヤーあるいは日本の統計にありだ。
 あまり好きなCMではないが「お金で買えるものはマスターカードで」というのがある。「為替需給もHP(ホームページ)でつかめるものHPで」、わからない実際影響のないものに惑わされてはいけない。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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