野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

「横浜馬車道為替物語③」為替には株、債券、商品と異なる参加者がいる

「横浜馬車道為替物語③」
(為替相場は日常生活密着)
 為替市場には株、債券、商品と異なる参加者がいる。株、債券、商品はそれをやりたい人がやっているが、為替市場への参加者はやりたい人だけではない。やらされてしまう人の取引が多い。 相場観や投機心がなく、今日買わざるを得ない人、売らざるを得ない人が参加している。 今日の相場が1ドル100円でも200円でもやらざるを得ない人が参加するのが為替取引の特徴である。その人々の行動様式を把握すれば相場がわかるのだが容易ではない。隣の家の財布の中味を知ろうとするようなものである。国際収支表は重要で資金の対外流出国内流入がわかりそうだ。しかし資金の出入りはわかるが為替が絡むかどうかはわからない。
 日本の金融機関が外債投資を増やしているというが、ほとんど為替に絡むものではないこともある(円をドルに換えるのではなくドルを借りてドルで投資するので為替売買には関係がないことがある)。それがすべて為替リスクを負ったものなら、もっと円安になっている。
 為替は投機以外の日常生活に密着した取引が多い。株、債券、商品で損をしたくなければやらなければいいのであるが、為替はやらなければいけないのである。よって時には政府が干渉し、官製相場になる。 世界的には 何らかの基準に対し固定相場をとっている国は70以上ある。まったく独立にフロートしている国は50程度である。
 株、債券、商品相場を固定するととんでもないことになりそうであるが、為替は別に不思議でもないし、そうせざるを得ないことが多い。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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