野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

需給に結びつくニュースか

「需給に結びつくニュースか」2015年9月投稿

 為替メディアのニュース配信はある意味では取引そのものや相場の変動よりも熾烈だ。様々なニュースがメディアから発信される。ディーラー、投資家は瞬時に反応し売買を繰り返す。

その中でディーラーはまずニュースを瞬時に解釈しなければならない。政治、歴史、法律、経済、制度、株式、債券など不断の勉強をしていなければ瞬時に売買できないニュースも多い。それが旨く出来れば収益チャンスも多くなる。ディーラーの天分や才能ではなく努力で何とかなる部分だ。野球で言えば、速い球を投げるとか、遠くへ飛ばすという天分的な能力ではなく、練習である程度旨くなれる守備練習のようなものだ。今や銀行のディーラーだけではなくどこでもオンライントレ-ディングが出来てニュースも即時に入手出来る環境となり何人にもそういうより確実な収益チャンスは増えてきた。

また多くのニュースが出るがそれらが需給に結びつくかどうかも即座とは言わないまでも判断しなければならない。要人発言はもちろん重要であるが、それが資金の流れを変えるものかどうかだ。戦争が起きて有事のドル買いでも、スイス買いでも良いが本当にそのような流れが出来るのか。需給がついてこないニュースは重要でもパッとポジションを作り、パッと利食うべきだ。プレゼントのようなものだから欲を出さず利食えばニュースも忘れ次の球を待つべきだ。

 外国人の株買いの増減などのニュースは需給が結びついているのでトレンドとなることもあり少し長めにポジションをキープしても良い。スキャンダル絡みのニュースはテレビゲーム感覚でさっとやれば良い。対内対外証券投資の数字については4項目あるが、その中で必ず為替に結びつくのは対内証券投資くらいであり、他の対内債券投資、対外株式、対外債券投資は為替需給に素直に影響しないので注意が必要だ。 昔、橋本元首相が米債を売りたくなったとニューヨークで以前発言したが、即座にはドル売りだが、そんなことは実際に起きないと気づき出し、需給に結びつかなければ即手仕舞うべきだ。一番悪いのは、その橋本首相の言動についての是非の議論を長々と始めるディーラーが出ることだ。そのニュースで取引を手仕舞えばまた次の球(ニュース)がくるのである。その難球に対処しなければならないのに無駄な議論をしてはいけない。無駄な議論はディーラーの仕事ではない。

重要なのはニュースを即時に解釈出来る勉強をすることで安定収入につながる。またオーバーナイト以上に長く持つ時はそのニュースが重要かどうかより為替需給がフォローしてくるかどうかだ。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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