野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

「勝てる需給の特集」2015年4月投稿

「勝てる需給の特集」2015年4月投稿

 
1.「相場は基本動作、基本需給から」

 「為替はいつも季節もの」である。「暑さ寒さも彼岸まで」のように「円安円高も彼岸まで」である。また 「晩秋の円安」、「初冬の安定」、「河津桜の円安」「染井吉野の円高」、「真夏の夜の夢の円高」などもある。 「7月、12月のボーナスの円安」は昔はあったが、現在はデフレ不況で投資できるほどボーナスがでないので終了する。

ドル安ドル高は貿易赤字黒字にかかわらず、このリズムを保ちながら動くEMSのスネークみたいなものだ。

 以上が季節的な実需や資本の需給である。月間では、ゴトビ、月末、下旬の円買い、月金の外貨買いを加える。時間的には第一仲値(10時)、第二仲値(11時、主にクロス円)などにも気をつけたい。

 こういう実需や長い期間の機関投資家の為替取引は買い切りや売り切りなので相場に影響する。「ヘッジファンドから個人投機まで」は売ったら買う、買ったら売るので相場のトレンドをつくるのには影響がない。

 これにニュース、チャート、当局の考えを入れて、売買していけば、儲かることが多く、よほど油断しない限り大きな損失をすることはないだろう。

2.需給「季節が違う」

 2012年の春の日銀金融緩和も効かずに円高となったので、今回の安倍総裁の緩和発言も効かないという意見もあった。今回というが、今回は別に実際に緩和したわけでもない。安倍総裁の口先介入だけだ。春は新年度から輸出の円買いが出やすい季節、冬は逆に輸入が出やすい、12月、1月に緩和をすれば効果はあるというか、円安地合いなので自然と円は売られる。政治家は季節を考えて政策を打ち出せばいい。4月から8月は円高抑制策を出しても効果は晩秋から冬より小さくなる。

3.「リンゴ論」

為替相場は時にしてファンダメンタルズは関係がない。美味しいリンゴかどうかよりも、不味い腐ったリンゴでも多くの人が欲しがれば値段は上がる(日本のこれまでの円高)。美味しい青森リンゴでも、果物嫌いな人の間では値段は上がらない。


4.「IMM」

 IMMのポジションが大きいから円は調整で円高になるという。昔からそういうことが言われてきた。当時は3万枚、次は6万枚がピークと言われた。今は17万枚とかピークと言われている。最近はよくわからないが9万枚が転機とかいう。殆ど意味がないIMMの議論。IMMはただ実勢の後追いをしているだけで、IMMが先行するわけではない。また外国人は日本人より相場の流れに素直なので、円高傾向なら円買いを増やし、円安傾向なら円売りを増やす。また何万枚でもいいが、ピークといわれる数字が3カ月ほど維持されることもあり、売買には役立たない。ただIMMと言ってれば相場をやっている格好よさもあり、実際に売買したことのない解説者が使いやすい。初心者も舶来ものには弱く、間違った納得をするのである。

5.「損切りが相場を動かすエネルギーだ」

 個人の損切りもあり、企業の損切りもある。機関投資家の投資していないリスクから脱する損切りのようなパニック的買いもある。損切りのエネルギーはすさまじい。
1998年10月に2日で24円動いたこともあった。それもヘッジファンドの損切りであった。

6.「海外旅行ブームは為替に関係ある?」

ない。ゴールデンウィーク、夏休み、冬休みに近づくと、日本からの海外旅行で外貨買いが増え円安となるという。しかし実際、5月、8月、12月は大きく円安にはならない。国際収支表の旅行収支を見ても毎月2000億円程度の赤字で大きなブレは5月、8月、12月にもない。もっともらしい解説だがそうではない(IMMなどもっともらしい解説はウソが多い)。行く人もあれば来る人もいるのである。


7.「為替はファンダメンタルズの比較でなく需給の比較」
 
為替とはファンダメンタルズの比較でなく需給の比較、とくに実需を比較するゲーム ついで資本需給を比較する。ファンドや個人の投機需給(いわゆる街のセンチメント)は最終的に中立なのであまり関係がない

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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