野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

ID為替おさらい15「重荷を負わないように、為替・FXは本業起死回生の手段ではない」

ID為替おさらい15「重荷を負わないように、為替・FXは本業起死回生の手段ではない」

2014年4月投稿分

最近 残念なニュースを聞く。

*NZでは日本の商社マンが2012年から14年の間、総額で約7億円を横領しFXに流用していた。架空の請求書で会社の口座から自分の口座に資金を送金したという。

*大阪では保護者から集めた修学旅行費や教材費が入った銀行口座などから計2765万円を引き出し、FXで運用。

*京都では、「FXで一発逆転」を狙った京都市職員が、詐欺容疑で逮捕。取引先からだまし取った約1100万円をFXにつぎ込んだ疑い。


***********************

・それぞれの事情があり、報道も正確でないかもしれないが、いずれにしても、なんらかの資金が必要でFXで一発勝負に打って出たのだろう。

・FXは起死回生の一発勝負の道具ではない。デイトレや短期で何らかのアクシデントで損をして、徹夜でもして、普段より大玉をふって一発勝負で取り返すことは たまにあってもそれが長期間持続するものではない。

・私の銀行時代でも、時々市場で派手な動きをするプレーヤーがいた。大玉を動かして、超短期的にはその通り動くが、その後自ら利食うので反対の動きをすることになり、市場から見透かされ、利益を得る機会がなくなってしまう。そのプレーヤーの企業はその後破たんしたり、あるいは為替取引そのものががなくなってしまった。内外ともにそういう動きは何度も目にした。

・企業の本来業務での不振をFXで取り戻す狙いがあったようだが、FXは今年のここまでのように変動幅が小さくなって収益機会が減少することも多い。その中で安定的に大きく儲けることは難しくなる。変動幅が大きくても必ずしも儲かるわけでもない。

*まして企業の本来業務での損失や個人の損失という重荷を背負うと動きにくくなる。為替は株と違って変動幅が小さく、同じ価格を行ったり来たりすることが多い。重荷を背負っていると 本来は軽く利食うところが、損を取り返せないので我慢して利食うことをしない。その後、反転しさらに損が膨らむ。この繰り返しで悪循環となる。取り返す収益が膨らんでいくとさらに身動きがとれなくなる。FXの短期取引では身動きできなくなることが一番収益悪化の原因となる。ただ見ているだけとなり、お祈りでもしているように相場回復を狙うが
そもそも為替は大きく動くものではない。

*為替は投機では自然の流れ(実需)にのって、収益を獲得するものである。最初から収益回復という足かせを架されては 本来の動きに乗れなくなる。

*起死回生はやはり本来業務でやってほしい。FXは起死回生の手段にはふさわしくないと思う。

*心の余裕を持って取引して欲しい。一発勝負が必要なこともあるが、それまで儲かっていた利益の範囲内(あるいは余裕資金の範囲内)で)でやっていただきたい。

*FX専業にしても、少しでも安定した的収入は備えておきたい。

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

詳しくはこちら

ブログカレンダー

 

カテゴリー一覧

  • レポート
  • レポート(PDF形式)


業界最狭水準スプレッド

秋

お友達ご紹介キャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン