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横浜馬車道為替39 、中国の外貨準備が4000億ドル程度の頃

「横浜馬車道為替39 、中国の外貨準備が4000億ドル程度の頃」2017年3月9日(木)

 「不要の外貨準備の積みあがり、中国の外貨準備が4000億ドル程度の頃」

 FTに中国が外貨準備抑制策をとるとの記事があった。中国の外貨準備は4000億ドルを超えてきた。SAFE(中国国家外為管理局)局長も外為制度の改革を強化すると改革している。これが人民元切り上げにつながるかどうかはわからないが その方向への一歩かもしれない。 ドルペッグである為、1ドル8.2760-8.28を維持する為に1日あたり6億ドルの介入をしていると言われている。 切り上げ観測から中国企業のリパトリも始まっているからだ。

 世界で断トツの日本の外貨準備は8000億ドルを超えた。1970年代はほぼゼロであった。日本の高度成長での貿易黒字の急増に並行して行われた日銀財務省の円売り介入が世界最大の外貨準備を築き上げた。

 外準が180兆円ある対外純資産の半分近くを占めている。財務省こそ最大の機関投資家であり、円高リスクが一番大きくとっている。借金をしての海外投資であるから円高は損失だ。しかし日本経済を支える為である。いっそのこと輸出生保補助金とかドル安見舞金、あるいは日本政府投資公社に名前を変えてもいいのではないか。為替リスクが起きれば税金から費用として計上されこれも公的資金による外貨保有者への補填だ。ふつう国民は公務員、銀行、生保に所属しないので銀行に賦与される公的資金の受給者にはなれないが、外貨を保有すれば確率は薄いが、円売り介入によってそうなる可能性(日銀財務省が為替を円安誘導してくれて利益をもたらせてくれる)もある。一度でも公的資金的のものをもらってみたいものだ。

 米国と日本の関係は千代田区と大田区のようなもので、第三次産業と中小工業地帯だ。為替のレベルを変えてもしようがない。大田区が沈むだけだ。片や千代田区は第三次産業や税金、公的資金で収益を上げたりする。その収益の一部で大田区から輸入する。全体的に儲かっているので口うるさく文句はいうが為替などたいしたことではない。 大田区は収益は千代田区への輸出だけなのでこれは円高で確実にやられる。 しかし当局はもっと円高にすれば 大田区から工場が千代田区へ移転する夢(妄想)で円高を支持してきたのではないか。漸く 最近はこれ以上の円高を阻止する動きが出てきた。しかしそのレベルはまだまだ円高圏内であり、このような消極的な体制では大田区(すなわち日本)を生殺しにするようなものである。 

 欧州は究極の安定相場である固定相場にした。域内各国間でそれほど大きな問題は起こっていないようだ。 日本はよく相場の安定を望むというが、変動相場制をとりながらおかしなものだ。

ファンダメンタルズに沿った相場ともいうが何を比べているのか不明瞭だ。目指す物価、雇用統計なら さかのぼればさかのぼるほどいい数字が出ているが、其の時はもっと円安だ。為替政策は不明瞭だし、GDPの10%超の使わない外貨準備が残ってしまった。 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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