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横浜馬車道為替34 、出発点はプラザ合意の誤り

「横浜馬車道為替34 、出発点はプラザ合意の誤り」2017年2月2日(木)

「出発点はプラザ合意の誤り」

 貿易不均衡は悪なのだろうか。それを為替相場の変動で調整することは正しいのだるか。調整出来るのだろうか。1985年のプラザ合意で円は240円から79円まで上昇した。その後も110円近辺で円相場は推移している。為替相場を円高方向へ調整しても一向に日米の貿易不均衡は改善しないことは事実となった。米国の消費超過で貯蓄不足による貿易赤字、逆に日本の消費不足と貯蓄超過での貿易黒字は為替の調整ではなかなか改善しない。改善させることが是なのかも疑問だ。米国の製造業においてもコストの安いアジア諸国に工場を移転させ逆輸入もしていることもあり、貿易赤字は減少しない。

 経済がグローバル化し分業化している中で1国1国が貿易収支において均衡することは難しい。むしろ経済が密接にからみあっている国同士で為替相場が存在することが不便だ。東京と北海道にも貿易不均衡はあろうが、問題にはなっていない。東京と北海道で為替相場が存在すれば非効率極まりないだろう。今や世界経済もその段階に来ている。しかしG-7諸国は為替調整でその不均衡を是正しようとする動きがある。 

  日本の円高は、規制の強さや既得権益層を守ることにより消費者が割高なコストを支払わされ、本来の消費が盛り上がらずISバランス(投資低調、貯蓄増下)を崩しているからである。 その円高を円売り介入で補うのも大変である。改革しないことのごまかしを 他でつくろわなくてはいけなくなる。旧体制を改めれば済むが それが出来ないので他国では見られない不況の円高となり、株安にもつながり、金利までも下げなくてはいけなくなる。出発点はプラザ合意で米国のいいなりになったことの誤りである。 輸入を増やさず為替(外貨)だけを人為的に円高にするので所期の貿易不均衡改善はまったく進まず、株、金利政策に悪影響を及ぼし、今度は人為的介入となってしまった。 雇用情勢の悪化(1980年代は2%台)もプラザ合意から引き継ぐ大きな意味での為替政策(すなわち規制強化)の誤りである。無駄なコストを日本は払い続けている。 ただ為替ディーラーにとっては変動が大きくなり収益チャンスが増えている。

(以上2004年ブログより)

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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