野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

想定通り円高を招いたマイナス金利は忘れよう、今後も円相場は貿易収支の御心のままに

「想定通り円高を招いたマイナス金利は忘れよう、今後も円相場は貿易収支の御心のままに」

*ついに預金金利に実質マイナス金利を適用する銀行も出てきた(先ずは対法人)

*マイナス金利は従来の利下げと同じなので相場の大きな材料でもない。ただ銀行収益悪化付きなのでマイナス金利という。

*マイナス金利、通常の利下げもそうだが、これでは可処分所得減少、消費減退 輸入減少 貿易黒字円高 景気悪化となる

*マイナス金利の効果はあった=金利が下がったというが、利下げして金利が下がらない国はない

*歴史的にみても金利を下げる国は通貨が高い(スイス、日本、ユーロ、利上げの国は通貨が安い トルコ、ブラジル、南ア)

*さて円売りをもたらした貿易赤字は減少している。それは既に2014年の後半から始まっている。それが私が円買いに傾いてきた要因である

*よく理解できないサプライズ政策、イエレン議長発言などもあるが、相場の基調は貿易収支が生み出す

*投機筋は有識者のいうところの10分の1しか存在しないので、為替相場は貿易収支や一時的な機関投資家の動きを中心に追っていけばいいだろう
 投機筋がいないのは銀行のディーリングルームに1週間もいればわかる。投機筋の動きが見えないのは、いないからである

*ごく一部で円売り介入期待があったが、麻生大臣、浅川財務官の発言からは、現在の相場はまったく問題ない相場であることが
 確認されている

*5月から日本の輸出業者も新年度のドル売りを活発化するだろうが、伊勢志摩サミットを前に政府も財政出動するかもしれないので
そこで一時的に株が上がれば、輸出のドル売りと リスク選好の円売りとぶつかるが、勝負はもちろん売り切りの輸出に軍配が上がるだろう(ただ輸出は勝負に買って収益は悪化)


*消費増税については、首相はリーマンショック級の景気悪化がない限り実行するというが
 逆に増税実施するとリーマンショック級のものが日本で発生するだろう

 「以下の表は貿易収支に従って動く円相場を示すもの。円相場を動かすものはアベノミクスでも黒田バズーカでもない」

貿易統計              
10億円 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
1月 43 -497 -1491 -1633 -2795 -1177 -649
2月 638 637 26 -773 -805 -424 243
3月 932 171 -82 -357 -1446 226  
4月 729 -478 -518 -877 -812 -53  
5月 309 -861 -908 -991 -909 -216  
6月 671 64 56 -181 -822 -74  
7月 785 70 -529 -1032 -964 -268  
8月 64 -777 -768 -971 -952 -570  
9月 774 289 -568 -943 -961 -116  
10月 813 -283 -556 -1100 -710 112  
11月 158 -691 -957 -1301 -892 -380  
12月 720 -208 -646 -1307 -661 140  
               
6636 -2564 -6941 -11466 -12729 -2800 -406
               
終値 81.13 76.25 86.76 105.29 119.79 120.2  

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

詳しくはこちら

ブログカレンダー

 

カテゴリー一覧

  • レポート
  • レポート(PDF形式)


業界最狭水準スプレッド

秋

お友達ご紹介キャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン