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人気のトルコリラ総特集、政局不安、景気はやや回復

「人気のトルコリラ総特集、政局不安、景気はやや回復」

*特徴 貿易赤字国(観光収入で経常赤字は貿易赤字より縮小)

 高いインフレ 高金利 通貨は弱い  

 軍事の要衝

*最近の経済指標(67日総選挙後)

 1QGDP(前期比)144Q 0.7% 予 0.7% 結果1.3
     (前年比)144Q 2.3% 予1.7% 結果2.3
 3月失業率 211.2% 予想10.9% 結果10.6
 4月経常収支 前年同月-49.6億ドル 予-29億ドル 結果-34.1億ドル 5CPI8.09%(ターゲットは5-7%)

「政局」

*トルコ総選挙では与党AKPの議席獲得数は第1党の地位は確保も260議席前後にとどまり、2002年の政権発足以来、初の過半数割れに追い込まれた。

 AKPは当初3分の2の議席数獲得を目指していたが、大きく議席を失った。強権政治のエルドアン大統領の影響力は低下するだろう。金融政策へも圧力をかけてきたがそれも是正されよう。

*どう連立を組むかが焦点となる。当初は混乱が予想される。国境を接するシリア外交も不安定となるが米国はアサド政権支持、トルコAKPはアルカイダ系を支持していたので欧米はこの結果を歓迎する。AKPの得票率は前回総選挙から約9ポイント低下の、41%。クルド人中心のHDPは議席獲得の制限ラインである得票率10%を突破する躍進を遂げた。

S&P格付け」

 *現在BB

 *政治情勢をめぐる不透明感が尾を引いて経済に悪影響を及ぼしかねないとの懸念を示した。
 *現在はAKPは連立政権樹立に向けて相手を探している。ただ連立がうまくいかない場合は、早期の再選挙に突入する事態もあり得る。
  政治的な不透明感は年末まで高まり続け、企業投資が先送りされるようなら、経済成長を損なう恐れがある。  通貨リラの乱高下や消費者信頼感の低下、物価上昇などが財政基盤を弱めて債務関連指標が想定より悪化すれば、格下げを検討する可能性があると警告。
 *AKPの退潮で司法や中央銀行、金融規制当局などへの政治圧力が緩み、政策の予測可能性という面では改善が期待されるとしている。
 *AKPとエルドアン大統領は公的な発言や制度変更を通じて、政府機関の独立性を脅かしていると批判されていた

「他」

(ロシア パイプライン、トルコストリームにギリシャも参加)

*トルコストリーム=ロシアとギリシャのエネルギー相は619日、ロシア産ガスをトルコ経由で欧州へ送るパイプライン計画「トルコ・ストリーム」にギリシャも参画することで基本合意し、政府間の覚書に署名した。債務問題を抱えるギリシャのチプラス政権が、ウクライナ危機で欧州連合(EU)と対立するロシアへの接近を鮮明にした。チプラス首相は経済閣僚や企業経営者を率いて現地入りした。パイプライン計画の覚書では、両国の対等な出資で共同事業会社を設立することも明記された。

 チプラス政権は、EUなど欧米の債権者側との金融支援協議で強気な姿勢を貫くが、ロシアと接近することで、ロシアからも支援を引き出したい狙いとみられる。ドボルコビッチ露副首相は619日、「金融支援を求められれば、我々も検討する」と述べ、前向きな姿勢を示した。

「リラの歴史」

2005年=デノミ=200511日より、100万トルコリラを1新トルコリラ

200710月=99.63

2001110月=40.19

20141月、トルコ中銀=1週間物レポ金利を4.5%から10%に引き上げた。翌日物貸出金利は7.75%から12%に、翌日物借入金利は3.5%から8%に

それぞれ引き上げられた。リラは政策金利発表後に上げ幅を拡大し、3%高の1ドル=2.18リラ。 リラ買い介入も効果がなかった

 リラ暴落の原因=汚職事件=何人かの閣僚を巻き込み政治危機に発展した汚職事件=ツイッター禁止へ

「テクニカル」

*日足 選挙で下窓を開けるも44円半ばから46円台へ回復、610-16日の上昇ラインを形成。5日線上向き。ボリバン中位。ボリバン下限下抜きは買い場となった。長いものでは125-19日の下降ラインを上抜け、総選挙後の下げでもそのラインがサポートした。125-65日の下降ラインが上値抵抗

*週足 選挙で427日週-54日週の上昇ラインを下抜けるも、68日週-15日週で上昇ラインを作る

*月足 1412-151月の下降ラインを上抜けている。5月陽線。6月総選挙でも上抜けたまま。4-5月の上昇ラインを維持ボリバン下限から反発

「対日」

*貿易(2014年)

・対日輸出 3.76億ドル(紙たばこ,マグロ,自動車等)

・対日輸入 31.99億ドル(建設機械,自動車・部品,紡績機械等)

・日本からの対トルコ直接投資額:2.12億ドル (2014年)

・トルコは日本企業にとって,国内市場に加え,EU及び近隣諸国市場への生産拠点として注目すべき国。また,消費市場の拡大に伴い販売拠点設立 も相次ぐ。特に近年企業の進出や現地法人化の動きが加速しており,業種も食品,電機,電気通信,化学,自動車・部品,金融,物流,鉄鋼,医 療,製薬など多岐にわたっている。

*ホテルオークラ=海外でのホテル展開を積極的に進めているホテルオークラは、今後、経済成長が見込まれるトルコで2年後の2017年にホテルを初めてオープンする。経済成長が見込まれ、外国から年間3800万人が訪れる観光大国のトルコで2年後の2017年にホテルをオープンする。

*猪瀬元都知事=2020年に開催予定であるオリンピックの東京への招致活動を、ライバルであるトルコのイスタンブールと競い合う中で、「イスラム教国が共有するのはアラー(神)だけで、互いにけんかしており、階級がある」と発言したと報じられた。

「チャート」

日足
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週足
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月足

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BOND&STOCK
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選挙結果

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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