野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

ユーロ躍進、ドル円はKY介入、FOMCはドル下げ希望

、5/18(月)「ユーロ躍進、ドル円はKY介入、FOMCはドル下げ希望」
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総括「ユーロ躍進、ドル安はFOMC希望通り、ユーロは年足上昇ラインがサポート。ドル円は日米同盟とKY介入で小幅下落に留まる」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「司法試験、司法書士、行政書士、宅建、外交官試験」
ID為替「チャートは実証主義」
リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
横浜湘南便り「港」

ドル円=117-122 、ユーロ円=133-138 、ユーロドル=1.12-1.17

日経インデックス5月15日東京引け5月8日からの変化(2008年=100)円91.4弱し、ドル115.9弱し、ユーロ90.7強し、ドルインデックスINNYBOT93.28弱し、CRB231.46強し、原油59.69強し、金1225強し、DOW18272.56強し、日経平均ドルベ-ス東京引け165.1強し、IMM円投機筋5月12日 円-23593(前週比+7590)、ユーロ-178976(前週比+11151)

1.(今週の予定)

18(月)日 機械受注 第3次産業活動指数 スイス 小売売上 米 NAHB住宅市場指数
19(火)NZ 生産者物価 RBA議事録 英 消費者物価指数 生産者物価指数 香港 失業率 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調   査、貿易収支 南ア 失業率 米 住宅着工件数 建設許可件数
20(水)日 GDP・一次速報 独 生産者物価指数 スウェーデン 失業率 南ア 消費者物価指数 ノルウェー GDP BOE議事録   南ア 小売売上高 トルコ 中銀政策金利 米FOMC議事録(4月28日・29日)
21(木)NZ 予算 中国 HSBC製造業PMI・速報 仏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速   報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 英 小売売上 香港 消費者物価指数 米 新規失業保険申請件数  メキシコ GDP 米 フィラデルフィア連銀景況指数 中古住宅販売件数 ユーロ圏 消費者信頼感・速報 南ア中銀 政策金利
22(金) 日銀金融政策決定会合 独 GDP・確報 IFO景況指数 米 消費者物価指数 加 消費者物価指数 小売売上

(来週の予定)

25(月)日 貿易統計、香港、フランクフルト、スイス、オスロ、ロンドン、NY休場
26(火)NZ 貿易収支 南ア GDP 米 耐久財受注 住宅価格指数 S&P/ケース・シラー住宅価格 新築住宅販売件数 消費者信頼感指数
  米リッチモンド連銀製造業指数
27(水) 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分) 加 中銀政策金利
28(木)スイス 貿易収支 南ア 生産者物価指数 香港 貿易収支 米 新規失業保険申請件数 中古住宅販売成約
29(金)日 消費者物価指数 失業率 鉱工業生産 NZ 住宅建設許可 スイス GDP 仏 生産者物価指数 スウェーデン GDP  ノルウェー 失業率 英 GDP改定値 南ア 貿易収支 加 GDP 米 GDP改定値 シカゴ購買部協会景気指数 ミシガン大消費者信    頼感指数・確報値

2.総括 主要通貨 「ユーロ躍進ドル安はFOMC希望通り、年足上昇ラインがサポート。ドル円は日米同盟とKY介入で小幅下落に留まる」

全体=ユーロの躍進ぶりが目立つ。対ドルでは4月に10カ月ぶりに陽線。今月もここまで陽線。ユーロドルの年足はきっちりと2000年-2001年の上昇ラインにサポートされた。他通貨代表のユーロが反発したので、他の通貨も、南アランド、トルコなども含め押し上げられた。円は他通貨なのか、日米同盟通貨のなのかよくわからない立場でドル安には若干遠慮。GPIFに加えKY(かんぽ・ゆうちょ)介入もでてドルを支えている。ただ集団的自衛権と異なり、国策的ドル買いが、ドル安を希望するジャネットさんなどに歓迎されるかは疑問である。
 ユーロをさらに追いたい。元々膨大な貿易黒字があるので反発も速い。まだ今年の通貨番付最下位だが対円では一時12%安であったが現在5%安まで円を猛追している。

*米ドル=先週は新規失業者保険申請者数は改善したが、小売、鉱工業生産、ミシガン消費者信頼感指数、NY連銀製造業景気指数と弱く、ドルは下落、米金利も低下した。3月のFOMCでのドル高抑制の示唆以来ドルが下落しているが、FOMCも為替相場の動きには満足しているだろう。ただ景気が弱いので金利が低下し、6月利上げ観測が遠のき米株価が上昇するのだイエレン議長の「「米株式相場は一般的に言うと、とても割高、安全性の高い債券などと比べた場合、株式から得られる収益はそう高くはない。」からは反した動きとなっている。弱い指標が継続的に出れば株価に悪影響が出てくることにも注意したい。今週はFOMC議事録の公表やイエレン議長の講演がある。
またTPP交渉のカギを握るTPA法案について、米議会上院は審議入りの動議を可決した。オバマ政権や野党・共和党は今週中の可決を目指すが、与党・民主党は為替を操作する国への対抗措置などを盛り込む修正案を出す構えで、綱引きも予想される。

*円=今週は1Q・GDP成長率の発表がある。前期比+0.4%、前期比年率で+1.6%の予想。消費増税による反動減の影響は一巡しつつあるものの、依然として消費者の節約志向が強く個人消費の回復が鈍いことや、企業が設備投資に対して慎重な姿勢を崩していないことが主な要因となっている。ただ黒田日銀総裁は「今の段階で追加緩和を行う必要はない。物価が上昇し始める時期は従来見通しと変わっていない」としている。米国がドル高に神経質なところでもあり、ドル高に繋がりやすい追加金融緩和を躊躇していることもあろう。自民党内部からもこれ以上の円安を危惧する声も出ている。もちろん円安のほうが経済は潤うのだが、潤わない人からの不満の声にも配慮し始めた。
GDPを確めてからの日銀政策決定会合となる。
 新年度の輸出の円買いも出て僅かにドル円は下落しているが、やはり国策としての年金、ゆうちょ、かんぽの外貨投資がドル円を支えている部分もあるので他通貨ほどの最近のドル安傾向とはなっていない。米国の為替条項の議論も気になるところでもある。米国がドル高を望まない以上、日本のKY介入(かんぽ・ゆうちょ)を続けられるかどうか。

*ユーロ=冒頭に書いた通り勢いが出てきた。もちろんギリシャの債務問題もあるが、2012年にギリシャ債務がクローズアップされた時の大反発に繋がるかどうか。ギリシャを切り離そうが、ユーロに留まろうが、いずれ落ち着けば欧州の膨大な貿易黒字によるユーロ買いは出てくる。ギリシャにはガスパイプラインを通じてロシアが港湾事業を通じて中国が積極的に接触している。さて先週の1Q・GDPも強くはなかったが、予想通りの数字が出て、ECBなどもほっとしているところだろう。

*英ポンド=米ドルの下落もありユーロ同様に上昇していたが先週金曜日はユーロは上昇するもポンドは下落した。カーニー英中銀総裁が「1年以内に金利が上がる可能性はあるものの、経済低迷のリスクを避けるためにも早まった利上げはしない」と発言したことも効いている。
BOE四半期インフレレポートでは2017年までの経済成長見通しが引き下げられた。これ以上の上昇を続けるには選挙要因以外のものも欲しいところだ。今週はCPI、PPI、小売売上と金融政策に重要な指標の発表とBOE議事録の公表がある。先週ユーロポンド相場は小幅上昇した

*人民元=利下げでの株価上昇は止まった。先週後半は上海株価指数は下落した。金融緩和でも経済指標がまだ改善しないことCPIが低下していることに嫌気がさしたようだ。ドル人民元は安定しているがドル円が小幅下落したことで人民元円も連れ安となった。米国TPAにおける為替条項の議論は対人民元を一番の対象にしたものなので議会の状況は把握しておきたい。「一帯一路」政策、SDR構成通貨への準備、預金保険制度の設立、自由貿易区の拡大、人民元決済国の拡大と改革を進めていることは確かである。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=RBAが予想通り利下げ。利下げ一服感が出たことや予算案がひとまず好感されで豪ドルが戻す場面があった。また追加利下げの懸念は住宅投資が過熱することもあり豪ドルを支えた。ただ4月雇用統計やNAB企業景況感指数は悪化、RBAは景気見通し、インフレ見通しを下方修正していることは継続的な豪ドルの上昇には繋がらないだろう。中国景気の減速もあり、RBAは引き続き通貨高懸念を口にするだろう。

*NZドル=独自の良い材料は少ないが、全体的なドル安が支えている。売り過ぎた反動もあるが、中銀はまだ通貨高懸念を有している。1Q雇用統計では賃金が伸び悩んだ、失業率は予想を下回った。ただ1Q小売売上は堅調となった。1Q・CPIは原油下落でさらに低下したが原油を除けば上昇となる。インフレ低下で財政黒字化は遅れている。キー首相もNZドル高懸念を有している。乳製品価格は再び下落し始めた
住宅投資、個人消費、移民増、旅行者増により景気の底堅さが続き、4Q・GDPも改善。NZ中銀が再び不動産規制を強化しようとしている。
中国景気減速により最大輸出相手国は13年以来再び豪に戻った

*南アランド=外国人排斥運動などで下落していたが、ユーロ上昇によるつれ高となり10円台を回復している。南ア中銀ハニハフ総裁は利上げの検討にはインフレ率が中銀の目標値を長期間上回る必要があるとの見方を示した。総裁はさらに、米国で経済が回復し金利が上昇する中、南ア国内の債券や株式相場は下落する見通しだと述べた。 インフレ目標は3-6%。今後数カ月、インフレ率は上昇すると予想しているが、目標レンジを逸脱するのは2016年1Qでそれも一時的なものとみている。中銀は21日、今年3回目の政策決定会合を行う。CPIは現在4%程度と目標の範囲内に収まっており、今年後半までは金利が据え置かれると予想されている。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=5月13日-14日の下降ラインは上抜くも、先週金曜は上ヒゲを残した。5月5日-12日の下降ラインが上値抵抗。ボリバン上限、下限でターンを繰り返しているが現在は中位。一目の雲の下。5月14日-15日の上昇ラインがサポート。ここを下に切るとボリバン下限へ。120円を越えた5月5日、5月8日は上ヒゲを残し、119円を割った4月17日、20日、4月29日、30日は下ヒゲを残している。5日線は下向きとなった。
週足は3月23日週以降横ばい。狭い週のボリバンの中位。3月9日週-16日週の下降ラインは上抜いた。最近見ていない3週連続陰線となるか。
月足は3月以降横ばい。10月-11月の上昇ラインを下抜いている。14年8月-9月の上昇ライン、すなわち黒田バズーカラインを下抜きそうだ。14年10月-15年2月の上昇ラインは下抜いた。年足はほぼ寄り引き同時、年間の高値は122.02安値は115.84で6.18円の幅。小さいわけでもないが、すぐに119-120あたりに戻ってきてしまう。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜きそうで抜かない。

*ユーロドル=先週は火曜日から4連続陽線。5月7日-8日の下降ラインを上抜け5月12日-13日の上昇ラインに沿う。5日線上向きに転じ、ボリバン上限が近い。先週金曜は下ヒゲ。週足は5週連続陽線。14年12月15日週-15年2月23日週の下降ラインを上抜いた。14年5月5日-6月30日の下降ラインが上値抵抗だがまだ遠い。1.20以上でないと上抜けない。15年4月13日週-20日週の上昇ラインがサポート。
月足では4月に漸く9カ月連続陰線から10カ月ぶりに陽線となった。今月も陽線。月のボリバン下限下抜きから反発。14年7月-12月の下降ラインは最初のトライでは跳ね返されたが二度目で上抜く。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。最後のサポートは2000年-2001年の上昇ラインだが今年はそこで反発した。年足のヒゲが長くなってきた。

*ユーロ円=先週はユーロドルと同じく火曜日から4連続陽線。5月7日-8日の下降ラインを上抜いた。5日線上向き。ボリバン上位。5月12日-13日の上昇ラインに沿う。週足は3週連続陽線のあとカブセ的な陰線が出たがそれも上抜いた。2月23日週-4月6日週の下降ラインを上抜き、4月13日週-20日週の上昇ラインに沿っている。12月8日週-29日週の下降ラインも上抜いた力強さ。月足10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。2月-3月、12月-1月の下降ラインは上抜いた。月のボリバンの下限で下げ止まり反発。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。ただ今年は少し下ヒゲが出てきた。

5.当局・円無常・需給「司法試験、司法書士、行政書士、宅建、外交官試験」

 私の為替は1984年9月NYからスタートした。85年から3年連続40円ずつ円高となったこと、98年には1日で12円円高となった日が2日続いたり大きく動く時もあったが、1カ月数円しか動かず、1日で10銭程度しか動かない日もあった。今年もなかなか動いてくれない。昔まったく動かなくなった時は当時はドル円は銭の単位であったが、それを銭以下、小数点以下4ケタで市場にクオートしたりして取引を誘引しようとした。ただある銀行からは小数点4ケタは弊社のコンピューターでは入力できないないので、適当に2ケタにまるめてくださいと言われたこともあった。そんなことをしてもやはり動かなかったので、ディーリングデスクに「司法試験、司法書士、行政書士、宅建、外交官試験」などの本を置いて勉強し始めたが お客様も取引にくるので、集中できずまったくどれもものにならなかった。外交官試験は年齢制限というのもあるのも知らず勉強していた。

6.ID為替「チャートは実証主義」

 翌日のチャートを予想しながら、ポジションをとることもあるが、酒田五法の説くところは、チャートはあくまでも実証主義で
前日のチャート型を判断して動けばいいとしている。 

7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「港」

 横浜港だけではなく、どこの港も好きだ。商港、漁港問わず。金目水揚げ時は活気があふれているが静けさもある稲取港

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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