野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

地震為替、GPIF、米雇用、RBA・ECB・BOE、豪GDP、日中財務対話、黒田総裁 トルコ総選挙

6/1(月)「地震為替、GPIF、米雇用、RBA・ECB・BOE、豪GDP、日中財務対話、黒田総裁 トルコ総選挙」
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総括「米雇用、RBA・ECB・BOE、豪GDP、日中財務対話、黒田総裁 トルコ総選挙」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「介入以上」
ID為替「ディーリング通貨と高金利通貨の注文の違い」
リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
横浜湘南便り「年間数センチ、伊豆半島は本州に移動」

ドル円=121-126 、ユーロ円=133-138 、ユーロドル=1.07-1.12

日経インデックス5月29日東京引け5月22日からの変化(2008年=100)円89.6弱し、ドル118.9強し、ユーロ89.6強し、ドルインデックスINNYBOT96.85強し、CRB223.18弱し、原油60.3強し、金1189弱し、DOW18010.68弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け165.92弱し、IMM円投機筋5月19日 円-62224(前週比-40219)、ユーロ-171740(前週比-3401)

1.(今週の予定)

1(月)日 法人企業統計調査、中 製造業PMI 豪 住宅建設許可  中 HSBC製造業PMI スイス SVME購買部指数 英 製造業PMI 独 消費者物価指数 米 個人消費支出 個人所得 建設支出 ISM製造業景況指数
2(火)日 マネタリーベース 毎月勤労統計調査 RBA 政策金利 独 雇用統計 英 建設業PMI ユーロ圏 生産者物価指数 消費者物価指数 米 製造業新規受注
3(水) 豪 GDP 中 HSBCサービス部門PMI、トルコ 消費者物価指数 英 サービス部門PMI ユーロ圏 失業率 小売売上  ECB政策金利 米 ADP雇用者数 加 貿易収支 米 貿易収支 ISM非製造業景況指数 ベージュブック ブラジル中銀政策金利
4(木)豪 貿易収支 小売売上 英中銀政策金利 米 チャレンジャー人員削減数 新規失業保険申請件数  加 Ivey購買部協会指数
5(金)日 景気先行指数 貿易統計 独 製造業新規受注 仏 貿易収支  ユーロ圏 GDP改定値 加 労働生産性指数 新規雇用者数  失業率 米 非農業部門雇用者数 失業率 消費者信用残高  石油輸出国機構(OPEC)総会 ギリシャのIMFに対する3億ユーロの返済期限

6日(土)日中財務対話(北京)

7日(日)トルコ総選挙(AKPは)

 (来週の予定)

8(月)日 国際収支 第1四半期GDP・二次速報 豪休場(女王誕生日) 中国 貿易収支 独 鉱工業生産 貿易収支 経常収支 加 住宅着工
9(火)中 消費者物価指数 生産者物価指数 スイス 失業率 消費者物価指数 英 貿易収支 メキシコ 消費者物価指数
10(水)日 機械受注 トルコ GDP ノルウェー消費者物価指数 英 鉱工業生産
11(木)RBNZオフィシャル・キャッシュレート 豪 雇用統計 中 小売売上 工業生産 仏 消費者物価指数 スウェーデン 消費者物価指数
    米 小売売上 新規失業保険申請件数 
12(金)ユーロ圏 鉱工業生産 米 生産者物価指数 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値 

2.総括 「地震為替、GPIF、米雇用、RBA・ECB・BOE、豪GDP、日中財務対話、黒田総裁 トルコ総選挙」
 
全体=小笠原諸島西方沖でM8.5の地震があった。日本の置かれている地理的環境では地震が起こらないほうがおかしい。生保や損保は投資目的以外に地震に備えてある程度海外投資を行っている。個人もそうしたほうがいいかもしれないが、ある時不動産会社の女性それを話したら、「野村さん、自分だけ助かろうとしないでください。一緒にいましょう」と言われたことがあった。そうかもしれない。また東日本大震災であったように国内での保険金支払いのために海外資産を取り崩すために円買いが起きる思惑も出てくる。東日本大震災の時はG-7の協調円売り介入で対処したが、実際被害額も確定していないのにそれほど素早く円に換えることもなかっただろう。むしろ地震で円売りをした投機筋の損切りと輸出やレパトリが重なったのだろう。

*米ドル=さて目まぐるしく変わる米国利上げ思惑である。マチマチの経済指標で一喜一憂が続く。今週も雇用統計、ISM景況指数、貿易収支 ベージュブックなどがある。FRBでも意見が分かれている。ウィリアムズSF連銀総裁は年内に利上げを開始する公算が大きく、その後数年かけて徐々に金利をより正常な水準に引き上げるとしているが、コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁は今年は金融引き締めを行うべきではない、今年利上げを行うことはFRBの責務と一致していない、金利について異例の辛抱強さが必要としている。
 ただ米指標では強い数字が出た時のほうがドルが動く幅が大きく年初来 米ドルは2位の強さである(主要9通貨番付)。イエレン議長の年内利上げ示唆の後は米長期金利は逆に低下している。1Q・GDPはマイナスに下方修正されたが、貿易赤字の拡大によるものだ。赤字拡大はドル高によるものなので、また共和党やFOMCメンバーからドル高懸念が出ることも為替条項の議論とともに注意しておきたい。

*円=麻生大臣がやや円安を懸念する発言を行おうが、黒田日銀総裁が追加緩和の必要性を否定してもドル円は底堅い。ここ数年と比べると円売りの速度は微々たるものでクロス円では円高方向となっているものも多いが、新年度の輸出の円買いが出てもドル円で円安となるのは、GPIFが月2兆円程度円売りを行っているからだろう。これにゆうちょ・かんぽも加わっている。生保も株や外貨投資を増加させると表明していたが先週の決算報告では、それほどは大きくなく、通常通りの投資増加であった。今週は5月上中旬貿易統計や黒田日銀総裁発言、日中財務対話などにも注目したい。また125円にのればマスメディアも騒ぎそうだが、これは意外と無視しないほうがいいだろう。マスメディアの騒ぎを嫌う当局はゆうくりとしてだが対処し始めることが多い。

*ユーロ=ギリシャ債務問題もありセンチメントはまだ弱いがチャート的には下げ止まった感じである。1Q・GDPではギリシャはリセッションとなったが、ユーロ圏全体では持ち直した。景気指標も悪化するばかりでもなくなった。主役のギリシャでは金利は大きくは上昇していない。ギリシャの株価は年初来わずかだがプラスでNYダウとほぼ同じ上昇率となっている。今週はECB理事会がある。景気に関しては慎重ながらも先行きの回復を示唆するだろう。今週は消費者物価指数 小売売上に注目したい。わずかだがそれぞれ上昇の予想である。またギリシャのIMFに対する3億ユーロの返済期限は6月5日となっている。

*英ポンド=先週は対円で190円にのせるも、1Q・GDPや個人消費が若干予想を下回ると売りが出た。英中銀も今週政策金利を決定する。先行きの利上げを表明するもののなかなか決定的に強い経済指標は出てこないので市場も欲求不満感は残るだろう。ただ利上げ観測があるので今年は円より強い。株価はその為、他の市場と比べると弱い。EU離脱問題議論の前にキャメロン英首相はメルケル独首相と会談した。英国が求めているEU改革をめぐり、合意が得られるよう連携していく考えが示された。キャメロン首相はEU残留の是非を問う国民投票を2017年末までに実施すると表明しており、自身は改革を実施した上でEUにとどまることを望むが、英国の要求が受け入れられない場合はいかなる可能性も排除しないとの立場をあらためて示した。

*人民元=先週の上海株は大きく荒れた。総合指数が5000ポイントに近づいたあたりから暴落ともいえる下落を見せた。信用取引の規制強化、政府機関の銀行株の売却、人民銀行の資金吸収オペ、IPOによる需給悪化懸念からだ。ただまだ年初来40%以上の上昇率。急な上昇を抑えたい政府側の思惑もあるだろう。景気は減速しているが、改革は前向きに数多くのものが示されている。またG-7は人民元のSDR構成通貨入りに賛同しているし、中国側もそれに先立ってより人民元の国際化を進めている。そうなれば人民元は底堅く推移することとなる。今週は日中財務対話があり月末には米中戦略・経済対話が控えている。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=今週は政策金利決定、GDP、住宅建設許可 貿易収支 小売売上と盛りだくさん。6月の政策金利決定は引き下げたばかりなのでさすが様子見となるも、年内追加利下げ観測は強い。先週の1Q民間設備投資が弱かったからだ。好感された予算案での上昇も長続きしなかった。景気減速、インフレ低下、雇用悪化、鉄鉱石価格下落、中国経済減速と状況は変わらない。ただ利下げ思惑が出てきたNZドルの下落が早く、対価として豪ドルが買われる場面も一時的にはあるが、豪ドルの自律反転ではない。

*NZドル=主要9通貨番付で8位まで下落し最下位のユーロにさらに迫られてきている。6月11日の利下げ観測があるからだろう。5月NBNZ企業信頼感の悪化も影響している。1QはCPI、PPIの低下、失業率の悪化と弱い数字が多かった。ただ小売売上や住宅投資は強い。住宅投資過熱の抑制は金融政策以外のもので行われることも金融緩和の余地がでてくることになった。6月11日の政策金利決定会合で市場は40%程度利下げを織り込んでいる。
 主要輸出産品の乳製品価格の下落は続く。政府中銀はNZドル懸念を有している。また中国景気の減速で最大輸出先は中国から再び豪に変わったのもいい材料ではない。良いニュースではNZ経済研究所の2017年の成長率予想が3%となったことや財政黒字化も近いことがある。

*南アランド=中銀のインフレ懸念は強いが先週発表された4月PPIは予想を下回った。1Q・GDPも予想を下回り、失業率は悪化した。これは株価下落にも繋がった。ランドは対ドルで下落したが、対円では円売りも強く小幅上昇となった。6月はS&Pとフィッチが南ア格付けの見直しを行うがムーディーズは現状維持を表明している。外国人排斥運動は続くが、排斥運動に反対する呼び掛けも起き平静さを取り戻している。中国との通貨スワップを締結した。原油は輸入国であり、原油下落の悪影響はない。むしろ原油上昇時にはインフレ懸念が高まる。15年度財政赤字目標は2.5%で14年の3.9%から改善している。IMF は、2015 年の南ア経済成長見通しを、2.3%から2%に引き下げた。また、世界銀行も同見通しを2.7%から2.5%に引き下げた。主な引き下げ理由として、双方とも南アの電力不足をあげている


4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=5月半ばのボリバン下位より一気に上限へ上昇した。ボリバン上限を上抜けばやや戻すが依然上限にはりついている。5月27日-29日、5月18日-26日、5月14日-18日の各上昇ラインがサポート。一旦下抜いた5月18日-19日の上昇ラインが上値抵抗となる。5日線上向き。週足は3月23日週以降横ばいであったが、3月9日週-5月4日週の下降ラインを上抜き、週のボリバンの上限を上抜いて上昇した。4月27日週-5月11日週の上昇ラインがサポートであったが、さらに角度を上げて5月18日週-25日週がサポートとなっている。月足は3月-4月の下降ラインを上抜きボリバン上限へ。14年8月-10月の上昇ラインを維持。年足は陽転。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜きそうで抜かない。

*ユーロドル=5月12日からから4連続陽線であったが、5月12日-13日の上昇ラインを下抜き下落。ボリバン上位から下位へ下落。ただ先週後半は5月22日-26日の下降ラインを上抜き、3連続陽線。5月27日-28日の上昇ラインを維持できるか。雲の上に出る。5日線まだ下向き。週足は5週連続陽線であったが4月13日週-20日週の上昇ラインを下抜いて下落。ただ先週は下ヒゲを残した寄り引き同時。14年5月5日-6月30日の下降ラインが上値抵抗だがまだ遠い。1.20以上でないと上抜けない。月足では4月に漸く9カ月連続陰線から10カ月ぶりに陽線となった。5月は陽線で始まったが陰転した。月のボリバン下限下抜きから反発。14年7月-12月の下降ラインが上値抵抗となっている。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。最後のサポートは2000年-2001年の上昇ラインだが今年はそこで反発した。

*ユーロ円=5月12日-13日の上昇ラインを下抜きボリバン上位から下位へ下落。次は5月18日-22日の下降ラインを上抜いて、4連続陽線。またボリバン上位へ。5日線上向き。5月26日-27日の上昇ラインに沿っている。4月14日-15日の上昇ラインは維持されている。週足は4月13日週-20日週の上昇ラインを維持できたとうのだろうか。一旦下を切ったかと見えたがまた戻ってきている。昨年12月8日週-29日週の下降ラインは上抜いている。月足10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。2月-3月、12月-1月の下降ラインは上抜いた。月のボリバンの下限で下げ止まり反発。5月も短いが陽線で終える。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。ただ今年は少し下ヒゲが出てきた。

5.当局・円無常・需給「介入以上」

 日本の量的金融緩和はG-7でも問題なしとされた。円売り介入も行っていない。ただ介入以上の年金などの円売りは行っている。まあいいか国が富むし、海外から文句を言われないし。
 
6.ID為替「ディーリング通貨と高金利通貨の注文の違い

 よりディーリング(デイトレや短期)に使われるドル円やユーロドルの注文と高金利通貨のトルコリラ、南アランドの注文状況はやや違う。
高金利通貨は圧倒的にロングが多いので、損切りの売りが入りやすい。損切りが多くともやや割り引いて考えたい。ディーリング通貨は損切りが売買両方向に表われるが、高金利通貨に損切り買いが増えることは珍しい


7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「年間数センチ、伊豆半島は本州に移動、私もいつか箱根に」

 地震は怖い、起きない方がいいと思っていましたが、フィリピンプレートの移動の話を聞くと地震が起きない方が不思議だと思い覚悟を決めています。伊豆半島や小笠原諸島をのせたフィリピンプレートは年間数センチ本州に移動しているそうです。3000万年前は伊豆半島は現在の硫黄島あたりにあった。100万年くらい経てば私の住む伊豆稲取は箱根あたりに移動しているのでしょうか。伊豆の地形は美しいですが地殻変動による恵みです。温泉が湧き風光を明媚にし、また急に深くなる海岸に豊かな漁場を作り上げています。

 さて毎年5月には初泳ぎしていますが、最近は孫と遊ぶの楽しく横浜にとどまっています。6月は泳ぎたいものです。
(写真は火山活動によって作り上げられた伊豆の風景)


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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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