野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

欧州GDP、黒田総裁講演、日 貿易統計 BOE政策金利、中国 小売・工業生産、ミシガン指数など

5/11(月)「欧州GDP、黒田総裁講演、日 貿易統計 BOE政策金利、中国 小売・工業生産、ミシガン指数など」
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総括「欧州GDP、黒田総裁講演、日 貿易統計 BOE政策金利、中国 小売・工業生産、ミシガン指数など」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「独とギリシャは名コンビ」
ID為替「静かな2015年の為替」
リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
横浜湘南便り「なせばなる SINCE 2007

ドル円=117-122 、ユーロ円=131-136 、ユーロドル=1.1-1.15

日経インデックス5月8日東京引け4月24日からの変化(2008年=100)円91.6弱し、ドル117弱し、ユーロ90.3強し、ドルインデックスINNYBOT94.77弱し、CRB229.16強し、原油59.39強し、金1189強し、DOW18191.1強し、日経平均ドルベ-ス東京引け161.53弱し、IMM円投機筋5月5日 円-31183(前週比-25690)、ユーロ-190127(前週比+7639)

1.(今週の予定)

11(月)ノルウェー消費者物価指数 BOE政策金利 米 労働市場情勢指数
12(火)日 景気動向指数速報 スウェーデン 消費者物価指数 英 鉱工業生産
13(水)日 国際収支、貿易統計 仏 GDP速報 中 小売売上 工業生産 独 GDP速報 仏 消費者物価指数 英 雇用統計 
    ユーロ圏 鉱工業生産 GDP速報 BOE四半期インフレレポート 米 小売売上
14(木)NZ 小売売上 米 新規失業保険申請件数 生産者物価指数
15(金)日 企業物価指数 消費動向調査 トルコ 失業率 香港 GDP 米 NY連銀製造業景気指数  鉱工業生産 ミシガン大消     費者信頼感 対米証券投資

(来週の予定)

18(月)日 機械受注(内閣府)スイス 小売売上 米 NAHB住宅市場指数
19(火)NZ 生産者物価 RBA議事録 英 消費者物価指数 生産者物価指数 香港 失業率 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調   査、貿易収支 南ア 失業率 米 住宅着工件数 建設許可件数
20(水)日 GDP・一次速報 独 生産者物価指数 スウェーデン 失業率 南ア 消費者物価指数 ノルウェー GDP BOE議事録
    南ア 小売売上高 トルコ 中銀政策金利 米FOMC議事録(4月28日・29日)
21(木)中国 HSBC製造業PMI・速報 仏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報
    ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 英 小売売上 香港 消費者物価指数 米 新規失業保険申請件数
    メキシコ GDP 米 フィラデルフィア連銀景況指数 中古住宅販売件数 ユーロ圏 消費者信頼感・速報 南ア中銀 政策金利
22(金) 日銀金融政策決定会合 独 GDP・確報 IFO景況指数 米 消費者物価指数 加 消費者物価指数 小売売上

2.総括 主要通貨 「欧州GDP、黒田総裁講演、日 貿易統計 BOE政策金利、中国 小売・工業生産、ミシガン指数など」

全体=FOMCに見通し通りに相場は動いている。3月のFOMCのドル高懸念通り、4月はドル全面安となった。イエレン議長は「米株式相場は一般的に言うと、とても割高、安全性の高い債券などと比べた場合、株式から得られる収益はそう高くはない。また利上げを始めた場合、長期金利が急激に上がる可能性に注意を払う必要がある」と発言した。米国株価は下落はしていないが、日欧や中国と比べると上昇幅が小さい。米金利も4月は上昇した。

  ただセルインメイとなっているわけでもない。かといって上昇しているわけでもない。平静な市場である。日本の年金などの機関投資家が国策として株や外貨を買支えていることも効いている。年金などの運用においては、まだ1-3月の取引状況が公表されていない。昨年10月-12月のペースでの投資が続いているかどうか非常に興味があるところだ。同じようなペースで投資が続いていれば年金については、資産配分が終わりに近づいていることとなる。その他のゆうちょ銀行、生保などもチェックしたい。

 今週は欧州の1QGDPの発表に注目したい。4月は10カ月ぶりに対ドルで上昇したユーロにふさわしいGDPとなるかどうか。

*米ドル=先週金曜日には米株が上昇した。米雇用統計が改善したのではなく、3月の非農業部門雇用者数が8万5000人増と、2012年6月以来の低水準に下方修正されたことや、賃金の伸びが抑制されたことで6月利上げの可能性は低下したことを歓迎したことでの株価上昇であった。米1Q・GDPは予想を上回る減速となったこともあり手放しで喜べるものではないだろう。1Qの数字をFOMCが言うところの一時的なものであるかどうかが今後の焦点となる。今週は労働市場情勢指数 小売売上 鉱工業生産 ミシガン大消費者信頼感などをチェックしたい。

*日銀の追加金融緩和は見送られた。黒田総裁は「今の段階で追加緩和を行う必要はない。物価が上昇し始める時期は従来見通しと変わっていない」、また自民党の稲田政調会長も、「現時点で追加緩和は必要ない。2%の物価目標の達成時期が後ずれしたが許容の範囲。デフレ脱却に向けて順調に歩みを進めている」と発言した。為替については 稲田会長は「円安は、大企業やグローバル企業には有益だが、円安が加速することによる中小企業や地方に対する弊害はある。資材高騰などマイナス面を指摘する声が地方では大きい。十分配慮していかなければならない。これ以上の円安にはきちんと目を向けていかなければならない」と警戒した。
 円安を警戒する声は以前からあるが、現在では実弾介入することはできない。貿易赤字縮小分の円買い増加と、年金などのドル買いとで引きあっている。今年は年初来原油価格が11%上昇しているので今後の貿易赤字縮小が鈍るかもしれない。今週は13日(水)に4月上中旬貿易統計の発表がある。輸出入の伸び率を見たい。また週末には日銀黒田総裁の講演がある。
 来週はいよいよ日本の1Q・GDPが発表される。昨年4Qと比べて高いところで+0.5%、低いところで+0.2%の予想だ。消費増税による反動減の影響は一巡しつつあるものの、依然として消費者の節約志向が強く個人消費の回復が鈍いことや、企業が設備投資に対して慎重な姿勢を崩していないことが主な要因となっている。

*ユーロ=4月は対ドルで10カ月ぶりに陽線となった。米国側からはドル高懸念、ユーロ側からは景気指標の改善があったことを反映している。独の貿易黒字は増加傾向が続き、独の税収は増加している。これにギリシャの問題が絡んでくるが、2012年ほどの悪影響はない。
底堅いユーロ相場に見合った結果が出るか、今週はユーロ圏・欧州各国の1QのGDPが発表される。
 難航するギリシャ支援協議については、ユーロ圏財務相は11日の会合でこれまでの交渉に進展があったとの認識を示す見通しだが、最終的な合意はまだ視野にも入っていないようだ。協議は長時間に及ぶことはなく、踏み込んだ議論も行われないと見ているとされている。11日に最終合意は得られない。ただ財務相会合後にギリシャに関する声明が発表される可能性はある。12日に7億5000万ユーロのIMF融資の返済期限が迫っているが、ユーロ圏当局者はこれについて、「ギリシャは豊富な資金を有しているわけではないが、今回は容易に返済できると見ている」と述べ、ギリシャが直ちに債務不履行に陥ることはないとの見方を示している。

*英ポンド=英1Q・GDPは前期比で減速し、予想を下回る成長率 となりやや下落していたが、総選挙で保守党が意外にも単独過半数を獲得し、政権の安定を好感しポンドが買われている。ただキャメロン政権は、EUからの離脱の賛否を問う国民投票や、第3党に躍進したスコットランド民族党への対応などを巡り難しい政権運営を迫られそうだ。英国がEUから離脱した場合、英経済には大きな打撃を与えるものとみられている。英国には欧州を統括する拠点を置いている外国企業も多く、離脱が現実のものとなれば、企業の間でこうした拠点を独などEU域内の別の国に移転させる動きが加速するものとみられている。今週は政策金利の決定があるが予想は据え置き。

*人民元=依然景気の減速は続いている。1QGDPは予想通り7%となったが3月工業生産、小売売上は予想を下回った。堅調な株価時折不安定な動きを見せることがある。一時年初来37%上昇していたが先週末は30%まで縮小した。貿易では輸出入ともに縮小、インフレも落ち着いている。年初は人民元は海外への資金流出で弱かったが、米国からの人民元安けん制、人民銀行の買い介入、株価上昇もあり強含み現在は落ち着いている。習近平国家主席は現在ロシアを訪問しており対独戦勝70周年記念行事に出席した。ロシア・プーチン大統領とエネルギーやインフラ、金融における経済協力で合意するとみられている。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=RBAは予想通り政策金利を0.25%引き下げて2.0%とした。スティーブンス中銀総裁は声明で「個人需要は上向く兆候が見られるが、企業投資の低迷が足を引っ張る恐れがある」と指摘し、景気下支えには利下げが欠かせないとの認識を示した。4月雇用統計も新規雇用者数が予想を下回った。また8日のRBA四半期金融政策報告ではインフレと成長見通しを引き下げた。ただ、景気には明るい兆しも見え始めたと指摘し、追加利下げについては明確にしなかった。企業の設備投資が振るわず、成長率は平均を下回る伸びが数カ月前に予想したよりも長く続くとの見通しを示した。豪ドルについては「金融の状況は非常に緩和的だが、経済のバランスの取れた成長を実現する上で、為替相場は従来ほどには、支援要因にはなっていない。主要なコモディティーの価格が大幅に下落していることを踏まえると、豪ドルのさらなる下落が予想され、かつ必要でもある」とした。ただ為替相場では反発した。目先鉄鉱石価格が上昇し始めていること、ここまで堅調であったNZドルが雇用の悪化や利上げ観測後退で下落し見合いで豪ドルが買われている。

*NZドル=弱い。1Q雇用統計では賃金が伸び悩み失業率は予想を下回ったこと、中銀の利上げ観測後退の示唆や通貨高懸念、1Q・CPIが原油下落でさらに低下したことなどがその背景にある。首相にスキャンダルがあったことも影響したかもしれない。対豪ドルとのパリティは遠のいた。またインフレ低下で財政黒字化が遅れている。乳製品価格は再び下落し始めた。ただ住宅投資、個人消費、移民増、旅行者増により景気の底堅さも続いている。4Q・GDPも改善。上昇を続ける住宅価格にはNZ中銀が再び不動産規制を強化しようとしている。

*南アランド=ズマ大統領がAA会議出席を取りやめるほどの騒動となった外国人排斥運動は続くが、排斥運動に反対する呼び掛けも起きている。ただ排斥されたナイジェリアなどとの対外関係は悪化している。3月CPIは依然落ち着いている。中銀総裁は2015年GDP成長率は2.2%の見通しに下方修正、ランドはインフレリスクに支えられているとしている。依然として不安定な原油価格だが南アは輸入国であり、原油下落より上昇ほうが景気にはネガティブだ。良い話では15年度財政赤字目標は2.5%で14年の3.9%から改善、但し所得税は増税されること、4Q・GDPは前回、予想ともに上回ったという所だろう。4Q・失業率は若干だが改善した。インフラの一翼を担う電力大手のエスコム社の格下げがあった。エネルギー供給は不安定である。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=ボリバン上限、下限でターンを繰り返している。120円を越えた5月5日、5月8日は上ヒゲを残し、119円を割った4月17日、20日、4月29日、30日は下ヒゲを残している。先週は119.50を割った5月6日、7日は下ヒゲを残した。細かい取引が必要だ。5日線は先週金曜日5月8日に下向きとなった。ただ月曜日はゴトビのドル買い要因がある。5月5日-8日の下降ライン、4月30日-5月7日の上昇ラインに挟まれる。週足は3月23日週以降横ばい。狭い週のボリバンの中位。3月9日週-16日週の下降ラインは上抜いた。月足は3月以降横ばい。10月-11月の上昇ラインを下抜いている。14年8月-9月の上昇ライン、すなわち黒田バズーカラインを下抜きそうだ。14年10月-15年2月の上昇ラインは下抜いた。年足はほぼ寄り引き同時、年間の高値は122.02安値は115.84で6.18円の幅。小さいわけでもないが、すぐに119-120あたりに戻ってきてしまう。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜きそうで抜かない。

*ユーロドル=4月23日-28日の上昇ラインは下抜く。4月13日-23日の上昇ラインがサポート。ボリバン上限から小反落。5日線下向き。5月7日-8日の下降ラインが上値抵抗。週足は3週連続陽線。14年12月15日週-15年2月23日週の下降ラインを上抜いた。14年5月5日-6月30日の下降ラインが上値抵抗だがまだ遠い。1.20以上でないと上抜けない。15年4月13日-20日の上昇ラインがサポート。月足では4月に漸く9カ月連続陰線から10カ月ぶりに陽線となった。月のボリバン下限下抜きから反発。14年7月-12月の下降ラインが上値抵抗で最初のトライでは跳ね返された。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。最後のサポートは2000年-2001年の上昇ラインだが今年はそこで反発した。

*ユーロ円=4月14日-15日の上昇ラインの息が長くさらに上昇角度を上げていたが、4月28日-5月5日の上昇ラインを下抜いて下落中。
ボリバン下限から反発し一気に上限へ。ただ先週後半は上限から反落。5日線も下向く。まだ雲の上。週足は3週連続陽線のあとカブセ的な陰線が出た。2月23日週-4月6日週の下降ラインを上抜き、4月13日週-20日週の上昇ラインに沿っている。12月8日週-29日週の下降ラインも上抜いた力強さ。月足10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。2月-3月、12月-1月の下降ラインは上抜いた。月のボリバンの下限で下げ止まり反発。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。ただ今年は少し下ヒゲが出てきた。

5.当局・円無常・需給「独とギリシャは名コンビ」

 独は依然膨大な貿易黒字を出している。税収も増加している。それでもユーロは強くなく、独経済を支えている。これもギリシャのお陰だ。両国で合わせて経済成長。まったくいいコンビである。コンビ解消すれば良い均衡が失われる。独は裏でギリシャを大切にしたほうがいい。

6.ID為替「静かな2015年の為替」

 今年の為替相場は動きが少ない。対円で強いのはスイスだけだが、年初来6.68%上昇、一番弱いユーロは-7.43%下落。ともに10%以下の変動である。これだけ安定すると、採算が安定する輸出入業者も不安は小さくなっている。ただ投機筋は収益を出すのが難しくなってくる。為替が株に比べ変動率が小さいのは今に始まったことではないが、同じところを行ったり来たり「のべの動き」は大きい。

7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「なせばなる SINCE 2007」

 横浜のなせばなる。苦節9年目
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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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