野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

G-7、月末、生保決算(外貨投資動向)、南アGDP、カナ中金利

5/25(月)「G-7、月末、生保決算(外貨投資動向)、南アGDP、カナ中金利」
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総括「G-7、月末、生保決算(外貨投資動向)、南アGDP、カナ中金利」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「ギリシャの天敵たち」
ID為替「為替条項かろうじて否決(上院)」
リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
横浜湘南便り「御製 臨港パークにて」

ドル円=119-124 、ユーロ円=131-136 、ユーロドル=1.07-1.12

日経インデックス5月22日東京引け5月15日からの変化(2008年=100)円90.6弱し、ドル117.2強し、ユーロ89.0弱し、ドルインデックスINNYBOT96.14強し、CRB225.56強し、原油59.72強し、金1204弱し、DOW18232弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け167.86強し、IMM円投機筋5月19日 円-22005(前週比+1588)、ユーロ-168339(前週比+10637)

1.(今週の予定)

25(月)日 貿易統計、仲値なし(香港、フランクフルト、スイス、オスロ、ロンドン、NY休場)
26(火)NZ 貿易収支 日 企業向けサービス価格指数 南ア GDP 米 耐久財受注 住宅価格指数 S&P/ケース・シラー住宅価格 新築住宅販売件数 消費者信頼感指数 米リッチモンド連銀製造業指数
27(水)G-7、 日銀金融政策決定会合議事要旨(4月30日分)月例経済報  中国工業企業利益 加 中銀政策金利
28(木)スイス 貿易収支 南ア 生産者物価指数 香港 貿易収支 米 新規失業保険申請件数 中古住宅販売成約
29(金)日 消費者物価指数 家計調査 失業率 鉱工業生産 NZ 住宅建設許可 スイス GDP 仏 生産者物価指数 スウェーデン GDP ノルウェー 失業率 英 GDP改定値 南ア 貿易収支 加 GDP 米 GDP改定値 シカゴ購買部協会景気指数 ミシガン大消費者信頼感指数・確報値

(来週の予定)

1(月)日 法人企業統計調査、中 製造業PMI 豪 住宅建設許可  中 HSBC製造業PMI スイス SVME購買部指数 英 製造   業PMI 独 消費者物価指数 米 個人消費支出 個人所得 建設支出 ISM製造業景況指数
2(火)日 マネタリーベース 毎月勤労統計調査 RBA 政策金利 独 雇用統計 英 建設業PMI ユーロ圏 生産者物価指 数 消費者物価指数 米 製造業新規受注
3(水) 豪 GDP 中 HSBCサービス部門PMI、トルコ 消費者物価指数 英 サービス部門PMI ユーロ圏 失業率 小売売上
  ECB政策金利 米 ADP雇用者数 加 貿易収支 米 貿易収支 ISM非製造業景況指数 ベージュブック
4(木)豪 貿易収支 小売売 英中銀政策金 米 チャレンジャー人員削減数 新規失業保険申請件数 加 Ivey購買部協会指数
5(金)日 景気先行指数 独 製造業新規受注 仏 貿易収支  ユーロ圏 GDP改定値 加 労働生産性指数 新規雇用者数
   失業率 米 非農業部門雇用者数 失業率 消費者信用残高

2.総括 主要通貨 「G-7、月末、生保決算(外貨投資動向)、南アGDP、カナ中政策金利」
 
全体=先週金曜には日米欧の中銀総裁らが発言した。いずれの発言も以下のように大きな問題はない。今週のドイツでのG-7でもギリシャ問題を除けば議論の対立は起きないだろう。為替については米国でドル高を抑制する為替条問題が下院で議論されるが、G-7に出席するルー財務長官は為替条項に否定的なのでとりあえずは言及されないだろう。

・黒田日銀総裁=景気は穏やかな回復を続けている、個人消費の底堅さが増している。物価2%に達するのは2016年度の前半ごろ。現時点で追加緩和が必要だとは考えていない
・ドラギECB総裁=成長は上向き、インフレ期待は持ち直した、潜在成長率は危機前の水準を下回っている状況が続くと予想する。
・カーニー英中銀総裁=緩やかなペースで利上げを進めていく状況となっている、ポンド高からの持続的な障害に気を配らなければいけない、ここ最近、賃金の弱さが幾分見られる。
・イエレンFRB議長=1Qの減速から持ち直すともに、国内外の向かい風も収まり始める見通しで年内に利上げすることを示唆

*米ドル=経済指標はマチマチだが、弱い数字より強い数字、インフレ上昇を示唆するものに反応しやすい状況にある。さらにイエレン議長も年内利上げを示唆したことでさらにそれが強まるだろう。米国4月コアCPIは前月比で0.3%上昇し13年1月以来の大きな伸びとなった。前年同月比は1.8%上昇。1Qは経済成長が低迷したものの、コアCPIが上昇基調を示していることからFRBは年内に金融引き締めに動くとみられている。ただ今週金曜日は1Q・GDP改定値の発表があり大きく下方修正される予想であり一波乱起きそうだ。為替条項は下院での議論を見守りたい。


*円=1Q・GDPは予想を上回った。それを受けて日銀黒田総裁は「今の段階で追加緩和を行う必要はない。物価が上昇し始める時期は従来見通しと変わっていない」と従来の発言を繰り返した。日銀にとっては政策遂行は順調であり、株価も強い。円相場も安定しており何か行動することはないだろう。
 為替需給では新年度の円買いは出るもののGPIF、ゆうちょ・かんぽ、民間生保の外貨買い円売りが続き例年の円高の動きとはなっていない。今週は生保の決算があり1-3月の外貨運用の金額も出てくるので4月以降の動きも類推したい。おそらく5月末にはGPIFやかんぽ・ゆうちょの動きがわかってくるだろう。GPIFなどは外貨運用の金額が限られているので、どこで運用が休止するかも類推できるだろう。ただ一斉に団体行動で円売りをしかけるのは逆に円買いも一斉になることがあり心配である。

 また4月貿易統計が発表される。3月は黒字となったが、4月は3500億円程度の赤字である。また月末なので消費者物価指数 家計調査、失業率、鉱工業生産などが発表される。
 IMFは「日本は円安への依存を避けるために経済政策が必要」としている。現在は機関投資家の国策的円売りが続いている。日銀の円売り介入のようなものとなっている。一部自民党政治家も円売り懸念も出ているが全体的には円安が景気回復継続には必要で逆になると再びデフレ懸念も出てくる。ただ円安円高を決定するのは貿易収支次第だろう。


*ユーロ=上昇も速かったが下落も速い。下げる時は景気減速と金利低下、ギリシャ問題などであるが、その逆の流れでは
貿易黒字も大きいため上昇の速さにもついていけないことがあろう。G-7でギリシャ問題も議論されようが、独のショイブレ財務相たバイトマン連銀総裁は厳しい意見を述べるが、独仏首脳、ユンケル・ユーロ議長、モスコビシ欧州委員、IMFなどは妥協点を見つけようと努力しているようだ。ギリシャの長期金利も大きくは反応していない。株価も年初来は安定している。
 景気ついては力強さはないが、仏・伊中心に若干改善を示している。独連銀も5月月報では、経済の上向きの動きは年内続く、との認識を明らかにした。独政府・連銀ともには、今年および来年の実質経済成長率を1.8%としている。
今週は独4月小売売上の発表がある。

*英ポンド=英国も米国同様GDP改定値の発表があるが米国のようにぶれることはないだろう。総選挙での保守党が過半数を獲得したこと、小売売上の改善で上昇もインフレの低下や米ドルの上昇で反落した。カーニー英中銀総裁の「緩やかなペースで利上げを進めていく状況となっている。ポンド高からの持続的な障害に気を配らなければいけない、ここ最近、賃金の弱さが幾分見られる」という発言もポンド売りを進めた。4月CPIは半世紀余りで初のマイナスだった。ただ英中銀はインフレ率低下は一時的なもので「年末にかけて顕著に上昇していく」との見通しを示している。
 また英中銀は英国の欧州連合(EU)離脱に備え、経済に及ぼすリスクの調査に着手したことが分かった。BOEはこの作業を秘密裏に進める計画だったが、広報担当幹部が英紙ガーディアンの編集者に電子メールを誤送信し、表沙汰になった。 

*人民元=上海株価指数は年初来44%の上昇となった。4月小売、工業生産は減速、CPIは低下するも金融緩和で短期金利は低下傾向が続く。また米国から圧力、SDRの構成通貨となるためにも人民元は強含んでいる。出来るだけ介入を避け交換性を実現化していく意気込みはあるだろう。李首相は人民元安を望まずと発言している。政府の大型プロジェクト、「一帯一路」政策、預金保険制度の設立、自由貿易区の拡大など財政出動や改革にも積極的である。自民党二階総務会長が率いる訪中団は習主席と会談するなど日中関係の改善が見られていることは双方の経済にとって有益となろう。6月には日中財務対話、米中戦略・経済対話が控えている。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=史上最低の政策金利で一服感が出たが、景気減速、インフレ低下続いている。またRBAの通貨高懸念は続き、鉄鉱石価格下落も収まらない。今週は重要指標はなく、6月第1週のGDPなどの指標待ちとなる。6月の政策金利決定は引き下げたばかりなのでさすが様子見となるも、年内追加利下げ観測はある。ただ一つの利下げの懸念は住宅投資が過熱することだ。
来年度予算案は赤字予想より縮小し好感された。RBAは景気見通し、インフレ見通しを下方修正している。中国景気減速の影響も出ている。日本郵便は豪物流大手を65億豪ドルで買収するが為替への影響はあるだろう。

*NZドル=主要9通貨番付で8位まで下落している。1QはCPI、PPIの低下、失業率の悪化と弱い数字が多かった。一方小売売上は堅調、また住宅投資は過熱気味であるが、NZ中銀は利下げも示唆し始めた。住宅投資過熱の抑制は金融政策以外のもので行われることも金融緩和の余地がでてくることになった。6月11日の政策金利決定会合で市場は40%程度利下げを織り込んでいる。0
 ただ来年度の予算では財政黒字化を目標としており財政面では豪と同様に他国と比べて不安はない。やはり問題は主要輸出産品の乳製品価格の下落である。また中国景気の減速で最大輸出先は中国から再び豪に変わった。

*南アランド=南アランドは主要通貨番付5位と例年に比べれば健闘している。政策金利は予想通り5.75%に据え置かれた。ただ中銀はただ、原油高や物価の伸びを上回る賃上げ、通貨ランドの下落によって、今後物価上昇率が上振れし、数カ月中に利上げを迫られる恐れがあると示唆した。CPIは4月は4.5%。中銀は16年1Qには目標レンジ上限の6%を突破すると予想している。
中銀ハニハフ総裁は「物価見通しの悪化からは、政策金利を維持する今の姿勢をずっと続けられないことが分かる。金融政策委員会はより長期の物価見通しを損ないかねない予想物価上昇率やその他の要素をこれからも丹念に点検し、適切な時期に動く用意がある」と述べた。 6月はS&Pとフィッチが南ア格付けの見直しを行うが、ムーディーズは近い将来に格付けを変更するような要因はみられないとしたこともランドを支えた。
 中銀は、2015年のGDP見通しを2.2%から2.1%に下方修正、コアCPI見通しを5.5%から5.6%に上方修正、2016年のコアCPI見通しを5.2%から5.4%に上方修正している。今週は1Q・GDP 生産者物価指数 貿易収支などの発表がある。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=5月半ばのボリバン下位より一気に上限へ上昇した。5月12日-13日の下降ラインを上抜き、5月15日の長い上ヒゲもこなした。先週金曜は5月20日-21日の下降ラインを上抜き、ボリバン上限越えとなった。5月14日-18日の上昇ラインがサポート。
一旦下抜いた5月18日-19日の上昇ラインが上値抵抗となる。5日線上向き。週足は3月23日週以降横ばいであったが、3月9日週-5月4日週の下降ラインを上抜き、週のボリバンの上限へ上昇した。4月27日週-5月11日週の上昇ラインがサポート。月足はちょっと異変。3月-4月の下降ラインを上抜いた。年足は陽転。ほぼ寄り引き同時、年間の高値は122.02安値は115.84で6.18円の幅。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜きそうで抜かない。

*ユーロドル=5月12日からから4連続陽線であったが、5月12日-13日の上昇ラインを下抜き下落。ボリバン上位から下位へ下落。5日線下向く。4月14日-23日の上昇ラインも下抜く。一目の雲の上限へ落ちてきている。週足は5週連続陽線であったが先週15年4月13日週-20日週の上昇ラインを下抜く。14年5月5日-6月30日の下降ラインが上値抵抗だがまだ遠い。1.20以上でないと上抜けない。月足では4月に漸く9カ月連続陰線から10カ月ぶりに陽線となった。今月は陽線で始まったが先週陰転。月のボリバン下限下抜きから反発。14年7月-12月の下降ラインが上値抵抗。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。最後のサポートは2000年-2001年の上昇ラインだが今年はそこで反発した。

*ユーロ円=5月12日-13日の上昇ラインを下抜きボリバン上位から下落中位へ。4月14日-15日の上昇ラインは維持されている。5月18日-22日の下降ラインに沿っている。先週金曜は上ヒゲも長い。5日線下向く。一旦上抜いた5月18日-19日の下降ラインはサポートとなろう。週足は3週連続陽線のあとカブセ的な陰線が出たがそれも上抜いた。2月23日週-4月6日週の下降ラインを上抜き、4月13日週-20日週の上昇ラインに沿っているがそのラインに下げて近づいてきた。月足10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。2月-3月、12月-1月の下降ラインは上抜いた。月のボリバンの下限で下げ止まり反発。ただ今月は一旦上昇も上ヒゲを残しほぼ寄り引き同時になっている。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。ただ今年は少し下ヒゲが出てきた。

5.当局・円無常・需給「ギリシャの天敵たち」

*ショイブレ独財務相=ギリシャ破綻の可能性を否定せず。国際債権団との債務協議で、時間切れになりつつある。

*バイトマン独連銀総裁=ギリシャ経済安定化はギリシャ政府次第、これ以上ギリシャに時間稼ぎをさせることはできない
 
6.ID為替「為替条項かろうじて否決(上院)」

米議会上院は5月22日、通商交渉の権限を大統領に委ねる貿易促進権限(TPA)法案について採決し、62対37の賛成多数で可決した。また上院はこれに先立ち、TPP交渉の障害になる懸念があった為替操作に関する修正条項を賛成48、反対51の僅差で否決した。自由貿易協定交渉の際に為替操作への強力な対抗措置のルールを定めるよう求める内容で、共和党指導部やオバマ大統領らが、TPP交渉参加国が為替問題をTPPで扱うことに否定的なことや、米国の金融政策への制約になることなどを理由に反対していた。下院での審議は休暇明けの6月からになる。2年ごとに選挙にさらされる下院では、議員らが支持基盤の意向の影響をより大きく受けるためにTPA法案への反対も強くなるとみられ、審議の難航も予想される。(産経新聞)
  
7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「御製 臨港パークにて」

 海の日に天皇陛下が真鯛を横浜港に放たれた時の詩(平成17年)

 横浜港は真鯛も住み、トライアスロンも開催され浄化されています 天皇陛下の真鯛を釣る人もいます

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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