野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

G20、中国シリーズ、ECB、さくら、ベージュ、豪 雇用、米 CPI・ミシガン・小売

4/13(月)「G20、中国シリーズ、ECB、さくら、ベージュ、豪 雇用、米 CPI・ミシガン・小売」
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総括「G20、中国シリーズ、ECB、さくら、ベージュ、豪 雇用、米 CPI・ミシガン・小売」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「補助金献金で驚いたこと」
ID為替「ADBは消滅しないでほしい」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「インドもFX」

ドル円=117-122 、ユーロ円=125-130 、ユーロドル=1.04-1.09

日経インデックス4月10日東京引け4月3日からの変化(2008年=100)円92.1弱し、ドル119.4強し、ユーロ87.9弱し、ドルインデックスINNYBOT99.35強し、CRB217.12強し、原油51.64強し、金1204強し、DOW18057.7強し、日経平均ドルベ-ス東京引け165.21強し、IMM円投機筋4月7日 円-24449(前週比-525)、ユーロ-215258(前週比+11302)

1.(今週の予定)

13(月)日 機械受注 マネーストック 企業物価指数 日銀支店長会議 さくらリポート、日銀金融政策決定会合議事要旨(3月16・17日)    中 貿易収支
14(火)スウェーデン 消費者物価指数 英 消費者物価指数 生産者物価指数 ユーロ圏 鉱工業生産 米 小売売上 生産者物価指数
15(水)中 GDP 小売売上 鉱工業生産、固定資産投資、仏 消費者物価指数 トルコ 失業率 ユーロ圏 貿易収支 南ア 小売売上 ECB理事会 米 NY連銀製造業景気指数 鉱工業生産 加 中銀政策金利 米 NAHB住宅市場指数 米地区連銀経済報告(ベージュブック) 対米証券投資
16(木)G20、豪 雇用統計 米 新規失業保険申請件数 住宅着工件数 建設許可件数 フィラデルフィア連銀景況指数
17(金)スイス 小売売上 英 雇用統計 加 小売売上 消費者物価指数 米 消費者物価指数 ミシガン大消費者信頼感指数・速報

(来週の予定)

20(月)NZ 消費者物価 独 生産者物価指数
21(火)RBA議事録 スウェーデン 失業率 香港 消費者物価 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査
22(水)日 貿易統計 豪 消費者物価 南ア 消費者物価 BOE議事録 トルコ中銀政策金利 米 住宅価格指数 ユーロ圏 消費者信頼感・速報 米 中古住宅販売件数
23(木)中 HSBC製造業PMI 速報 スイス 貿易収支 独 PMI製造業 PMIサービス業 ユーロ圏 PMI製造業 PMIサービス業 香港 失業率  英 小売売上高 米 新規失業保険申請件数 新築住宅販売件数
24(金)独 IFO景況指数 米 耐久財受注

2.総括 主要通貨 「G20、中国シリーズ、ECB、さくら、ベージュ、豪 雇用、米 CPI・ミシガン・小売」

*全体=新年度に入った。ドル円は相変わらず120円を中心に膠着しているが、クロス円はスイスを除き円高推移している。主要9通貨番付で円は3位、今年の通貨3強はスイス、ドル円である。ユーロが最弱、その弱いユーロの対価として買われているポンドや、資源通貨が中位にいる。資源通貨の中では原油安に連動しやすいカナダや利下げ思惑が消えない豪ドルがやや弱い。2013年、14年は円独歩安であったがそのリズムに変調をきたしていることは間違いない。今年は円全体で見れば強い。それは原油安からくる貿易赤字縮小によるものである。
 年金のドルや外貨買いでその円買いを相殺している部分はあるが、その円売りは資産配分の変更が完了すればなくなるのだろう。

利上げを示唆している通貨も全体ではやや強い。米ドルやポンドだ。利下げの可能性のある豪ドル、また緩和続行中のユーロは弱い。NZや南アランドの金融政策は中立的だ。カナダは金融政策というより原油の動きに大きく左右される。円は暫くは追加金融緩和はないとの思惑は円売りを抑制している。

*円=日銀黒田総裁は「物価の基調は着実に改善している。2015年度中心とする期間に物価は2%に達する可能性高い。2015年度も企業収益は増益が続く見込み、前向きな投資スタンスが維持されている。雇用者所得の伸びかなり高まる」と発言しているところから、追加金融緩和の見込みは殆どないだろう。今週開催の日銀支店長会議や「さくらリポート」(地域経済報告)でも景気上向きの判断が下されるだろう。法人企業景気予測調査や日銀短観が若干不冴えの内容となったが、まだ政策の変更には至るほどのものではない。これだけ見れば円売り材料も多くないのだが、どこまで年金などの円売りでドル円を支えきれるかということ、クロス円は既に円高傾向に入っている。海外からの日本株買いがあるようだ。円安が長続きするには貿易赤字の継続が必要不可欠であるが、そこもリズムに変調をきたしている。

*米ドル=米国は6月利上げについて賛否が分かれている。ミネアポリス連銀コチャラコタ総裁は「2016年下期まで利上げ開始を待つべき。利上げは米経済を悪い方向に押しやる恐れがある。時期尚早な利上げ開始は、支出や所得、雇用、価格を押し下げるだろう」としているが、リッチモンド連銀ラッカー総裁は「6月のFOMCで利上げを行うことに引き続き強い正当性がある。その後の経済動向次第で利下げに逆戻りしたとしても何ら問題ない。 最近の弱い経済指標は、ドル相場やエネルギー価格の変動、悪天候が影響しているとし、一部の弱さは一時的と考える十分な理由がある」としている。一方、ドルの上昇は企業収益を悪化させたり、コアインフレを抑制していることは一致している。ただ通貨安競争でドル高を強いられているとの認識はないのでG-20では大きく為替相場については取り上げられないだろう。取り上げられればサプライズとなる。その他主要金融機関の決算やベージュブック、CPIに今週は注目したい。

*ユーロ=ギリシャがIMF融資を4月9日に返済したことで、ギリシャ債券の利回りも低下したが、ユーロドルは下落した。先週は対ドル、対円で全日陰線となった。ECBが量的緩和を続けていることでユーロ圏全体の金利水準が低下していることもある。景気指標は改善している。それほどユーロ圏の今後の景気動向に悲観的でないのは好調な株価動向を見ていてもわかる。米国の利上げ思惑がユーロを依然売りに傾むけている要因だろう。今週はECB理事会があるが、これまでの量的緩和政策の継続の確認に終わるだろう。

*英ポンド=ポンドもそれほど強くはないのだが、まだ将来的利上げ観測があり、量的緩和継続中のユーロに対しては買われている。
 先週は政策金利が予想通り0.5%に据え置かれた。2月CPIがが前年比変わらずとなったことを受け、英中銀への利上げ圧力が緩んでいる。今週は3月CPIの発表がある。他に売られた要因としては、2月貿易収支で赤字幅が予想を上回り、7か月ぶりの水準に拡大した。輸出額が4年強ぶりの水準まで落ち込んだことが響いた。 ロンドン近郊で油田発見されたようだが、まだ原油相場にも為替相場にも影響していない。

*人民元=先週発表された3月CPIが依然低水準にあることから、追加金融緩和期待が高まり上海株価指数は上昇を続け、独DAXの世界の主要株価指数のトップ争いをしている。経済は「新常態」の名のもとに中速度の成長を目指しているが、今週は貿易収支、GDP、小売売上、工業生産など主要指標が発表される。豪やNZのみならず中国貿易大きく依存している国は多く、為替相場の一時的な変動のみならず中期的な各国の成長にも影響するだろう。AIIBの設立が大きく報道されているが、その他にもBRICS銀行、シルクロード基金などでも国際金融界に存在感を示している。


3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=先週の政策金利は据え置かれた。市場の織り込みは利下げ、エコノミストは据え置きを予想していたが、豪ドルの買い戻しが強く先週は最強通貨となった。ただ国内要因で買われたわけでもないので、まだ不安は残る。今週は3月雇用統計の発表があるが、事前に発表された3月求人広告数は前月比-3.6%となっている。 政策金利据え置きでNZドルとのパリティーは若干遠のいた。今週は中国の主要指標にも影響され、また米ベージュブックでドル高懸念が表明されるかにも注目したい。政府・RBAともに2014年成長見通しを引き下げ、豪ドル高を依然懸念している。企業景況感指数は弱い。財政赤字は増加で黒字目標を達成できない。まだ国内から豪ドルを押し上げる要因はない。

*NZドル=中銀の金融政策のバイアスは昨年の引き締めから中立に変わっており、今後の景気指標次第だとしている。4月20日にCPIの発表があり、それを踏まえて30日に政策金利の決定がある。またインフレ低下は財政の黒字化を遅らせている。キー首相はかなり下落したNZドルだが依然NZドル高懸念を有している。ただ中銀総裁は「現状の対ドル相場に満足している」と発言している。主要輸出品の乳製品価格は再び下落し始めている。豪ドル同様、今週の中国の重要指標の発表に影響されよう。豪との景況感格差はあり、NZは住宅投資、個人消費、移民増、旅行者増により景気の底堅さが続いている。4Q失業率は悪化するも、内容は改善している。インフレの低下がNZドルの売り要因となる。

*南アランド=資源国通貨だが、原油は輸入国なので、カナダほど今年は売りこまれていない。ただ景気はそれほど強いものではない。
 先週の3月SACCI景況感指数は弱かったがHSBC購買担当者景気指数は改善した。中銀総裁は「2015年GDP成長率は2.2%の見通し。ランドはインフレリスクに支えられているが依然として不安定」と発言した。4Q・GDPは前回、予想ともに上回ったが政府の2015年の成長見通しは下方修正され、インフレ見通しも下方修正されている。4Q・失業率は改善。その他中国人民銀行と南ア中銀は48億ドル規模の通貨スワップ協定を結び中国との繋がりは強い。15年度財政赤字目標は2.5%で14年の3.9%から改善している。但し所得税は増税される。
 他にもいい材料はなく、エスコム社が格下げされたり、再び賃金ストの懸念もある。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=大きな動きではなく、狭い範囲内で行ったり来たりしている。4月1日-3日の下降ライン、3月10日-17日の下降ラインを上抜いて上昇も、4月6日-8日、4月6日-9日の上昇ラインを下抜いている。上昇力も限界がある。ボリバン下限から上昇しボリバン上限は近く121.25あたり。3月26日-4月6日の上昇ライン、1月16日-3月26日がサポート。ボリバン下限が近い。5日線は4月7日に上向く。週足は3連続陰線から先週は陽転。3月9日週-16日週の下降ラインが上値抵抗だが近い。狭い週のボリバンの中位よりやや上にいる。月足は10月-11月の上昇ラインを下抜いている。14年8月-9月の上昇ラインがサポート。14年10月-15年2月の上昇ラインは下抜いた。年足は前回陰線となった書いたが、先週は再び陽転。昨年12月から120円を中心に横ばい推移し年足も陰陽を繰り返している。2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜くのではないか

*ユーロドル=先々週の3連続陽線から一転、先週は5連続陰線となった。ボリバン上位から下位へ反落した。4月2日-3日の上昇ラインは4月6日のカブセ線をきっかけに下落した。4月8日-9日の下降ライン、4月6日-7日の下降ラインに沿う。ボリバン下限は1.0550あたりで近い。5日線下向き。3月13日-4月1日の上昇ラインも下抜いた。4月の週足は陽線で始まったのはつかの間、先週は3月16日週-3月30日週の上昇ラインを下抜く大陰線となった。ボリバン下位からは上抜けできない。月足では4月相場最初は上昇するも、再び先週は月足でも陰転。9カ月連続陰線から10カ月目となるか。一旦上抜いた1月-3月の下降ラインの中にまた入った。再び月のボリバン下限下抜きへ。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。最後のサポートは2000年-2001年の上昇ライン。

*ユーロ円=4月1日に逆カブセ的な十字線が出て反転したが4月2日-3日、3月13日-4月1日の上昇ラインを下抜きボリバン下限下抜きまで下落。上値抵抗ラインは増える。4月9日-10日、4月7日-8日、4月6日-7日の下降ライン。4月6日はユーロドルと同じくカブセ線のようであった。5日線は4月9日に下向いた。週足は12月8日週のボリバン上限上抜きから下落し下限に達して以来その反発も小さい。3月16日週-23日週の上昇ラインは下抜く。一旦上抜いた2月23日-3月2日週の下降ラインがサポート。月足10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。2月-3月、12月-1月の下降ラインに沿っている。月のボリバンの下限に位置している。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。

5.当局・円無常・需給「補助金献金で驚いたこと」

 補助金をもらっている企業から献金を受けていた政治家の報道は少なくなった。これで驚いたのは、結構大企業でも補助金をもらっているということ。私も1億円補助金頂いたら、8千万は献金していいかな?補助金で財政赤字が膨らんでいる?

6.ID為替「ADBは消滅しないでほしい」

 AIIBに入る入らないではなく、ADBはどうなるのだろうという不安がある。ADBとAIIBで競っていけば面白いが、勢いはAIIBにありそうだ。AIIBを日本は批判するが、参加を表明している英独などの目が節穴であるということなのだろうか?相場感覚で言えばAIIB買い、ADB売り。
  

7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「インドもFX」

 インドという経済大国の通貨ルピーもいつかFXで取引したいものだ 
*(赤レンガ倉庫インド祭にて)
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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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