野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

4月は米国希望通りドル安。日本も貿易黒字化で応援。ただ例年通りの円高の流れでもある

4/27(月)「4月は米国希望通りドル安。日本も貿易黒字化で応援。ただ例年通りの円高の流れでもある」

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総括「FOMC、日銀、英米GDP、NZ中銀」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「注文状況で好きなパターン」
ID為替「年金団や生保のFXでの運用はないのだろうか」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「4月29日はフードフェスタ@山手サンモールスクール」

ドル円=116-121 、ユーロ円=127-132 、ユーロドル=1.06-1.11

日経インデックス4月24日東京引け4月17日からの変化(2008年=100)円92.2弱し、ドル118強し、ユーロ87.9強し、ドルインデックスINNYBOT96.9弱し、CRB224.05強し、原油57.15強し、金1175弱し、DOW18080.1強し、日経平均ドルベ-ス東京引け167.75強し、IMM円投機筋4月21日 円-14448(前週比+8622)、ユーロ-214645(前週比-2298)

1.(今週の予定)

27(月) NZ休場(アンザックデー)、ヨハネスブルグ休場(フリーダムデー)中国工業企業利益
28(火)英 GDP 香港 貿易収支 米 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数
29(水) 東京休場(昭和の日) NZ 貿易収支 スウェーデン 中銀政策金利 独 消費者物価指数 米 GDP 中古住宅販売成約 FOMC
30(木)日 鉱工業生産 日銀金融政策決定会合 介入実績 NZ中銀 政策金利 住宅建設許可 仏 生産者物価指数 独 雇用統計 南ア 生産者物価指数 ECB月例報告 ユーロ圏 消費者物価指数 失業率 南ア 貿易収支 米 新規失業保険申請 加 GDP 米 個人所得 個人支出  PCEデフレーター 雇用コスト指数 シカゴ購買部協会景気指数
1(金)日 失業率 有効求人倍率 消費者物価指数 家計調査 豪 生産者物価指数  中 製造業PMI 非製造業PMI 英 製造業PMI 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) ISM製造業景況指数 建設支出


2.総括 主要通貨 「FOMC、日銀、英米GDP、NZ中銀」

*全体=3月18日のFOMCでドル高抑制に言及されて以来、ドルは下落している。4月はここまで全面ドル安となっている。市場もFOMCに対しては素直だ。もちろん例年の季節的需給、日本の新年度始めは真夏まで円高になりやすい需給も効いているのだろう。FOMCの利上げ時期、ギリシャ債務問題、日銀追加緩和などいろいろあるが、先ずは需給に素直になりたい。次いで当局の動きである。特定のニュースを複雑に考えるのも必要だが、為替は株や金利と違って相手もあるので、思いこみは良くないだろう。株や金利は世界各国が同時に同じ方向に動くことが可能だが、為替はそうはいかない。良いと思っていた通貨よりさらに良い通貨が現れたり、悪いと思っていた通貨にさらに悪い通貨が出たりする。

*円=企業収益も良し、株価も強い。物価も原油価格に振らされるがそれを除けば落ち着いている。これで追加金融緩和はないだろう。黒田総裁も「景気は企業・家計ともに前向きな循環メカニズムにある、個人消費も駆け込み需要の反動の影響も収束、需給ギャップは先行きも改善、物価安定目標2%達成まで量的・質的緩和を継続する、原油安などで物価目標2%達成までは道半ば」と発言している。黒田総裁も言うようにサプライズ的なものを期待しても何もないだろう。

 注目の3月貿易統計は黒字化した。既に輸出予約している分もあるので黒字だからすぐに円買いが殺到するわけではないが、今後も黒字が定着すれば円高となる。また原油価格は今年は戻しておりこれが続けば再び輸入増加となるが、政府は原発再稼働の方向に向かっているので貿易赤字のこれまでのような拡大にはならないだろう。
 季節的な円買い要因に、機関投資家の円売りが対抗するが、年金を始めとする機関投資家の円売りはそれぞれの目標金額までの限定的なものなので長期間の円安効果はないだろう。長期間の円安が続かないとわかった時に機関投資家はどうするのだろう。最近は高利回り債券もないので、金利差で円高をカバーするには相当な期間が必要となる。

*米ドル=経済指標で雇用を中心にやや弱いものが多い米国経済であるが、今週は1Q・GDPの発表がある。予想は4Qの前期比年率の+2.2%から+1.0%への減速となっている。既に後退している6月利上げ論を強めるものとなるかどうか。GDPの数字を受けてのFOMCとなる。またFOMCで再びドル高抑制論が出てくるかどうかにも注目したい。4月はここまでドルは下落している。
 また米国歳入委員会は為替操作への報復措置を盛り込む修正案は否決した。今週から両院の本会議に舞台を移して議論される。

*ユーロ=ギリシャ債務問題では4月24日のEU財務相会合では結論が出なかった。ダイセイプルーム・ユーログループ議長は「ギリシャとの合意の時間は尽きつつある、ギリシャと債権者側に大きな隔たり、ギリシャについて5月の定期会合で再び検証する、包括的な合意がなければ支援のチャンスはない」と発言した。ただ直ちにギリシャ支援打ち切りの決断をしないのは、やはりギリシャに離脱させたくないのだろう。メルケル独首相も「ギリシャ危機の解決に向けてあらゆる面で機能している、ギリシャ協議の早期結論を望む」と発言している。ユーロ相場はギリシャの困難とは別にここ2週間は反発している。まだ経済指標はそれほど強くはないが、独が2015年の成長率見通しを引き上げたりしていることと、米景気指標の弱さにもよるものだろう。今週はECB月例報告や消費者物価指数の発表がある。

*英ポンド=4月22日に公表されたBOE議事録で、インフレ加速のリスクに言及されたことも早期利上げ観測からポンドを押し上げた。
小売売上は予想を下回ったが雇用は改善している。弱いユーロの対価として買われている面もある。
5月7日に総選挙がある。保守党・労働党と世論調査では支持率35%前後で拮抗しているが、両党ともに過半数を獲得出来そうもなく、連立を組むのも難しい状況となるだろう。保守党が政権を握れば公約である「2017年までにEU離脱の意思を問う国民投票の実施」がなされる。EU離脱となるとEU域内での「ヒト・モノ・カネ」の自由な移動が英国には保証されなくなる。ただ2月の世論調査ではEU残留支持が45%で反対を上回っている。今週は1Q・GDPの発表がある。

*人民元=李首相は「人民元安を望まず」と語り、今年始めの人民元安の動きを修正している。1QGDPは予想通り7%となったが3月工業生産、小売売上は予想を下回った。ただ追加金融緩和期待もあり、上海株好調が続く。政府はカラ売り規制を緩和し一時株価は下落したが、預金準備率の引き下げもあり、株価の下落も限定的なものとなった。改革は進められ「一帯一路」政策、SDR構成通貨への準備、預金保険制度の設立、自由貿易区の拡大、人民元決済国の拡大などがある。AIIB参加国は57カ国にのぼるようだ。景気指標は強くはないが「新常態」の方針の範囲内であろう。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=RBA総裁は利下げ、豪ドル下落を示唆している。中国貿易収支は輸出入ともに減少したことも豪ドル売り材料となった。ただRBA理事会が実際は政策金利を据え置いたことや、雇用統計が改善したことで豪ドルはパリティー直前で反発している。RBA声明は依然と変わらず成長の弱さ、インフレの落ちつき、豪ドル下落を語っている。利下げを抑制する要因は住宅投資の過熱があることである。5月早々に政策金利決定、住宅建設許可、貿易収支、小売売上、雇用統計と重要指標が続く。

*NZドル=先週は中銀総裁補が利上げしないと発言し、また首相のスキャンダル、豪雇用統計が強かったこともあり、NZドルは弱含み推移した。今週はNZ中銀の政策金利決定があるが、予想は据え置きとなっている。1Q・CPIは原油下落でさらに低下した。ただ原油を除けば上昇となる。消費者信頼感指数は強い。インフレ低下で財政黒字化遅れている。イングリッシュ財務相は乳製品価格下落でも景気は強いと発言。キー首相がNZドル高懸念を示唆するも中銀総裁発言でNZドルは反発(現状の対ドル相場に満足している)した。住宅投資、個人消費、移民増、旅行者増により景気の底堅さが続く。4Q・GDPも改善。

*南アランド=外国人排斥運動は続くが、逆に排斥運動を阻止しようする運動も高まっている。当初の混乱はズマ大統領のAA会議出席も断念させたが、その後は株価も上昇に転じ始めている。3月CPIは4.0%とインフレターゲット内で落ち着いてきている。
 悪いことばかりでない。4Q・GDPは前回、予想ともに上回った。ただ政府の2015年の成長見通しは下方修正された。15年度財政赤字目標は2.5%で14年の3.9%から改善している。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=ドル円には珍しく6連続陰線でボリバン下限に達したところで反発。4月20日-21日の上昇ラインをつくりつつも4月23日に下抜き再びボリバン下位へ。5日線は上向きから横ばいへ。4月13日-23日の下降ラインが上値抵抗。ボリバン下限と3月26日-4月20日の上昇ラインがサポート。週足は3連続陰線から陽転も120円台を維持できず下落。先週はほぼ寄り引き同時。ただ上ヒゲが長い。3月9日週-16日週の下降ラインが上値抵抗。狭い週のボリバンの中位。黒田バズーカラインを下抜く。月足は10月-11月の上昇ラインを下抜いている。14年8月-9月の上昇ライン、すなわち黒田バズーカラインを下抜きそうだ。14年10月-15年2月の上昇ラインは下抜いた。年足はまた陰転。米ドルとの2位争いが目まぐるしい。2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜くのではないか。

*ユーロドル=4月14日-15日の上昇ラインは下抜くも、4月6日-17日の下降ラインを上抜き返し、雲の中に。ボリバン上限も近くなってきた。4月23日-24日、4月14日-23日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。週足は3月からは下げ止まっている。3月16日週-3月30日週の上昇ラインを下抜いている。14年12月15日週-15年4月6日週の下降ラインが上値抵抗だが上抜きそうだ。先週は下ヒゲも長い。月足では若干の陽線。9カ月連続陰線から10カ月ぶりに陽線となれるか。1月-3月の下降ラインを上抜くためには1.09以上が必要である。月のボリバン下限。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。最後のサポートは2000年-2001年の上昇ライン。

*ユーロ円=4月14日-15日の上昇ラインの息が長い。ボリバン下限から反発。12月8日-4月6日の下降ラインを上抜いた。ただ先週金曜日は十字線でちょっと勢いをなくしている。一目の雲に迫ってきている。5日線は上向き。週足は12月8日週-29日週の下降ラインが上値抵抗。4月6日週-13日週の下降ラインを上抜き、2週連続陽線。月足10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。2月-3月、12月-1月の下降ラインに沿っている。月のボリバンの下限で下げ止まり、今月はここまでかろうじて陽線。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。

5.当局・円無常・需給「注文状況で好きなパターン」

 先週のことだが120円で少し大きな売りがあってそれは執行。ただその後下落して、もう一度120円に大きな売りが入るとつかずに下がった。4月23日、24日のドル円のパターン。一旦執行された大きな売りや買いのレートに再び同じく大きなものが入るとつかずにその方向へ動きやすい。
 
6.ID為替「年金団や生保のFXでの運用はないのだろうか」

 こちらが無駄な手数料も不要で効率的ではないか。良いものを活用すればいい。 

7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「4月29日はフードフェスタ@山手サンモールスクール」

 アメリカンな気分が味わえます。といっても最近の生徒さんはアジア系も多いようです。

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 f55.jpg++++4月30日(木)、5月4日(月)はお休みさせて頂きます+++

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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