野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

黒田バズーカ上昇ライン崩れる、貿易黒字となるか、南ア暴動、ドラギ発言、中国株

4/20(月)「黒田バズーカ上昇ライン崩れる、貿易黒字となるか、南ア暴動、ドラギ発言、中国株」45image.jpg

総括「中国株、月例経済報告、貿易統計、南ア暴動、米企業決算、RBA・BOE議事録、豪NZ南アCPI、ZEW、独IFO」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「AIIB、参加しないのは日本が米国に気を使っているのではなく」
ID為替「4月、5月のイメージ」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「孫と初めての赤レンガ散歩」

ドル円=116-121 、ユーロ円=126-131 、ユーロドル=1.06-1.11

日経インデックス4月17日東京引け4月10日からの変化(2008年=100)円92.6強し、ドル117.9弱し、ユーロ87.4弱し、ドルインデックスINNYBOT97.45弱し、CRB223.94強し、原油55.74強し、金1203弱し、DOW17826.3弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け165.21同、IMM円投機筋4月7日 円-23070(前週比+1379)、ユーロ-212347(前週比+2911)

1.(今週の予定)

20(月)日 第3次産業活動指数 月例経済報告  NZ 消費者物価 独 生産者物価指数
21(火)RBA議事録 スウェーデン 失業率 香港 消費者物価 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査
22(水)日 貿易統計 豪 消費者物価 南ア 消費者物価 BOE議事録 トルコ中銀政策金利 米 住宅価格指数 ユーロ圏 消費者信頼感・速報 米 中古住宅販売件数
23(木)中 HSBC製造業PMI 速報 スイス 貿易収支 独 PMI製造業 PMIサービス業 ユーロ圏 PMI製造業 PMIサービス業 香港 失業率  英 小売売上高 米 新規失業保険申請件数 新築住宅販売件数
24(金)日 企業向けサービス価格指数 独 IFO景況指数 米 耐久財受注

(来週の予定)

27(月) NZ休場(アンザックデー)、ヨハネスブルグ休場(フリーダムデー)
28(火)英 GDP 香港 貿易収支 米 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数
29(水) 東京休場(昭和の日) NZ 貿易収支 スウェーデン 中銀政策金利 独 消費者物価指数 米 GDP 中古住宅販売成約 FOMC
30(木)日 鉱工業生産 日銀金融政策決定会合 介入実績 NZ中銀 政策金利 住宅建設許可 仏 生産者物価指数 独 雇用統計 南ア 生産者物価指数 ECB月例報告 ユーロ圏 消費者物価指数 圏失業率 南ア 貿易収支 米 新規失業保険申請 加 GDP 米 個人所得 個人支出
  PCEデフレーター シカゴ購買部協会景気指数
1(金)日 失業率 有効求人倍率 消費者物価指数 豪 生産者物価指数  中 製造業PMI 非製造業PMI 英 製造業PMI 米 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) ISM製造業景況指数 建設支出

2.総括 主要通貨 「中国株、月例経済報告、貿易統計、南ア暴動、米企業決算、RBA・BOE議事録、豪NZ南アCPI、ZEW、独IFO」

*全体=G-20が終了した。為替関連では従来通り為替相場は市場に任せるという意味の「我々の以前の為替相場のコミットメントを再確認し、保護主義に対抗する」という文言は踏襲された。ドル高については言及されなかったが、ただ前回になかった「為替の変動は重要な課題である」としたことは注目しておきたい。さらにドル高が進めば、よりどこの国が対象かなど具体化されるかもしれない。3月半ばころからFOMCを中心に米国からドル高懸念の発言が出ていること、円に限って言えば、新年度の輸出の活発化もあり、ドル安が進んでいる。4月はここまで米ドルが最弱通貨である。また原油が戻したのでカナダが最強通貨となっている。ドルが全体で4月は下落したこともあり、G-20では「ドル高」が使用されなかったかもしれない。

*円=日銀の追加金融緩和はしばらくないだろう。麻生財務相は「日本経済の現状が良い方向に変わりつつある」と発言している。黒田日銀総裁は「物価の基調は着実に改善している。2015年度中心とする期間に物価は2%に達する可能性高い。2015年度も企業収益は増益が続く見込み、前向きな投資スタンスが維持されている。雇用者所得の伸びかなり高まる」と発言している。政府・日銀がこのような状況と認めていれば
追加金融緩和はない。今週の注目は22日(水)の3月貿易統計である。貿易収支の予想は難しいが予想は446億円の黒字となっている。黒字になれば33か月ぶりの黒字となる。もちろん輸出の伸び、輸入の減少幅もチェックしたい。
 年金の外貨買い円売りはまだ外株、外債購入の見合いで続くだろうが、海外投資家の日本株の買いも入っていて幾分相殺される。これから夏過ぎまでは季節的に輸出為替が輸入為替を上回る時である。円高傾向は続くだろう。

*米ドル=世界中のほとんどの国が低インフレ、デフレで悩む中、米国もこれまでのような強い経済指標が続かず、インフレも落ち着ているなら、6月利上げ論は後退してくるだろう。年初来FOMCスタッフなどの利上げ論、据え置き論があるが、4月入ってからは利上げ慎重論が勝っているのではないか。
 またドルの上値については、FOMCからドル高抑制発言も出てるので限られてくるだろう。米ルー財務長官も輸出競争力を高めるための自国通貨の切り下げは行わないことが重要としている。日本は介入を円売り使わず円安を誘導してきたが、米国から郵貯・GPIFのドル買いに不満が出てくることもあるだろう。

*ユーロ=ギリシャがIMF融資を4月9日に返済したが、その後FTがギリシャのデフォルトを強く示唆し、ギリシャは反論している。債券市場はギリシャ債が売られ利回りが12%台となった。逆に独債は007%まで低下している。ただ為替はテクニカルな面での反発(ボリバン下限)、米株の下げ、欧州指標の改善でユーロは反発している。独の成長率見通しは上方修正され始めている。ギリシャについては24日にユーロ財務相会議がある。ギリシャ問題でのユーロ下落は逆に欧州輸出産業を支えている。ギリシャを離脱させれば、ユーロ急騰で再びデフレ懸念が強まるだろう。今週は欧州のZEW景況感調査、PMI製造業、PMIサービス業や独IFO景況指数の発表がある。なお4月19日にドラギECB総裁はギリシャ離脱を否定、ユーロは後戻りしないと発言した。

*英ポンド=4月は米ドルが最弱通貨になっているので、ポンドも上昇している。2月に続き、3月CPIも前年比0%とインフレ懸念はなく、当初の利上げ予想は遠のいている。貿易赤字も拡大、輸出も伸びていないがドル安で一息ついている。ユーロと同じように小反発しているが、ポンドが少しユーロに勝っているのは原油価格の上昇があるのだろう。また3月失業率が改善し、就業者数も伸びたこともある。今週はBOE議事録と小売売上の発表がある。
 また5月7日の総選挙実施を控え、現職のキャメロン首相が率いる保守党の支持率が上昇し、2位の労働党との差を6ポイントに広げた(4月13日付) 保守党の支持率は前回から3ポイント上昇の39%となり、2012年3月以来およそ3年ぶりの高水準となった。一方、労働党の支持率は2%ポイント低下の33%。EU離脱を唱える英国独立党(UKIP)の支持率は7%と、2ポイント低下。中道右派の支持票がIKIPに流れれば、キャメロン首相の再選の見込みを低下させる。このニュースでもポンド/ドルが若干上昇した。

*人民元=経済指標は中国政府の「新常態」に従い推定通り減速しているのだろう。ただ追加金融緩和策期待や規制緩和、AIIB、一帯一路政策などのニュースが上海株を急騰させた。上海B株は一時全銘柄ストップ高となったこともあった。しかし、さすがそれほどのバブル的な急騰を見せれば政府も対策を打ってくる。先週末のNY市場では中国当局が影の銀行を通じた株式購入資金の調達を規制した一方で、空売りのための流通株式数を増やしたことが影響し、中国A50指数先物の4月限は大幅下落している。ただ一時的な下落が終わればまた戻してくるだろう。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=政策金利は据え置きとなり豪ドルが買い戻されたが中国貿易収支が弱く反落したところへ豪3月雇用統計が改善して反発した。原油輸入国の豪は原油高で強くならないが、原油高につれ高で輸出品のLNG価格が上昇すれば強くなっていく。RBA理事会は政策金利据え置きとしたものの、声明は依然と変わらず、成長は平均を下回り、豪ドルは高いとの認識を持っている。ただ利下げで住宅投資が過熱する懸念はあるので踏み切れない理由もある。今週はRBA議事録と1QCPIの発表がある。14年4QよりCPIはさらに低下しそうだ。すでにインフレターゲットの下限を下回っている。予想通りならば豪ドル売り容要因となる。

*NZドル=NZドルも豪ドル同様に上昇している。豪ドルとの相場は1.01台でそれほど変わっていない。4月20日にCPIの発表があり、それを踏まえて30日に政策金利の決定がある。CPIはすでにインフレターゲットの下限を下回っているが、豪以上にオークランドを中心に住宅価格高騰が激しく利下げを踏みとどまらせている。NZ中銀が再び不動産規制を強化しようとしている。景気は強く、イングリッシュ財務相は乳製品価格下落でも景気は底堅いと発言している。ただ財政黒字化はインフレ低下での税収減少で遅れている。キー首相がNZドル高懸念を示唆しているが、中銀総裁は「現状の対ドル相場に満足している」と発言している。
住宅投資、個人消費、移民増、旅行者増により景気の底堅さが続く。4Q・GDPも改善している。

*南アランド=先週は他の資源通貨が上昇する中下落した。南アでは、外国からの移民の店が住民に襲撃される事件が相次ぎ、ヨハネスブルク市内の中心部ではあちこちで店舗が破壊されていて、アフリカの国々から批判や懸念の声が上がっている。また労働者の間では危害が及ばないように周辺国から脱出する動きも出るなど、国際関係に深刻な影響を与える事態となっている。これが南アランド売りにつながっているのだろう。ズマ大統領はインドネシアでのアジア・アフリカ会議出席をこの暴動でキャンセルした。暴動に加え再び賃金ストの懸念もある。

株価もは先週急騰していたが週末はこのニュースで大幅下落している。4Q・GDPは前回、予想ともに上回り、2月小売売上は強い数字が出たのに残念なことである。今週は金融政策に大きくかかわる3月CPIが発表される。15年度財政赤字目標は2.5%で14年の3.9%から改善。所得税は増税される。中銀総裁は2015年GDP成長率は2.2%の見通し。ランドはインフレリスクに支えられているが依然として不安定としている。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=ドル円には珍しく6連続陰線。4月6日-9日の上昇ラインを下抜いて下落もボリバン下限を下抜いたところで下げ止まり。4月13日-17日、
4月14日-17日の下降ラインが上値抵抗。一目の雲の下に本格的に落ちれば、昨年7月以来。やはり年度上半期(4月-9月)は雲の下に行きやすいのだろう。ボリバン下位、5日線下向き。週足は3連続陰線から先々週は陽転も120円台を維持できず下落。3月9日週-16日週の下降ラインが上値抵抗だが近い。狭い週のボリバンの中位。黒田バズーカラインを下抜く。
月足は10月-11月の上昇ラインを下抜いている。14年8月-9月の上昇ライン、すなわち黒田バズーカラインを下抜きそうだ。14年10月-15年2月の上昇ラインは下抜いた。年足は再び陽転。昨年12月から120円を中心に横ばい推移し年足も陰陽を繰り返している。2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜くのではないか

*ユーロドル=4連続陽線で一目の雲に近づく。1.09にのれば雲の中に入る。雲の上に出れば昨年5月以来。4月6日-7日の下降ラインを上抜いて、4月15日-16日の上昇ラインに沿っているボリバン中位。5日線上向き。最初の上値抵抗は2月26日-4月6日の下降ライン。週足は3月からは下げ止まっている。3月16日週-3月30日週の上昇ラインを下抜いている。14年12月15日週-15年4月6日週の下降ラインが上値抵抗。1.09後半以上まで上げないと上抜けることが出来ない。月足では若干の陽線。9カ月連続陰線から10カ月ぶりに陽線となれるか。1月-3月の下降ラインを上抜くためには1.09以上が必要である。月のボリバン下限。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。最後のサポートは2000年-2001年の上昇ライン。

*ユーロ円=4月9日-10日、4月7日-8日の下降ラインは上抜く、上値抵抗は4月6日-7日の下降ライン。4月6日はユーロドルと同じくカブセ線のようであった。5日線は上向いた。ボリバン下限下抜きから反発。4月15日週-16日週の上昇ラインに沿う。週足は12月8日週のボリバン上限上抜きから下落し下限に達して以来その反発も小さい。3月16日週-23日週の上昇ラインは下抜く。ただ今週は4月6日週-13日週の下降ラインを上抜いて始まるだろう。月足10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。2月-3月、12月-1月の下降ラインに沿っている。月のボリバンの下限で下げ止まっている。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。

5.当局・円無常・需給「AIIB、参加しないのは日本が米国に気を使っているのではなく」

米国が日本に気をつかっている気がする。日本の財務省が歴代総裁を送り込んだり、日本人の職員が多い組織力を低下しないように。
ただAIIBをあまり批判すると既に参加表明した英独スイス、いや57か国を批判することとなる。欧州の融資機関が日本に比べ透明性などがないとは思えない。努力して仲良くなればと思うが感情の問題なのだろう。
 
6.ID為替「4月、5月のイメージ」

 4月初めごろにブログで書いていたように、ドル円は円高のイメージがあり、その通り推移している。

*4月6日ブログは以下の通り
「ドル円の4月、5月イメージ」*ドルは戻さず、下げ方向 年金君の夕立買いは出るだろうが
  

7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「孫と初めての赤レンガ散歩」
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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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