野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

ドル円は例年通りの3月円安、クロス円は円高、米雇用改善・債務上限問題

3/9(月「ドル円は例年通りの3月円安、クロス円は円高、米雇用改善・債務上限問題」
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総括「米債務上限問題議論、米金利上昇は? 日 GDP・二次速報 景気予測調査、中 CPI、小売 工業生産 NZ金利 豪 雇用 ミシガン」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「2月中国貿易収支、輸入減少続く」
ID為替「米政府債務上限問題、3月16日」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「みかんと伊豆大島」

ドル円=118-123 、ユーロ円=128-133 、ユーロドル=1.06-1.01

日経インデックス3月6日東京引け2月27日からの変化(2008年=100)円92.7弱し、ドル118.9強し、ユーロ92.0弱し、ドルインデックスINNYBOT 97.72強し、CRB220.14弱し、原油49.61弱し、金1164.3弱し、DOW17856.8し、日経平均ドルベ-ス東京引け158強し、IMM円投機筋3月3日 円-52521(前週比-5009)、ユーロ-172389(前週比+5347)

1.(今週の予定)

9(月)日 GDP・二次速報 国際収支、企業倒産 独 国際収支 ECB 国債買い入れ開始 米 労働市場情勢指数(LMCI) 加 住宅着工件数 メキシコ 消費者物価指数
10(火)中 消費者物価指数 生産者物価指数 スイス 失業率 ノルウェー 消費者物価指数
11(水)東日本大震災から4年 日 機械受注 企業物価指数 中 小売売上 鉱工業生産 固定資産投資 スウェーデン 消費者物価指数 英 鉱工業生産 
12(木)NZ 政策金利 日 法人企業景気予測調査 第3次活動指数 消費動向調査 豪 雇用統計 仏 消費者物価指数 スウェーデン 失業率 英 貿易収支 ユーロ圏 鉱工業生産 米 小売売上 新規失業保険申請件数
13(金)加 雇用統計 米 生産者物価指数 ミシガン大消費者信頼感指数・速報

(来週の予定)

16(月)トルコ 失業率 スイス 小売売上 米 NY連銀製造業景気指数 鉱工業生産 NAHB住宅市場指数 対米証券投資
17(火) 日銀金融政策決定会合 RBA議事録 香港 失業率 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 トルコ中銀政策金利
   米 住宅着工件数 建設許可件数
18(水)通関ベース貿易収支 南ア 消費者物価指数 BOE議事録 英 雇用統計 ユーロ圏 貿易収支 南ア 小売売上 FOMC
19(木)NZ GDP スイス 貿易収支 スイス中銀政策金利 ECB月例報告 米 経常収支 新規失業保険申請件数 フィラデルフィア連銀景況指数
20(金) 日銀金融政策決定会合議事要旨 独 生産者物価指数 香港 消費者物価指数 加 消費者物価指数 小売売上 

2.総括 主要通貨「米債務上限問題議論、米金利上昇は? 日 GDP・二次速報 景気予測調査、中 CPI、小売 工業生産 NZ金利 豪 雇用 ミシガン」

*全体=2月に続き3月も例年通りドル高で始まった。ただドル円の上昇は例年通りだが、クロス円の3月は円高スタートとなった。年初からも円相場は主要9通貨では3位と全体では円高推移している。テレビなどはドル円でしか相場を見ないので世の中は円安ということになっているが、日本の貿易や資本取引は半分がドル以外行われているので、13年、14年ほどの円安での景気浮揚効果はなくなっていくだろう。

 通貨レースでは1月急騰したスイスが依然首位だが、利上げ観測のある米ドルと日本円が激しくスイスを追っている。低成長、低インフレのユーロや、資源国通貨が弱い。ポンドはユーロの相対通貨として、将来の利上げ観測で健闘している。

*円=日々、夕刻の円売りが出ているようだ。国策に沿ったGPIF、JP、生保などの欧米株、欧米債購入に絡む円売りが続いているのだろう。外貨投信の円売りより、やはり最近は国内投信の設定が目立ち日本株の上昇に繋がり、リスク選好の円売りともなっている。
 国策の資産構成変更目標達成までこの資本の円売りは続くだろう。5月、6月あたりまでか。
 
 今週は4Q・GDPの二次速報の発表がある。ここ最近のGDPでは二次速報が大きく下方修正されたことがあったが。今回は前期比+0.5%と速報と変わらない予想となっている。また日銀短観と同内容の調査である法人企業景気予測調査の発表も注目したい。
 貿易需給では先週の2月上中旬貿易統計では輸出が伸びず、輸入が大きく伸びて貿易赤字拡大と、昨年10月から続いていた貿易赤字縮小の流れが止まったものとなっている。原油安が続いているが、このような数字が出ていることはさらにチェックしたい。

 引き続き3月なので必要最小限の実需の取引中心となり東京市場では動きにくい。3月決算には関係のない欧米勢は通常通りの取引なので
夕方から夜急に動き出すことには油断せずについていきたい。

*米ドル=雇用統計の改善で上昇。ゼロ金利解除観測も強まり、ドルが上昇、他の通貨がついていけない。ただ金利上昇で株価が大きく下落するなど意外とデリケートな面も見せている。これが一時的なものでなく、持続性のあるもならドル相場にも影響してくるだろう。
また3月16日には米政府債務が上限に達する。これまでも、何度かこのような事態に陥ったが、今回はどうだろう。オバマ政権が弱体化していることもあり、上手く乗り越えることが出来るだろうか。
 ゼロ金利解除については、地区連銀総裁の多くが6月から9月に実施する意見となっている。「時期尚早な利上げは景気回復を損ないかねない。あまりに多くの米国民がなお失業状態にあり、賃金の伸びも依然低迷している」と自重していたイエレン議長がどうでるかにも注目したい。今週は労働市場情勢指数(LMCI)がある。

*ユーロ=ECBは3月9日から欧州国債買い入れを開始する。既に市場は織り込んでいて利回りは大きく低下してきている。ドラギECB総裁は2015年インフレ率は平均0%、17年インフレ率は平均1.8%と予想している。2015年のGDP伸び率は1.5%(12月時点1.0%)、16年GDPは1.9%(12月時点1.5%)とした。ギリシャについては今すぐギリシャ債を購入することはできないが条件が満たされればギリシャの適格担保特例措置を再開する用意がある。少しは明るくなっている気もするが、やはり米国の数字には勝てず、ユーロが対ドルで売られてきている。今週はユーロ圏鉱工業生産の発表がある。

*英ポンド=依然ポンドはユーロ圏の混乱で対価として買われる傾向が続いている。また直近の話ではないが、英中銀の次の金融政策変更は利上げであると、カーニー総裁や政策委員が示唆している。懸念は5月の総選挙とそれに続く「EU離脱への国民投票」の議論が高まってくることになるだろう。

*人民元=中国李首相は政府活動報告にて、経済成長率目標7%前後、消費者物価指数は3%前後、積極的な財政政策と穏健な金融政策を堅持、反腐敗の強い勢力を保ち腐敗を厳しく調査・処罰、大陸とマカオ・香港の交流・協力を各分野で強化を取り上げた。今週CPIの発表があるが1%前後の予想である。CPI目標が3%なら、さらなる追加金融緩和が必要なので、人民元を売る動きも出ている。また今週は、小売、工業生産の発表がある。2月貿易収支は1月に続き巨額の黒字となったが、輸入減少が景気減速によるものなら心配である。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=政策金利決定では金利据え置きとなり、やや豪ドルが買われたが、景気指標が改善しているものではなく、前回利下げしばかりであったので様子見となったのであろう。4Q設備投資が予想を下回ったことや雇用統計の悪化、インフレも低下し個人消費も強くはないと利下げの材料はまだ多い。ロウRBA副総裁は世界的な低金利環境で、豪ドルが望ましい水準よりも高水準となっているものの、この数年のどの時期よりも適切な水準にかなり近づいている。必要であればオーストラリアには一段の利下げ余地がある。国内外の低金利は不動産の高騰や株価上昇につながっており、注視する必要があると発言している。今週は雇用統計の発表がある。

*NZドル=先週は大きく下落した。NZ中銀が再び不動産規制を強化しようとしており、それが海外からの投資も規制するとなると観測され売られた。景気指標は個人消費、住宅投資も強い。雇用も改善している。乳製品価格も下げ止まっている。ただどの国もそうであるようにインフレが低下しているので、利上げする必要はないだろう。今週の政策金利決定も据え置きとなるだろう。最新のNZ中銀の声明では昨年の利上げ示唆から、利上げも利下げにも柔軟な対応をするに変更されている。3月19日には4Q・GDPの発表がある。

*南アランド=先週は大きく下落した。フィッチは、南アフリカのBBB格付けについて、「見通しはネガティブで、格下げリスクが高い。経済成長が低迷するなか公的および対外債務比率の拡大につながる財政と経常収支の相当な双子の赤字を抱えていることが主要な懸念だ」と述べたことも南アの売りを加速した。南ア中銀ミネレ副総裁は「想定される物価上昇率の経路がより落ち着いたものになったため、中銀は金利正常化作業の手をいったん休めるだけの余裕がある程度生まれている」と語り、当面は政策金利を据え置く意向を示している。
中銀は昨年11月の会合で2015年と16年のコア物価上昇率見通しをそれぞれ5.5%と5.1%に引き下げている。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=3月も例年通りのドル高でスタート。ボリバン上限と12月8日-2月11日の下降ライン。ボリバン上限を越えた部分は先週金曜で縮小した。2月26日-3月5日の上昇ライン、2月20日-26日の上昇ラインがサポート。1月16日-2月6日の上昇ラインがやや長めのサポート。5日線上向き。週足も強い。12月8日週-2月9日週の下降ラインを上抜く。2月2日-23日週の上昇ラインに沿う。月足は6連続陽線であったが、1月は陰線で終わった。2月は再び陽線。11月-12月、10月-11月の上昇ラインを下抜いている。8月-9月の上昇ラインがサポート。12月-1月の下降ラインが上値抵抗だが3月は上抜いてスタート。年足は2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜くと思っていたら、年初来では陽転となった。

*ユーロドル=2月は横ばい推移していたが、ボリバン下限に沿って下落し始め、先週金曜はボリバン下限を下抜いた。1月26日-2月20日の上昇ラインを下抜き、2月26日-3月4日の下降ラインに沿って下落中。5日線は下向き。週足は6週連続陰線のあとなんとか3週連続陽線であったが1月26日週-2月9日週の上昇ラインを下抜き下落週のボリバン下限まできている。月足は8連続陰線となった。今月も陰線スタート。ボリバン下限を大きく下抜いている。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。

*ユーロ円=2月横ばいから伸び悩んでいたところから下落、2月27日-3月2日の下降ラインを下抜き、ボリバン下限も下抜いている。3月3日-4日の下降ラインに沿う。2月26日-3月3日の下降ラインも上値抵抗。5日線下向き。週足は12月8日週のボリバン上限上抜きから下落し下限に達し反発。4週連続陰線の後は4連続陽線となっていたが1月26日週-2月2日週の上昇ラインを下抜いた。月足は3カ月連続陽線でボリバン上限へ達した後、10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。ボリバン下限に近い。2月は上ヒゲを残し3月の下げに繋がったか。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。

5.当局・円無常・需給「2月中国貿易収支、輸入減少続く」

 中国貿易黒字が巨額になっている。しかし輸出が常に伸び続けているわけではなく、輸入がコンスタントに減少していることが要因である。輸入減少は消費意欲の減退か。心配である。
(中国) 2月貿易収支 前+600.3億USD 予+58.5億USD 結果+606.2億ドル
*輸出48.3%増  春節前の輸出増 予想は14.0%増
*輸入20.5%減 予想は10.0%減

6.ID為替「米政府債務上限問題、3月16日」

 米国政府債務上限問題で、ルー財務長官は3月6日、米議会下院の共和党トップ、ベイナー議長らに「16日に債務が上限に達し、特別な措置を取らざるを得なくなる」と上限引き上げを訴えた。
 16日からは上限が復活して新たな借金ができなくなり、政府が持つ基金のお金を活用するなどの特別な措置でやりくりする必要がある。
 その特別措置でも10~11月ごろにデフォルトになるおそれがあるとしている

7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「みかんと伊豆大島」

  春がきた

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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