野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

いつ終わるの、世界の株価は平和な春、逆行にも一応準備

3/2(月)「いつ終わるの、世界の株価は平和な春、逆行にも一応準備」
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総括「米 雇用、ISM、全人代、豪 GDP、金利、BOE、ECB」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「金利も格付け通りではない」
ID為替「いつ終わるの?」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「球春」

ドル円=117-122 、ユーロ円=131-136 、ユーロドル=1.09-1.14

日経インデックス2月27日東京引け2月20日からの変化(2008年=100)円92.9弱し、ドル117.9強し、ユーロ93.1弱し、ドルインデックスINNYBOT 95.26強し、CRB224.08弱し、原油49.76弱し、金1213.1強し、DOW18132.7弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け157.64強し、IMM円投機筋2月24日 円-47512(前週比+1579)、ユーロ-177736(前週比+7846)

1.(今週の予定)

2(月)日 法人企業統計調査 中 HSBC製造業PMI(確報値) 南ア 経常収支  ユーロ圏 製造業PMI(確報) 英 製造業PMI ユーロ圏 消費者物価指数 失業率  米 個人所得 個人支出 PCEコア・デフレータ 加 経常収支 米 ISM製造業景況指数 建設支出 
3(火)  豪 経常収支 住宅建設許可件数 RBA政策金利 日 鉱工業生産(確報)スイス GDP 英 建設業PMI  ユーロ圏
  生産者物価指数  加 GDP
4(水)豪 GDP 中  HSBCサービス業PMI ユーロ圏 サービス業PMI(確報) 英 サービス業PMI ユーロ圏 小売売上 米 ADP民間雇用者数 ISM非製造業景況指数 加 政策金利  米 ベージュブック
5(木) 豪 貿易収支 小売売上 日 全人代 独 製造業受注 英 BOE政策金利  ECB政策金利  米 新規失業保険申請 加 購買部協会指数 米 製造業受注(前月比)
6(金) 日 貿易統計 独 鉱工業生産 スイス 消費者物価指数 ユーロ圏 GDP(改定値) 米 非農業部門雇用者数 失業率 加 貿易収支 米 貿易収支 加 住宅建設許可

(来週の予定)

9(月)日 GDP・二次速報 国際収支、独 国際収支 加 住宅着工件数 メキシコ 消費者物価指数
10(火)中 消費者物価指数 生産者物価指数 スイス 失業率 ノルウェー 消費者物価指数
11(水)日 機械受注 中 小売売上 鉱工業生産 スウェーデン 消費者物価指数 英 鉱工業生産 
12(木)NZ 政策金利 豪 雇用統計 仏 消費者物価指数 スウェーデン 失業率 英 貿易収支 ユーロ圏 鉱工業生産 米 小売売上 新規失業保険申請件数
13(金)加 雇用統計 米 生産者物価指数 ミシガン大消費者信頼感指数・速報

2.総括 主要通貨「米 雇用、ISM、全人代、豪 GDP、金利、BOE、ECB」

*全体=世界各国の株式市場が活況を呈している。ほぼどの国も金融緩和を続けているからだ。唯一出口戦略へ向かい始めている米国のNYダウも上昇しているが上げ幅は小さい。金融緩和を続けながら突如スイス売り介入を中断したスイスも株価は漸くプラス圏へ。ギリシャやロシア株価指数も上昇している。2015年は平穏な金融市場で始まっている。その中でも独DAX指数の伸びが大きい。通貨安というものは景気に心地よいものだ。株を持っている個人や企業、機関投資家は潤い、それが消費に繋がれば全体的も盛り上がる。逆に行った時のことだけ備えておけばいい。売りやすい金融商品をもつこと、株高でなくともしっかりした収入源を持つことだろう。月並みである。

*円=GPIF、JP、KKRと公的な(半ば公的な)機関が揃って国債を売り、外債、外株を購入している。まるで日銀の円売り介入のようだ。GPIFがクローズアップされているが、2014年10月-12月期は外貨投資はGPIFの約4兆円に対しJPが8兆円とJPが勝っている。GPIFの外貨投資はこのペースで行けば今年6月あたりで目標を達成して終わりそうだ。その時点で貿易赤字が依然縮小傾向を続けていると円高の流れがくることになる。今週は2月上中旬の貿易統計の発表がある(上旬は前年同期比貿易赤字が拡大している)。一方日本の株へのシフトはこのペースだと目標まで今年いっぱいかかりそうだ。問題は円安、株高が右肩上がりに続けばいいが、逆の流れになれば、ヘッジ売りなどをどうするかという問題が出てくるだろう。前回、触れたようにその為替ヘッジの議論も始まっている。
 1月円高、2月円安は昨年と同じ動き。昨年3月は小幅円安であった。今年も上の公的な投資家が国策通りに動けばそうなるだろう。
個人のFXにおいても、ドル円においては大きな損切り売りが続いておらず急な円高にはなりにくいだろう。

*米ドル=米ドルは強いと言われながら、今年ここまでは通貨番付の3位であり、対円でも若干のドル安円高となっている。経済指標はGDP、住宅を含めそれほど強くない。インフレも低下しているが、先週はコアCPIが予想を上回りドル高となる場面もあった。イエレン議長は
「時期尚早な利上げは景気回復を損ないかねない。あまりに多くの米国民がなお失業状態にあり、賃金の伸びも依然低迷している」と自重している。イエレン議長は一般的に改善している雇用についてはまだ慎重だ。今週は雇用統計がメインイベントであるが、個人所得 個人支出、ISM製造業、非製造業景況指数、ベージュブックなども注目したい。

*ユーロ=欧州はなんとか4か月融資延長と当面のギリシャ問題をクリアーした。 ドイツ連邦議会ではギリシャ支援の延長を賛成多数で承認することを決定した。631議席の議会で賛成票は542票と圧倒的多数で可決した。 ギリシャよりドイツ議会の結束が固いのは驚きだ。ただユーロ圏全体の景気は弱く、米コアCPIの若干の上昇だけでユーロドルは2月の横ばい推移から下落してしまった。まだ脆い。ECB理事会があるが3月から国債を月額600億ユーロのペースで、2016年9月まで継続して購入することが始まるの今回は現状維持だろう。ギリシャ国債が適格担保に戻されることはあろう。

*英ポンド=ポンドはユーロ圏の混乱で対価として買われる傾向が続いている。また直近の話ではないが、英中銀の次の金融政策変更は利上げであると、カーニー総裁や政策委員が示唆している。今週の政策決定は現状維持となろう。

*人民元=先週の春節明けの上海市場でも追加金融緩和観測があったが2月28日、中国は利下げに踏み切った。人民銀行は、貸出金利(1年)を0.25%下げて5.35%、預金金利(1年)は0.25%下げて2.5%とした。また銀行が決められる預金金利の幅を広げ預金金利の上限は基準金利の1.2倍から、1.3倍へ。景気減速、CPI低下が背景にあるが7%成長の1%CPIは驚きだ。また3月1日に発表された2月製造業PMIは49.9と1月の49.8を上回り、2月非製造業PMIは53.9と1月の53.7を上回った。利下げと指標の改善で週明けの上海株式市場は上昇するだろう。オセアニア通貨にも好影響を与えるだろう。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

*豪ドル=追加緩和観測がでている。4Q設備投資が予想を下回ったことや雇用統計の悪化もある。インフレも低下し個人消費も強くはないからだ。財政収支悪化で格下げ懸念も出てきた。3月3日は政策金利決定、4日は4Q・GDPの発表がある。RBAは依然豪ドル高懸念を有している。ケントRBA総裁補は為替介入を排除せずと発言している。豪ドル買い要因としては日本郵政の豪物流トール・ホールディングス買収があるが、逆に非居住者の農地購入制限の話もある。

*NZドル=景気指標は堅調であり、インフレ期待は低下と良好な状況で豪ドルよりは底堅いが対円で弱い。1Qインフレ期待は前回より低下
*企業信頼感指数は上昇。1月貿易収支は7カ月ぶりの黒字も輸出は減少した。最新のNZ中銀の声明では昨年の利上げ示唆から、利上げも利下げにも柔軟な対応をするに変更している。3月12日が政策金利決定である。昨年大幅下落した乳製品価格はオークションで5回連続の上昇で持ち直している。4Q失業率は悪化するも、内容は改善している。個人消費も堅調。ただNZ中銀はNZドル高懸念を有する。

*南アランド=強い予想の4Q・GDPは予想をも上回った。CPIに続き、PPIも低下傾向にあり、経済は健全に歩んでいる。ただ財務省は2015年の経済成長見通しを下方修正している。中銀のインフレ見通しも下方修正されている。暫くは重要指標がない。CPIを経て3月26日の政策金利決定が次の焦点である。CPIはインタゲの中間点を下回った。さらに下限に近付けば利下げの予想も出てくるだろう。最近の問題は電力不足、計画停電もあるだろう。株価は底堅い。南アは原油の輸入国であるであり原油安は経済にメリットであり、また南ア産出の鉱産物価格は大きくは下がっていない。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=例年の円安になりやすい2月の需給、GPIF、JP、KKRの円売りが効いて底堅い2月となった。上値はボリバン上限と12月8日-2月11日の下降ラインが抵抗、下値は2月6日-20日の上昇ライン、1月16日-2月6日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。ボリバン上位。2月24日の上ヒゲから立ち直った。週足は12月8日週-1月5日週の下降ラインを上抜いた。2月2日週-16日週の上昇ラインに沿う。月足は6連続陽線であったが、1月は陰線で終わった。2月は再び陽線。11月-12月、10月-11月の上昇ラインを下抜いている。8月-9月の上昇ラインがサポート。12月-1月の下降ラインが上値抵抗だが3月は上抜けるか。年足は2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜くか。

*ユーロドル=2月は横ばい推移していたが、先週木曜日に下抜けた。米国コアCPIが予想を上回ったからだ。1月26日-2月20日の上昇ラインを下抜いて再び、1月26日以来のボリバン下限に。5日線は下向き。週足は6週連続陰線のあとなんとか3週連続陽線であったが先々週は陰線となった。1月26日週-2月9日週の上昇ラインを下抜いた。週のボリバン下限に近付いてきた。月足は8連続陰線となった。ボリバン下限を大きく下抜いている。年足は昨年12年-13年上昇ラインを下抜いてから弱い。

*ユーロ円=1月26日のボリバン下限下抜きより上限近くへ反発も上限には達せず再びボリバン下限に近付いた。1月26日-2月5日の上昇ラインを下抜いている。先週は2月20日-24日の上昇ラインを下抜いた。上値抵抗は2月24日-26日。5日線下向き。週足は12月8日週のボリバン上限上抜きから下落し下限に達し反発。4週連続陰線の後は4連続陽線となっているが下げ幅ほど上昇幅は大きくなく1月26日週-2月2日週の上昇ラインを下抜いた。月足は3カ月連続陽線でボリバン上限へ達した後、10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。ボリバン下限に近い。ただ2月は上ヒゲを残すも短い陽線。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。

5.当局・円無常・需給「金利も格付け通りではない」

 格付け最上級の豪や、上位のNZよりも南欧のイタリア、アイルランド、スペイン、ポルトガルの金利が低い状況となっている。ECBが域内の債券を購入しているからだろう。いや日本より格付けの高い国は多いが日本国債の金利は極めて低い。日銀の国債購入が影響している。

6.ID為替「いつ終わるの?」

 GPIFの2014年12月末の資産内容が公表された。2014年9月末から比べると、計画通り、国債の保有が減少し、日本株、外国債券、外国株の保有が増加している。目標へ向かって進んでいる。目標まで日本株は今年いっぱいかかりそうだが、外債や外株は今年半ばあたりで達成されるのではないだろうか(表参照)
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7.リスク「中東問題、北朝鮮、テロ」

 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発、地震、中東問題、テロ、外為取引税(トービン税)」、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「球春」

 そろそろオープン戦が横浜でも始まる。4日に西武、5日にロッテ戦がある。京大卒のロッテ田中投手の速球をみたいものだ。 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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