野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

日本人なら国債を売れ(株を買え)という空気の中で、GPIFは為替ヘッジをするのだろうか

日本人なら国債を売れ(株を買え)という空気の中で、GPIFは為替ヘッジをするのだろうか

*GPIF、ゆうちょ、かんぽ、生保、さらに国家公務員共済年金も揃って、国債を売って、株、外債、外株を買う状況となっている。

ブルームバーグにGPIFの為替ヘッジに関する記事があった

「「元インターバンクディーラーで、現在GPIF運用委員の清水順子学習院大学教授は、外貨建て資産を大幅に増やす中で、円高到来時の
為替差損を回避する金融取引(ヘッジ)を検討していくべきだと主張している。

「運用で為替リスクがゼロということはあり得ないと、個人的には思っている。為替リスクは現物・先物・オプションをうまく組み合
わせてヘッジすることが可能だ。GPIFは規模が大きいため、まずはそのような取り組みが現実的なのか検証することが必要だろう」と話した。「常にリスク管理を徹底するとともに、機動的な運用も組み合わせて収益を上げていくための体制を作っていきたい。例えば、為
替戦略の担当者なども採用することを検討できればいい。もし為替に関する戦略を作っていくなら、運用委員として助言や注文ができると思う」と語った。

一方、GPIFの森新一郎企画課長によると、同法人の資産構成は為替ヘッジなしで作っている。為替ヘッジは内外金利差で決まるコストを支払う以上、円相場の騰落見通しを立てることになるとし、GPIFは相場観に基づく投資行動はしていないと言う。資産規模が巨額なので、市場取引の「相手方を確保できるのかという問題がある」とも語った。」」以上

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ヘッジをするのは非常に難しい技術である。売り買い両方のポジションをもつことになりその操作は通常の売買以上に難しいだろう。円安になったほうがいいのか、円高になったほうが良いのか、わからなくなってしまう。何もやらないのがいいとも思わないが、このように巨額のポジションのヘッジを行った為替ディラーは皆無であろう。3割ヘッジが適切という話はあるが、それでも巨額、動けばすぐに市場に知れ渡りヘッジを十分しないうちに相場が下がる。あるいは、ヘッジの買い戻しをしないうちに上昇してしまうだろう。

 まったく本体のポジションと切り離して(もちろん本体のロングは意識しつつ)純粋な為替取引で収益を積み重ねていく方法もある。
損失が出て年金本体の資産が減少すれば、国民全体で税金で支払っていくのだろう。

 これだけリスクの大きい年金の資産構成になった以上、一運用者に年金を預ける不安は大きい。自分で運用したい気持ちはあるが、そのような暇な人はごくわずかであるので、せめて、確定拠出年金のように、いくつかの運用スタイル(債券中心、株中心、外国物中心、危ないもの中心など)を提示して、国民に運用スタイルを選ぶようにしてもらってはどうだろう。
 (といいうながらも、私はいつのまにか年金を受け取る歳になってきたようだ。これから年金を払い続ける若者中心に広くも意見を聞いたほうがいいだろう)

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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