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G-20、米ドルは4位、欧州GDP、日独 国際収支、中 CPI、豪 雇用、BOE、日 生保決算

2/9(月)「G-20、米ドルは4位、欧州GDP、日独 国際収支、中 CPI、豪 雇用、BOE、日 生保決算」

総括「G-20、米ドルは4位、欧州GDP、日独 国際収支、中 CPI、豪 雇用、BOE、日 生保決算」 
その他通貨「豪ドル、NZドル、南アランド」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「最近の外貨投信」
ID為替「最近の貿易収支動向」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「河津桜開花状況」

ドル円=117-112 、ユーロ円=132-137 、ユーロドル=1.10-1.15

日経インデックス2月6日東京引け1月30日からの変化(2008年=100)円94.0強し、ドル116.8弱し、ユーロ96.1強し、ドルインデックスINNYBOT94.67弱し、CRB224.85強し、原油51.69強し、金1234.6弱し、DOW17824.29強し、日経平均ドルベ-ス東京引け150.51強し、IMM円投機筋2月3日 円-59571(前週比+5087)、ユーロ-196309(前週比-11564)

1.(今週の予定)

8(日)中 貿易収支
9(月)G-20財務相・中央銀行総裁会議(イスタンブール)日 国際収支、消費動向調査 景気ウオッチャー調査 独 国際収支 加 住宅着工 米 労働市場情勢指数 メキシコ 消費者物価指数
10(火)日 第3次産業活動指数 マネーストック 中 消費者物価指数 生産者物価指数 スイス 失業率 消費者物価指数 ノルウェー 消費者物価指数 南ア 失業率 英 鉱工業生産
11(水) 東京休場(建国記念日) ノルウェー GDP
12(木)日 機械受注 企業物価指数 豪 雇用統計 スウェーデン中銀 政策金利 ユーロ圏 鉱工業生産 BOE四半期インフレレポート 米 新規失業保険申請件数 小売売上
13(金)仏 GDP・速報値 独 GDP・速報値 ユーロ圏 GDP・速報値 貿易収支

(来週の予定)

16(月)日 GDP速報 NZ 小売売上高 トルコ失業率 トロント休場(ファミリーデー) NY休場 (プレジデンツデー)
17(火) RBA議事録 香港 失業率 スウェーデン 消費者物価指数 英 消費者物価指数 生産者物価指数 独 ZEW景況感調査
  ユーロ圏 ZEW景況感調査 米 ニューヨーク連銀製造業景気指数 米 NAHB住宅市場指数 対米証券投資
18(水) 日銀金融政策決定会合 上海休場(旧正月) 南ア 消費者物価指数 BOE議事録 英 雇用統計 南ア 小売売上高
  米 住宅着工件数 生産者物価指数 建設許可件数 鉱工業生産 FOMC議事録(1月27・28日分)
19(木)NZ 生産者物価 通関ベース貿易収支 香港、上海休場(旧正月) スイス貿易収支 仏 消費者物価指数 米 新規失業保険申請件数 フィラデルフィア連銀景況指数 ユーロ圏 消費者信頼感・速報
20(金)香港、上海休場(旧正月) 独 生産者物価指数 仏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 英 小売売上 加 小売売上
第4四半期メキシコGDP

2.総括 主要通貨「G-20、米ドルは4位、欧州GDP、日独 国際収支、中 CPI、豪 雇用、BOE、日 生保決算」

 2月9日、10日とG-20がイスタンブールで開催される。治安の問題も心配である。 G-20では2018年までに全体のGDPを2013年のサンクトペテルブルク・サミット時点の施策により達成される水準よりも2%以上引き上げることを目指しているが、欧州経済の下押しなど、世界経済の減速で停滞している。ウクライナ情勢や原油安の影響も議論される。テロについては議論されないがテロ資金の根絶については議論されよう。G-20は参加国が多いこともありG-7ほど為替を声明で言及することはない。現在は「我々は、根底にあるファンダメンタルズを反映するため、より市場で決定される為替レートシステムと為替の柔軟性に一層迅速に移行し、為替レートの継続したファンダメンタルズからの乖離を避けるとの我々のコミットメントを再確認する。我々は、通貨の競争的切り下げを回避し、競争力のために為替レートを目的とはしない。我々は、あらゆる形態の保護主義に対抗し、我々の開かれた市場を維持する」が踏襲されている。

 ただ朝日新聞では、米財務省高官が、匿名で「競争のために為替レートを目標としないことが重要だ」として、G-20会合で通貨安競争の回避を改めて強調する」と発言したとしている。介入が目立ったNZやスイスはG-20参加国でもないし、昨年のG-20会合では特に声明で為替を取り上げていなので、為替に具体的に言及すればサプライズである。

 さて米国は先々週は4Q・GDPが予想を下回ってドル売りのセンチメントが高まったが、ちょうど1週間後の米1月失業率は大きく中味も改善したドル買いとなった。ドル売りとドル買の材料が交錯したが、1週間ではドルは円とスイスだけに強く、他の通貨に対してはドル安で終わった。日本はドル円だけで語る人が多いのでドル買いの感が強くなっている。年初来通貨駅伝では1位がスイス、2位が円と南アランド、4位が米ドルである。全体的には1-3月の円売りの季節的需要がある中でも円高推移している。今週の米国は労働市場情勢指数、小売売上に注目したい。

 日本は昨年10月から毎月30%から50%の割合で貿易赤字が縮小している。例年貿易赤字が膨らむ1月は中旬までの数字が発表されたが、ここも27%程度赤字が縮小している。ドル円では年初来若干の円高となっているのはこのあたりが影響している。ただ公的年金(GPIF)が外株や外債でまだ13兆円程度の円売りを出す予定(いつか終わるのだが)なのでそれがドル円を支えている部分がある。やはり勝負どころは4,5月以降か。日本は国際収支、消費動向調査 景気ウオッチャー調査 第3次産業活動指数 機械受注などの発表がある。生保の決算があるが外貨投資についても数字をチェックしたい。外貨投信残高は30兆円のせとなっている。後述するが、先週のドル円はボリバン上限などで上昇を止めている。1月16日の下限から上限への推移となった。

 さて今週の欧州は忙しい。G-20でもギリシャや欧州経済減速は議論されるが、11日の(水)EU臨時財務相会合を踏まえて、12日(木)のEU首脳会議となる。ギリシャ国民の付託を受けたチプラス政権と欧州のルールを守るEU・ECBとのせめぎ合いに妥協点が見いだせるか。欧州の4Q・GDPも発表されるが、マイナスではないが低成長の予想である。ただユーロはギリシャ選挙後は意外とこじっかりしている。ギリシャにしろ、原油にしろ、日本でもかなり分析が始めると相場が落ち着くのはよくあることである。

 英国は利上げ観測が遠のいたが、欧州減速でやや通貨はしっかりしている方だろう。対円では年初来3%程度の円高であるが。
世論調査では、5月7日の総選挙で特定の政党が単独過半数となる可能性は3%から6%にとどまり、新首相には野党・労働党のミリバンド党首が就任する可能性が最も高いとされている。 労働党のほうが連立を組む可能性のある政党が多いため、労働党主導で政権を担う可能性が67%程度となっている。 労働党と最も連立を組む可能性が高いのがスコットランド国民党で24%の確率としている。 今週は鉱工業生産、BOE四半期インフレレポートがある。

 中国は製造業、非製造業PMIが弱いこともあり先週は預金準備率の引き下げに踏み切ったが、IPOでの需給悪化懸念、信用取引への検査規制強化で株価は冴えなくなってきている。今週は貿易収支、CPIの発表がある。

3.「豪ドル、NZドル、南アランド」

 豪ドルは先週やや予想外の利下げとなり、瞬間的には90円を割りこむまで下落したが、当面の売り材料出尽くし、RBA四半期報告でさらなる利下げの緊急性は表明されなかったこと、中国人民銀行の預金準備率引き下げなどで2月3日の長い下ヒゲ、ボリバン下限下抜きから反発している。今週は1月雇用統計の発表。毎回予想を裏切って強い数字が出ていることが続くか。中国の貿易動向にも注目したい。またアボット首相の辞任を求める声が、与党自由党内で高まっている。政策の迷走もあって支持率は30%台に低迷。10日の党国会議員総会で党首の座を追われ、首相が交代する事態の生じる可能性もある。前政権も内部抗争が激しかったこともあり、大きく豪ドル相場に影響するとは思えない。RBAがここ3年で対ドルで1.10台から0.76台まで豪ドルが下落しているにもかかわらず、引き続き豪ドル高懸念を表明していることは驚きがあるが、やはり低インフレ、鉱山業不振によるものだろう

 NZドルも豪ドル同様に先週は反発した。4Q失業率は悪化したが、内容は良かった。平均時給、時間外給与、就業者数、労働参加率が改善している。昨年大きく下落した乳製品価格もオークションで4回連続上昇している。住宅価格は移民増加で住宅が不足していることもあり上昇している。ただ4Q・CPIがインフレターゲット下限の1.0%を下回ったこともあり利上げ観測は後退している。景気は底堅くインフレが低下しているのでNZ中銀としては問題のない状況だろう。

 南アランドは年初来では円と同じ強さがあり通貨番付では2位となっている。CPI低下を受けて政策金利据え置かれ金融政策の柔軟性が以前とは違って生じてきていること、南アは原油輸入国で原油価格下落ではメリットがあること、原油以外の南ア産出の鉱産物価格は下落していないことが好材料である。長期鉱山ストの悪影響が徐々に薄れていっているのだろう。高金利であるがゆえに日本の個人投資家を始め海外からの資金流入も続いているようだ。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=先週金曜日のドル上昇はボリバン上限や、12月8日-1月2日の下降ラインが上値抵抗となり止まった。1月16日のボリバン下限下抜きからの回復。1月16日-2月3日の上昇ラインが支持。1月30日-2月2日の下降ラインを上抜く。1月23日-27日の下降ラインも上抜いている。
ボリバン上限に達したので大きくは上伸しないだろう。5日線上向く。 週足は1月5日週を起点とした下降ラインを次々と上抜いた。
10月13日週-20日週の上昇ラインは下抜いている。月足は6連続陽線であったが、1月は陰線で終わった。11月-12月、10月-11月の上昇ラインを下抜いている。8月-9月の上昇ラインがサポート。12月-1月の下降ラインが上値抵抗。年足は2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿い3年連続陽線だが13年-14年の上昇ラインは下抜きそうだ。

*ユーロドル=ついに12月16日-31日の下降ラインを上抜くもその後は横ばい。ボリバン下限からは反発。20日線の抵抗に合っている。5日線は上向き。12月16日-31日の下降ラインはボリバン下限とともに下値支持となろう。週足は6週連続陰線のあと陽線。1月12日週-19日週の下降ラインは上抜ける。12月15日週-12月29日週の下降ラインが上値抵抗。まだ週のボリバンの下限。月足は7連続陰線となった。今月は僅かに陽線でスタート。年足は昨年12年-13年の上昇ラインを下抜いてから弱い。

*ユーロ円=ギリシャの選挙を終えてからはもみ合い。1月22日-23日の下降ラインを上抜け、1月26日-27日の上昇ラインを形成するも、12月30日-1月22日の下降ラインに阻まれていた。ボリバン下限よりは反発。その後、時間はかかったが12月30日-1月22日の下降ラインを上抜いた。先週金曜は下ヒゲ。20日線で止められたが次の上値抵抗はボリバン上限。5日線は上向く。週足は12月8日週のボリバン上限上抜きから下落し下限に達し小反発。4週連続陰線の後は陽線。12月29日週-1月5日週の下降ラインを上抜く。月足は3カ月連続陽線でボリバン上限へ達した後、10月-11月の上昇ラインを下抜き下落。ボリバン下限に近い。年足は08年-10年の下降ラインを上抜けたが、13年-14年、12年-13年の上昇ラインを下抜いている。

5.当局・円無常・需給「外貨投信残高」

 昨年11月から30兆円のせとなっている。2008年8月のリーマンショク以来である。ピークは2007年12月の36兆円、2000年は数兆円に過ぎなかった(表参照、百万円) 

2013年7月25,774,054
2013年8月24,910,572
2013年9月25,584,345
2013年10月26,380,614
2013年11月26,334,795
2013年12月26,189,520
2014年1月25,441,708
2014年2月25,996,164
2014年3月26,395,077
2014年4月26,628,060
2014年5月26,825,819
2014年6月27,076,068
2014年7月27,665,518
2014年8月28,154,703
2014年9月28,208,062
2014年10月28,961,429
2014年11月30,570,650
2014年12月30,581,669
  
  
  
  
2004年11月11,729,327
2007年12月36,884,632

 
6.ID為替「1月上中旬も昨年10月からの赤字縮小傾向続く」

 昨年10月から毎月20%以上貿易赤字が縮小している。1月も中旬までで26%縮小している(表参照)。

貿易統計      
10億円2010年2011年2012年2013年2014年 
1月43-497-1491-1633-2795 
2月63863726-773-805 
3月932171-82-357-1446 
4月729-478-518-877-812 
5月309-861-908-991-909 
6月6716456-181-822 
7月78570-529-1032-964 
8月64-777-768-971-952 
9月774289-568-943-961 
10月813-283-556-1100-71035%縮小
11月158-691-957-1301-89231%縮小
12月720-208-646-1307-66149%縮小
       
6636-2564-6941-11466-12729 
       
2015年1月上中旬 26.7%縮小  26.7%縮小
    2014年2015年 
    -2007-1471 

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
------------------------------------------------
 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大  ドル円=50―超円高-100―円高-150-普通円-200―円安-250-超円安-(短期は自由奔放、長期はこれで) 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「河津桜開花状況」

*まだ「つぼみ」のようだ(2月6日時点)。咲き始めれば1カ月近くもつので開花情報をご覧になってからお越しください。
 河津町だけでなく、南伊豆町にも桜並木や広大な菜の花畑(日野)があります。

http://www.kawazuzakura.net/

 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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