野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

各国金融政策動向、日米欧から中国、オセアニア、トルコ、ブラジルまで

「各国金融政策動向、日米欧から中国、オセアニア、トルコ、ブラジルまで」

「日本」

 「量的・質的金融緩和」は所期の効果を発揮しており、日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する。その際、経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う

「米国」

世界経済の成長低迷や原油安、消費者物価の伸び鈍化をめぐり投資家の懸念が再燃する中、長期金利は逆方向に向かっている。少なくとも今後2回の会合での利上げはない、つまり早くても6月の会合まで利上げはしない。経済や市場をめぐる最近の動向をきっかけにFRB内ではいくらか不安が広がっており、こうした状況が続けば行動を先送りする可能性がある。
 昨年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.8%の上昇にとどまり、連邦準備制度理事会(FRB)の目標に遠く及ばなかった。ただ、上昇率の低さはエネルギー価格の下落によるところが大きいため、FRB高官らは一時的なものと考えているものもいる。

「中国」

 内需低迷を理由に2015-16年の中国の経済成長率をそれぞれ7.7%から7.3%に、7.6%から7.4%に下方修正。その上で、当局が年内に2回の利下げに踏み切る。利下げ幅は各0.25%とみている。預金準備率についても、0.50%の引き下げを3回実施すると予想(HSBC)

「欧州」

 ECBドラギ総裁は、最大で1兆1000億ユーロ規模となる量的緩和計画を提案した模様。デフレを防ぎ、ユーロ圏経済を回復させる。総裁を含むECB理事会は月500億ユーロずつの資産購入を2016年末まで続けることを提案したと、ユーロ圏の中銀当局者2人が明らかにしている。

ドラギ総裁はECBのバランスシートを2012年序盤の3兆ユーロ前後に膨らませようとしている。現在は約2兆2000億ユーロだが、向こう数週間で2000億ユーロ相当の長期融資が返済期限を迎えるため、その分だけ縮小する可能性がある。
当局者の1人によると、新たな購入対象は国債が中心となる公算が大きいものの、社債など他の資産についても討議される。

「英国」

 利上げ派が後退。1月のBOE議事録は、金利据え置きを7月以来となる全会一致で決定したことが明らかになった。8月以降利上げを主張していたウィール委員とマカファーティー委員は、今の段階で利上げすれば目標水準を下回っているインフレが長期化する可能性があるとして、主張を取り下げた。

「スイス」

 スイス中銀はロシア市場の動揺や原油相場下落を受けたスイスフランへの逃避買いを抑制する姿勢を打ち出し、12月にマイナス金利を導入する方針を示し、中銀預金金利をマイナス0.25%としていたが、為替相場で対ユーロのスイスフランの上限1.20は撤廃した

「豪」

 RBAは現在まで16回連続政策金利を2.5%に据え置き今後もこの水準を維持するとしているが、民間予想機関は資源価格の低下、資源ブームが去っての今後の雇用不安、低インフレで年内2回の利下げを見込んでいる。ただ最近の指標は小売、雇用など好調

「NZ」

 中銀は住宅投資過熱、雇用ひっぱくで将来の利上げを示唆していたが4Q・CPIがインフレターゲット(1-3%)の下限を下回る0.8%となったために利下げを見る向きも出てきた

「カナダ」

 (昨日利下げ)
 2015年の成長見通しを2.4%から2.1%に下方修正、景気回復は2016年末まで後ずれする、利下げの決定は最近の原油価格の急落とそれによる成長およびインフレの低下に対応したもの、石油価格ショックはインフレの下振れリスクと金融安定のリスクを増大させている、利下げはこれらの危険に対する保険と、投資と成長を強化するために必要な分野の調整を支援する

「南ア」

 昨年は政策金利を5.0%から5.75%まで引き上げたが、CPIがインフレターゲットの上限の6%を越えていたが、ここ4か月の6%以下へ低下している。タカ派の新総裁が就任したが、成長率見通しの下方修正もあり政策金利の維持が続く。年後半は利下げ議論も起きよう

「トルコ」

 政策金利を今週8.25%から7.75%へ引き下げた。中銀にとってインフレ率は適正な水準に達しつつあるとの見解を示している。12月CPI率は前年比で8.17%と、11月の9.15%から鈍化。ただトルコ中銀は、今年の経済成長率が3%を大幅に上回る見通しとしている。内需の増加が寄与する見通し。

「ブラジル」

 ブラジル中銀は昨日21日、政策金利を0.50%引き上げ12.25%とした。政府統制価格が小幅に引き上げられ、インフレの高進が予想される中、約3年ぶりの高水準まで利上げした。利上げ幅は昨年12月と同じ。中銀は「マクロ経済シナリオとインフレ見通しを評価」した末の判断だと明らかにした。 ブラジルでは2014年後半、CPIの前年同月比上昇率が中銀の目標範囲上限(6.5%)を上回り続け、12月になってようやく目標範囲内に収まった。今年は政府統制価格の大幅な引き上げが見込まれるため、インフレは再び中銀目標上限を突破しそうだ。

 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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