野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

その3、98年以降の日本の格下げで何が起きたか

 「その3、98年以降の日本の格下げで何が起きたか」

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98年以降の連続格下げでは、為替相場は格下げでも円高が進んだ(147円から101円。98年から2000年)。その後は金融ビッグバンやペイオフで外貨投資が増加、小泉首相の100円を割らせないドル買い介入でドル円は2002年2月に135円へ戻している。

*格付けは後付けなので相場には大きな影響はない(ギリシャの件でも記憶に新しい)。

*ただ月末や期末にはドル買いが出た覚えがある。何故ならば日本の金融機関も格下げされ、相手先から信用供与を受けにくくなった。信用枠を削られたり、取引停止もあった。ある外銀は邦銀との取引をすべて停止したところもあった


*月末・期末は金利市場でターム物(1カ月以上など)外貨借り入れの書き換えがあったが、邦銀の資金取り入れは困難になった。
 その場しのぎとして、比較的、信用供与の緩やかな為替のスポット取引で資金繰りをした銀行もあった。スポットなら3日程度のリスクなのでまだ安全とみられた。それによって月末・期末はドル買いが増加したことがあった。

*邦銀の相手行もドル買いには応じた。ドル買いなら邦銀が先に日本時間に円を振り込んでくるのでお金を確保出来る。逆のドル売り取引は不安なので断っていた銀行もあった(先に外銀が円を振り込み、NYでドルの入金を待つ、その間に邦銀が倒産すると資金を失う)

*それでも外貨資金繰りが出来ない邦銀には、外貨準備を利用して、財務省が外貨預金として邦銀に預けていたのではなかっただろうか

 以上 98年からの連続格下げでは、外貨資金繰りが苦しくなったことは確かであった。その後外貨資金繰りに苦しんだ銀行は消え去ったり、国内業務に特化するようにもなった。自己資本比率は海外業務を行う銀行は高めに設定された。
 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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