野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

月末・中間期末の為替。長期下落の2つのラインは上抜き、外貨投信

        9/22(月)「月末・中間期末の為替。長期下落の2つのラインは上抜き、外貨投信」
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総括「月末・中間期末の為替。今週はイベント少なし、外貨投信」 
その他通貨「豪・NZの通貨高懸念は消える。NZ選挙は国民党が圧勝」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常・需給「経済団体は不況が好きなのだろうか」
ID為替「9月末の外貨投信」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「千葉を望む安房ヶ崎と安房ヶ崎灯台@城ヶ島」

ドル円=106-111、ユーロ円=137-142、ユーロドル=1.26-1.31

日経インデックス9月19日東京引け9月12日からの変化(2008年=100)円95.1弱し、ドル105.8強し、ユーロ94.6強し、ドルインデックスINNYBOT84.78強し、CRB279.4弱し、原油92.41強し、金1216.6弱し、DOW17279.74強し、日経平均ドルベ-ス東京引け149.60強し、IMM円投機筋9月16日 円-83182(前週比+17491)、ユーロ-137149(前週比+20356)
 
1.(今週の予定)  

22(月)香港 消費者物価指数 日 スーパー売上、米 中古住宅販売件数 ユーロ圏 消費者信頼感
23(火) 東京休場(秋分の日) 中 HSBC製造業PMI、仏 GDP確報値 独 PMI製造業 PMIサービス業 ユーロ圏 PMI製造業 PMIサービス業 加 小売売上 米 住宅価格指数 リッチモンド連銀製造業指数
24(水)  南ア休場 日 企業向けサービス価格指数 NZ 貿易収支 独 IFO景況指数 米 新築住宅販売件数
25(木)香港 貿易収支 南ア 生産者物価指数 トルコ中銀政策金利 米 新規失業保険申請件数 耐久財受注
26(金)日 全国消費者物価指数 米 GDP確報値 ミシガン大消費者態度指数・確報
27(土)中 工業企業利益

(来週の予定)

29(月) シドニー休場、香港 小売売上 独 消費者物価指数 8月 米PCEデフレーター 中古住宅販売成約
30(火)日 失業率 鉱工業生産 NZ 住宅建設許可 仏 生産者物価指数 独 雇用統計 英 GDP・確定値 ユーロ圏 失業率
   南ア 貿易収支 加 GDP 米 ケース・シラー住宅価格指数 シカゴ購買部協会景気指数 消費者信頼感指数
1(水)日 日銀短観 中 製造業PMI 豪 小売売上  ユーロ圏 製造業PMI(確報値) 英 製造業PMI 米 ADP民間雇用者数 ISM製造   業  景況指数 建設支出 
2(木) 豪 貿易収支 住宅建設許可 英 建設業PMI ユーロ圏 生産者物価指数 ECB政策金利 米 新規失業保険申請件数  ドラギ   ECB総裁会見 米 製造業受注 
3(金)中 非製造業PMI ユーロ圏 サービス業PMI(確報値) 英 サービス業PMI ユーロ圏 小売売上 米 非農業部門雇用者数       失業率 平均時給 カナダ 8月貿易収支 米 労働参加率  貿易収支 9月ISM非製造業景況指数 
 
2.総括 主要通貨「月末・中間期末の為替。今週はイベント少なし」

 先週はイベントや重要指標が多く多忙であった。FOMCとイエレン議長会見、黒田総裁講演、日本の貿易統計、スコットランドの独立に関わる住民投票、NZ・GDP、南ア政策金利、NZ選挙などがあった。そしてケアンズのG-20と続いたがG-20では目新しいものはなかった。為替相場への特別な言及もなかった。何も目立った文言がない時は、万事上手くいっている時が多いのだが、今回に限っていえば、低成長と低インフレが続くが、抜本的な対策も打てないという苦渋の声明だったような気がする。
 G-20参加国では南欧や豪が通貨高懸念をもっていたが、最近のドル高でそれも和らいでいるので為替については問題がなかっただろう。
ルー米財務長官さえも「ドルの上昇は非常に良いこと」とドル高を容認する発言をしたこともあった。日銀黒田総裁も為替の動きについては、「今の動き自体について何か大きな問題があるように思っていない」と述べた。さらに「行き過ぎた円高が是正される、それから米経済の順調な拡大、その下で金融政策についてテーパリングが最終局面に入り、いずれ金利も上がっていくというような状況の下でドルが高めになり、円が若干安めになったということ自体は、ある意味で自然なことで、それが特に日本経済にとってマイナスになるということない」とした。

 むしろ意外だったのは日本の産業界のトップが「これ以上の円安を望まない」という発言をしたことだ。かと言って相場を止めることはできない。また円高デフレ不況でも望んでいるのだろうか。円安にしても輸出が伸びないとか、賃金も上げられないということは円安がまだ十分ではないからだと思う。黒田総裁や浜田教授からはリーマン前の水準という言葉を聞くことがあるが、それなら2007年-08年の100円-120円程度が適切だと思っているのではないだろうか。ただトレンドは貿易収支次第だろう。赤字が続けば自然とさらなる円安となるし、赤字が縮小すれば円高になるだろう。今のところ輸出が伸びて貿易赤字が縮小する数字は出ていない。

  今週は大きなイベントや経済指標はない。中国や欧州のPMI、独のIFO、日本のCPI、また確報でもぶれることの多い米国2Q・GDPやミシガン大消費者態度指数がある程度だ。

 米国は労働者に優しいイエレン議長らしく、ゼロ金利は、賃金の上昇が伴わず、長期失業者が多いこと、労働参加率が低いこと、パート労働者が多いことなどで「相当な期間」維持されるという文言が残された。一方政策金利の見通しを引き上げることで、米国経済は回復しているイメージも加えた。米金利は低下し、米株価も小は小幅だが上昇した。巧みなかじ取りであろう。

 欧州はスコットランド独立の住民投票では事前から、反対派が勝利する観測があり、ポンドやユーロが伸びていたが、実際に勝利した後は材料出尽くしとなり、従来の米ドル高推移に戻り、先週末はポンド、ユーロともに対ドルで陰線、対円でも陰線となった。
 ポンドは住宅や雇用の改善もありカーニーBOE総裁の利上げ発言が出たが、CPIはまだ落ち着いているので先週のように跳ね上がることはないだろう。ユーロはなかなか強い指標が出ないが、貿易黒字だけは膨大でユーロを支えている。今週は各種PMI、独IFOが発表される。明るいことを上げれば、独鉱工業生産の改善と3Qは2Q比GDPが改善するということだろう。波乱は今後盛り上がってくるスペイン・カタルーニャの独立運動であろう。スコットランド同様に独立後のプランが明瞭でない。

 日本は貿易赤字に加え、景気回復も不透明になっていることで円が売られている。9月下旬・中間期末はここ5年では円安にはなっていないが、今年もそうであっても一時的で10月からは再び円売りが出てくるだろう。月末の輸出やリパトリの円買いが出る季節だが、月末はかなりの外貨投信の払い込みがある。

 中国は景気減速、インフレ低下の指標が出るが、金融緩和や財政出動、規制緩和策を打ち出し、株価が底堅く、主要株価では今年は上海総合指数が上昇率が一番である。今週は製造業PMIや工業利益の発表がある。外交は対日以外の主要国と政治・経済両面で活発である。

3.その他通貨「豪・NZの通貨高懸念は消える。NZ選挙は国民党が圧勝」

 G-20では為替については特に言及がなかった。円安が続いているが、他の通貨でもドル高が続いているので、自国通貨高を嫌う南欧や豪からも不満が出なかったのであろう。ドル全面高といえども40年も続いたドル安の僅かな調整程度だろう。

 豪ドルは円とともに売られているが、雇用統計がサンプル抽出の変更があったと言えど大幅改善、鉄鉱石価格が下げ止まったことで円よりも若干下げ幅が小さくなり、先週は対円で小幅上昇した。RBAの姿勢としては、住宅価格上昇は懸念しているが、鉱山業の減速、緊縮財政への対応もあり、金融緩和を維持する模様だ。年間主要通貨番付ではかろうじて首位にあるが、米ドルと僅差となっている。
 今週は豪の大きな指標はないが、中国製造業PMIや上海株価指数に神経を尖らせる展開となろう。RBAの豪ドル売りオペレーション(商業ベース)にも変化はない。

NZドルは2Q・GDPが予想を上回った。乳製品価格の下落で落ち込んだ農業生産をサービス業が補った。また週末の総選挙で国民党が単独過半数を獲得したことは政策運営の安定に繋がる。財政黒字化を見込んだ減税も行われる予定だ。引き続き乳製品価格の動きを追っていきたい。豪・NZともに中国へそれぞれ鉄鉱石・乳製品を輸出しているので中国景気にビルドインされている。

南アも中国経済に影響されている国だが、先週の政策金利は据え置きとなった。前回は0.25%の利上げであったが、景気減速とインフレ懸念に悩む状況では2回連続の利上げは無理だ。会合後にマーカス総裁が11月で5年の任期を終えて退任すること表明した。前総裁のムボエニ氏が2期10年務めたこともあり、やや意外感もあり一時南アランドが売られる場面もあった。週を通じては対円で上昇、対ドルで下落した。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=98年の8月-2007年6月の月足下降ライン、また年足の2002年-2007年の下降ラインいずれも今月上抜いて、達成感が出た。
先週金曜はボリバン上限で上ヒゲが出たので少し弱含むことはあろう。月曜は仲値で外貨需要が多いので午前10以降のプライスアクションを注目したい。9月17日-19日の上昇ラインの上で始まるか下で始まるか。9月8日-17日、8月29日-9月5日、8月8日-18日の上昇ラインがサポート。 ボリバン上限を越えたらドル買いも用心したい。5日線上向き。
 週足は8月25日週の長い下ヒゲで3連続陽線となった。勢いがありボリバン上限を大きく超えている。9月1日週-9月8日週の上昇ラインがサポート。月足は長い下降ライン1998年8月(147.63)と2007年6月(124.10)の下降ラインを上抜いた。直近では今年 2月-3月の上昇ラインを下抜いたが4月-5月の下降ラインを上抜いた。年足は冒頭に述べた通り2002年-2007年の下降ラインを上抜いた。2012年-13年の上昇ラインに沿っている。

*ユーロドル=9月4日の予想外の利下げで下げた後は落ち着いてたが、なだらかな9月9日-11日の上昇ラインを下抜いて下落。ボリバン下限から小反発していたが、再び下げたボリバン下限へ近くなっている。現在は1.2770あたり。5日線下向き。9月16日-17日の下降ラインが上値抵抗。週足は8月18日週-9月15日週、7月14日週-8月18日週、5月5日週-6月30日週などの下降ラインが上値抵抗。ただ週のボリバン下限は下抜いている。月足は7月-8月の下降ラインに沿う。今月もここまで陰線。年足は12年-13年の上昇ラインを下抜いている。


*ユーロ円=先々は5連続陽線で一気にボリバン下限から上限越えへ。その後も上限に沿って上昇も先週末は上ヒゲを残して越週した。
9月8日-9日の急な上昇ラインは下抜くも再び上昇。ただ9月8日-9日の急な上昇ラインは上値抵抗となった。9月17日-18日の上昇ラインを下抜くかどうか。9月16日-17日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。週足は9月1日週は長い上ヒゲであったが、反転、8月18日週-25日週の下降ラインを上抜いて上昇。週のボリバン上位へ上昇。一旦上限を上抜くも先週後半はボリバン内に戻す。月足は2月ー3月の上昇ライン下抜いたが4月-5月の下降ラインを上抜いた。今月は5か月連続陰線から陽転しそうだ。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。たた今年はここまで陰線。

5.当局・円無常・需給「経済団体は不況が好きなのだろうか」

 日銀黒田総裁が最近の円相場(私はあえて円安とはいいたくない、まだまだ円高)は問題ないと言っているが、昔なら円安大歓迎の経済団体がこれ以上の円安は望まないという趣旨の発言をしている。彼らは円高・デフレ・不況・雇用不安・株安・純資産減少が好きなのだろうか。
 
6.ID為替「9月末の外貨投信」

 今週は金曜以外少ないが、来週の月末は多い。例年9月の月末週は、月末輸出、中間決算リパトリがあってドル円は上昇していないが
今回はこの外貨投信の円売りがお相手する。

22(月)UBSグローバルAM グローバルCB 
23(火)
24(水)
25(木)フィデリティ投信 フィデリティ・エマージング社債 ニッセイAM 世界ハイブリッド証券戦略   
26(金)ゴールドマン・サックスAM GS MLPインフラ関連証券ファンド 三井住友AM 米国バンクローン パインブリッジ・インベストメンツ グローバル銀行・保険ハイブリッド証券 、ダブルエンジン 金融機関ハイブリッド証券  大和投信 りそな米国優先リート証券ファンド

29(月)野村AM アジア・リートオープン 三菱UFJ投信 世界金融ハイインカム証券 大和投信  成果リレー(ブラジル国債日本国債) 野村AM バンクローンファンド  国際投信 金融機関債ファンド 

30(火)野村AM 円高豪ドル安トレンド 円安豪ドル高トレンド、円高ユーロ安トレンド、円安ユーロ高トレンド、円高ドル安トレンド、円安ドル高トレンド、野村AM 米国国債4倍ベア、 米国国債4倍 米国株スーパーベア 、米国株スーパーブル
 大和住銀投信投資顧問  世界優先証券ファンド 大和投信 優先リート・オープン  ニッセイAM 日本外貨建て債券  三菱UFJ投信 G金融機関ハイブリッド証券 大和住銀投信投資顧問 世界優先証券ファンド 三菱UFJ投信 G金融機関ハイブリッド証券  ニッセイAM 為替H短期高利回り社債F  国際投信 先進国高利回り社債F 日興AM USバンクローンファンド 日興AM ニュージーランドドル債F  大和投信 
 米国バンクローン・F

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高
-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白くしく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「千葉を望む安房ヶ崎と安房ヶ崎灯台@城ヶ島」

 横浜から車で1時間程度なので伊豆の城ヶ崎まで行けない時には来たい。
ただこの城ヶ島のある三浦市は神奈川県で地価下落率が一番大きいところ。
まぐろ、大根、スイカ、海、山、青い空があるのに何故だろう。
神奈川の地価上位は山手、日吉、武蔵小杉。武蔵小杉は昔、銀行の野球部の練習で
通っていた時は寂れた感じがしていましたがずいぶん出世しました。

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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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