野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

7月後半相場

  7/14(月)「7月後半相場」

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総括「7月後半相場」 
需給「6月外貨投信残高、27兆円のせ」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「複雑な政策より初心に帰ろう」
ID為替「7月末の外貨投信払い込み」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「かばのおうどん」

ドル円=99-104、ユーロ円=136-141、ユーロドル=1.34-1.39

日経インデックス7月11日東京引け7月4日からの変化(2008年=100)円100.4強し、ドル102.7同、ユーロ96.0弱し、ドルインデックスINNYBOT80.19弱し、CRB297.07弱し、原油100.83弱し、金1337.4強し、DOW16943.81弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け149.72弱し、IMM円投機筋7月8日 円-66375(前週比-7689)、ユーロ-59265(前週比+1511)
  
1.(今週の予定)  

14(月)ユーロ圏 鉱工業生産
15(火) 日銀金融政策決定会合 展望リポートの中間評価 RBA議事録、英 消費者物価指数 生産者物価指数 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 米 小売売上 ニューヨーク連銀製造業景気指数 企業在庫 イエレン議長議会証言16(水)NZ 消費者物価 中 GDP、小売、工業生産、固定資産投資、英 雇用統計 ユーロ圏 貿易収支 米 生産者物価指数 対米証券投資 鉱工業生産 加中銀政策金利 米 NAHB住宅市場指数 地区連銀経済報告(ベージュブック)イエレン議長議会証言 ブラジル中銀政策金利
17(木)日 月例経済報告 香港 失業率 ユーロ圏 消費者物価指数・速報 米 新規失業保険申請件数 住宅着工件数 建設許可件数 フィラデルフィア連銀景況指数 南ア中銀政策金利 トルコ中銀政策金利
18(金) 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月12日・13日分)中 主要70都市住宅価格 加 消費者物価指数 米 景気先行指数 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値

(来週の予定)

21(月) 東京休場(海の日)、独 生産者物価指数 香港 消費者物価指数
22(火)スイス 貿易収支 米 消費者物価指数 住宅価格指数 リッチモンド連銀製造業指数 中古住宅販売件数
23(水)豪 消費者物価 南ア 消費者物価指数 BOE議事録 加 小売売上 ユーロ圏消費者信頼感・速報 
24(木)NZ 政策金利 貿易収支 日 貿易統計 独 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 ユーロ圏 PMI製造業・速報 PMIサービス業・速報 英 小売売上 香港 貿易収支
   米 新規失業保険申請件数 新築住宅販売件数
25(金)日 消費者物価指数 独 IFO景況指数 英 GDP・速報値 米 耐久財受注
 
2.総括「7月後半相場」

 7月後半のドル円相場はここ4年間下落している。2009年はジリ高。その後の8月は横ばい推移が多い。晩秋は円安となる。今月はここまで、ほぼ寄り引き同時である。7月後半に円高となっても値幅は小さいものとなろう。貿易赤字の円売りが急激な円高を抑制している。上半期(4月-9月)の輸出先行がもうしばらく続く。個人の需給では、まだ少し損切り売りが多く、それもドルを押し下げている。ただよく言われる、リスク回避の円買いだが、21世紀は日本の国力の衰退でそういうことはない。今月もイラク問題、ウクライナ問題、ポルトガルの銀行の信用不安問題もあったが、円は主要9通貨の強さでは今月は4位である。20世紀の「円高一辺倒、リスク回避なら円」という言葉はもう忘れたほうがいいだろう。
 
日銀、南ア、カナダが政策金利決定、またイエレン議長が議会証言、カーニー英中銀も金融安定報告書に関する財務省委員会での発言が予定されているなど、金融政策にかかわるものが多い。先週の本リポートからどの中銀もない内容は変わっていない。カナダは雇用統計が悪化し、利上げは遠のき、現状維持となろう。南アはCPIがインフレターゲットを大きく上回り、ストで成長は減速しているが、ストで賃金も上昇していることもあり利上げ予想が多くなっている。

 日銀は「日銀の量的・質的金融緩和については、カレンダーで何月までと決まっているのではなく、オープンエンドで、あくまで2%の物価目標の実現、そしてそれを安定的に持続するため必要な時点まで続けることに変わりはない。上振れでも下振れでも、上下双方向のリスクが出てくれば、当然、ちゅうちょなく政策についての調整を行う」としているが、順調に2%に向かっているので現状維持となろう。ただ今年は円高、株安が進み、物価上昇も所得税引き上げという要因も多く、昨年ほどの景気回復の実感は感じられない。さらに消費増税⒑%決定のために、公共事業は増加しているが、国民の可処分所得増加にすぐにつながることはやっていないのが心配である。

 ユーロ圏では、5月8日のドラギ総裁の「インフレ低下阻止のために何でもやる」発言でユーロは下落しているが、値幅は小さい。日本とは逆の貿易黒字がユーロ安のスピードを遅くしている。今週はZEW景況感調査がある。ドラギ総裁は、貿易赤字のイタリア出身からか、最近はユーロ相場に言及することが多い。押し下げるということでなく、為替相場は物価にとり重要だと間接的な言い回しをしている。
 優しいイエレン議長は議会証言ではこれまで通り、QE3縮小は想定通り進むが、ゼロ金利政策の解除はまだ見通しは示すことが出来ないだろう。雇用は改善しているが、賃金が抑えられ、インフレも落ち着いているからだ。米国は、小売売上 鉱工業生産 ベージュブック、住宅着工 ミシガン大消費者信頼感指数の発表や金融や主要企業の決算がある。

英国はカーニー総裁が「住宅市場の過熱抑制のため的を絞ったマクロプルデンシャル措置を使えば、金利によって市場を誘導しようとする事態を回避することができるとし、金融政策は金融不安定に対する最後の防衛線であり、現時点での利上げは誤った対応だ」との見解を示していることもあり、利上げ期待の市場をけん制、ポンドもやや下げている。

 政策金利の決定の重要な要因であるCPIは英、NZ、カナダが発表する。

 米中戦略経済対話を終えた中国は2Q・GDPや小売売上、工業生産などを発表する。最近は小幅だが経済指標は改善している流れが続くかどうか。
 今週は各中銀総裁の発言も多いので集中したい。米決算も多い。外貨投資払い込み多くはない(7月末は多い)

3.需給「6月外貨投信残高、27兆円のせ」

 6月の外貨投信残高は27兆円にのせた。ピ-クは36兆円である。

2013年億円2014年 
1月2572331月254417
2月2581702月259962
3月2623263月263951
4月2777864月266281
5月2773405月268258
6月2568986月270761
7月2577407月 
8月2491068月 
9月2558439月 
10月26380610月 
11月26344811月 
12月26189512月 
    
    
2007年億円  
12月が最高368846  
    

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=7月9日の上ヒゲでボリバン下限下抜きまで下落するも、先週金曜日は小動きでボリバン内へ戻す。7月7日-9日の下降ラインが上値支持。さらに上は6月4日-7月3日が上値支持。7月10日-11日の上昇ラインがサポート。5日線下向き、ボリバン下限あたり。一旦下抜いた5月21日-6月30日の上昇ラインが上値抵抗。週足は見事なばかり白黒が入れ替わりしている。6月9日週-23日週の下降ラインを上抜いている。もう少し長い週足では13年8月5日-10月7日週の上昇ラインと14年1月6日週-3月31日週の下降ラインとの三角持ち合いとなっている。
月足も2月-3月の上昇ラインを下抜いたが4月-5月の下降ラインを上抜いた。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=6月16日以降コツコツと上げていたが、6月27日-30日の上昇ラインを下抜いて下落。7月1日-2日の下降ラインに沿って下落していたが、上抜け7月7日-8日の上昇に沿い、次はそのラインを下に切っている。行ったり来たりであるが、5月8日のドラギ発言が出た1.39台からは1.36台へ下落していることは少しはドラギ総裁に敬意を払っている。やはりユーロも下げはゆっくりしている。BES問題はポルトガル政府、中銀の発言で落ち着いた。先週金曜はわずかであるが陽線。6月5日-16日の上昇ラインがサポート。7月1日-10日の下降ラインが上値抵抗。5日線は上向く。ボリバンでは中位あたり。

週足は6月16日-23日週の上昇ラインを下抜き、先々週はやや長い上ヒゲを残し、先週は下押ししたが、週単位では陽線。5月5日週-6月30日週の下降ラインが上値抵抗。週のボリバンでは下位。
月足はボリバン上限から下落継続。6月の下ヒゲが効かず、7月は下落スタート。3年7月-14年2月の上昇ライン、13年9月-14年2月の上昇ラインを下抜く。12年7月-13年7月の上昇ラインがサポート。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っているが、そのラインまで下落してきている。

*ユーロ円=7月2日-3日の上昇ラインを下に切り、7月3日は上ヒゲも残し、下落中。一応、7月3日-4日の下降ラインが上値抵抗。7月4日-7日の下降ラインを上抜くが、日本でもBES問題が騒がれボリバン下限を下抜き下落。ただ先週金曜はポルトガル政府の不安打消し会見もあり、寄り引き同時に終え一服。月曜の東京はこじっかりと始まるだろう。5日線はまだ下向き。
週足は5月5日週-6月9日週の下降ラインを一時上抜いたが再びラインの下へ戻る。6月16日週-23日週の上昇ラインも下抜く。月足は2月ー3月の上昇ライン下抜き、まだ4月-5月の下降ラインが上値抵抗。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「複雑な政策より初心に帰ろう」

 尽きることなき道路工事や話が進まない法人減税よりも、単純に円安・株高にすれば、財政赤字も増えずに景気回復、税収増となる。今年は初心を忘れている。日銀からは円安はこれくらいでいいという昔の「円高デフレ不況」を思い出させる発言も出始めた。デフレに戻すのは簡単だ。何故景気が良くなったかを忘れ始めている。
 
6.ID為替「7月末の外貨投信払い込み」

7/22(火) DIAMアセットマネジメント 厳選米国株式ファンド
7/23(水)UBSグローバルAM  世界公共インフラ債券ペソ、ドル、ユーロ
7/24(木)パインブリッジ・インベストメンツ PB 金融機関ハイブリッド証券F
7/25(金) 三菱UFJ投信 グローバル金融機関ハイブリッド

7/28(月)東京海上AM  J-REIT(通貨選択型)ペソ、米ドル  国際投信  金融機関債ファンド

7/29(火)大和証券投信 世界ハイブリッド証券 パインブリッジ・インベストメンツ ダブルエンジン 三井住友AM  日興・米国バンクローンF

7/31(木) アムンディ・ジャパン 英国債ファンド、三菱UFJ投信 米国バンクローンF、アムンディ・ジャパン アムンディ Gストラテジー株式F、 三井住友AM アッシュモア新興国短期社債F 資産成長、大和証券投信 成果リレー(ブラジル国債&J-REIT)、 野村AM 日米国債ファンド、東京海上AM  Rogge Gハイブリッド証券F、ピクテ投信投資顧問 ピクテ・グローバル・インカム株式F、 マニュライフ・インベストメンツ・ジャパン マニュライフ・銀行貸付債権ファンド、日興AM  USバンクローンファンド、大和住銀投信 世界優先証券ファンド 大和証券投信 米国バンクローン・F 日興AM 高格付ニュージーランドドル債 

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高
-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白くしく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「かばのおうどん」

 元町と関内にある、腰の強いうどん、讃岐うどん以上に気に入っている(関内店ではお寿司屋さんも兼営)。
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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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