野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

7月の今後の相場、晩秋の円安へ向けて

      7/7(月)「7月の今後の相場、晩秋の円安へ向けて」

izuhei1.JPG

総括「7月の今後の相場、晩秋の円安へ向けて」 
需給「主要国の金融政策・為替政策」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「今週は中国CPI、PPI、貿易収支」
ID為替「資源国の」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「泉平、天保十年(1839年)創業のいなり寿し(関内)」

ドル円=99-104、ユーロ円=136-141、ユーロドル=1.33-1.38

日経インデックス7月4日東京引け6月27日からの変化(2008年=100)円99.8弱し、ドル102.7弱し、ユーロ96.2同、ドルインデックスINNYBOT80.27強し、CRB306.74弱し、原油103.77弱し、金1320.92強し、DOW17068.26強し、日経平均ドルベ-ス東京引け151.28強し、IMM円投機筋7月1日 円-58696(前週比+12537)、ユーロ-60776(前週比-3273)
  
1.(今週の予定)  

7(月)日 外貨準備 景気動向指数・速報 日銀店長会議、スイス 失業率 独 鉱工業生産
8(火)日 国際収支 貿易統計、景気ウオッチャー調査 独 貿易収支 経常収支 スイス 消費者物価指数 英 鉱工業生産
9(水)中 CPI・PPI 日 企業倒産 加 住宅着工件数 米 FOMC議事録(6月17・18日)
10(木)日 機械受注 第3次産業活動指数、企業物価指数 消費動向調査 中 貿易統計 豪 雇用統計 仏 消費者物価指数 英 貿易収支 BOE政策金利 米 新規失業保険申請件数 卸売在庫 卸売売上
11(金)加 雇用統計

(来週の予定)

14(月)ユーロ圏 鉱工業生産
15(火) 日銀金融政策決定会合 英 消費者物価指数 生産者物価指数 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 米 小売売上
   ニューヨーク連銀製造業景気指数
16(水)NZ 消費者物価 英 雇用統計 ユーロ圏 貿易収支 米 生産者物価指数 対米証券投資 鉱工業生産 加中銀政策金利 
    米 NAHB住宅市場指数 地区連銀経済報告(ベージュブック)
17(木)香港 失業率 ユーロ圏 消費者物価指数・速報 米 新規失業保険申請件数 住宅着工件数 建設許可件数 フィラデルフィア連銀景況指数 南ア中銀 政策金利
18(金) 日銀金融政策決定会合議事要旨(6月12日・13日分) 加 消費者物価指数 米 ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
  
2.総括「7月の今後の相場、晩秋の円安へ向けて」

 7月第一週のドル円は例年通り、底堅くなった。6月月末、四半期末での輸出の円買いが月初になって剥げ落ちたということがある。ただ7月の過去5年の月足は陰線である(表1)。7月は需給的には円買いが多いのだろう。新年度の輸出予約の先行と輸入がまだ活発にならないからである。輸出業者は上半期に予約を先行させ、輸入業者は下半期に取引が多くなる商慣習によるものだ。

 過去5年の円高の値幅を調べたが以下の通りである(表2)。陰線であるが値幅はローソク足の実体部分、高値安値の差でもそれほど大きくはない。

7月は円高になりやすい傾向があるが、その後の展開をみると、ほぼ同じドル円の底値で続いている(表3=月足)。7月から9月あたりは、横ばい推移している。ナベ底とは言い過ぎだが、7月-9月を底にして晩秋の円安が続いている。晩秋は輸入取引が活発化し、輸出取引が閑散となる。
 以上から、新年度からは、申し上げてきた通りドル円では円高推移となってきたが、7月-9月にさらに売り込むより、利食いの時期であり、ドルロングを仕込み始めてもいいのではないかと思っている。12月から3月に利食いたい。

(表①)

上=月足陽線         
下=月足陰線         
ドル円04年05年06年07年8年9年10年11年12年13年14年
7月 
8月 
            
ドル円94年95年96年97年98年99年00年01年02年03年 
7月 
8月 

(表②)

7月始値終値実体差高値安値高値安値差
2013年99.297.91.28102983.95
2012年79.978.11.7780782.14
2011年80.676.83.7981774.75
2010年88.486.51.9689863.2
2009年96.394.71.6897925.25


(表③)

tuki789.JPG

3.需給「主要国金融政策ポイント」

 今年は各国の金融政策が為替相場に影響している。

「米国」

1Q・GDPの下方修正、年間成長見通しの下方修正があり、QE3縮小は想定通り進むが、ゼロ金利政策の解除はまだ見通しは示すことが出来ない。雇用は改善しているが、賃金が抑えられ、インフレも落ち着いていることもある。現在は職探しすら止めているが、経済環境が好転すれば労働市場に復活してくる「影の失業者群」が存在する。6.1%という失業率は実体より良い。

「ユーロ圏」

 為替レートは政策目標ではないが、重要になっている。物価安定の見通しには当然、非常に重要だ。低インフレの要因に、過去は石油価格と食品価格であったが、最近は為替レートが要因となっている。経済の見通しをめぐるリスクは依然下向きだ。地政学リスクや新興国経済の動向、国際金融市場が経済環境にマイナスの影響を及ぼす可能性がある。
 
 ECBの主要金利は、現在のインフレ見通しに鑑みて、長期間現在の水準にとどまる見通し。理事会はまた、低インフレ期間が過度に長引くリスクに対し、さらなる対応が必要な場合、責務の範囲内において非標準的措置を用いる方針で一致している。
 
「英」

英景気回復にはポンド高などのリスクが依然存在するとし、政策引き締めを行う場合は「緩やかで限定的」なものになる。英国では不動産需要の拡大に伴い、住宅価格 がこの1年で約10%上昇。ローン残高の対所得比率は過去最高水準となっている。
 ただカーニー総裁は住宅市場の過熱抑制のため的を絞ったマクロプルデンシャル措置を使えば、金利によって市場を誘導しようとする事態を回避することができるとし、金融政策は金融不安定に対する最後の防衛線であり、現時点での利上げは誤った対応だとの見解を示した。

「日本」

日銀の量的・質的金融緩和については、カレンダーで何月までと決まっているのではなく、オープンエンドで、あくまで2%の物価目標の実現、そしてそれを安定的に持続するため必要な時点まで続けることに変わりはない。上振れでも下振れでも、上下双方向のリスクが出てくれば、当然、ちゅうちょなく政策についての調整を行う。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=6月27日-30日の下降ラインを上抜いて上昇。3連続陽線で駆け上がったが、週末金曜はNY休日で輸入決済もなく反落、7月1日-2日の上昇ラインを下抜いたら下げに注意したい。その下のサポートは6月4日-5日の下降ライン、6月18日-24日の下降ライン。さらに5月21日-6月30日のなだらかな上昇ラインとなる。ボリバン下限ともおそらく同じレベルとなろう。101円の前半あたり。現在ボリバン中位、5日線は上向き。週足は例年通り、先週は陽線となった。6月9日週-23日週の下降ラインを上抜いている。もう少し長い週足では13年8月5日-10月7日週の上昇ラインと14年1月6日週-3月31日週の下降ラインとの三角持ち合いとなっている。
月足も2月-3月の上昇ラインを下抜いたが4月-5月の下降ラインを上抜いた。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=4連続陰線。5月8日(ドラギ発言)-6月6日の下降ラインを上抜いて、小刻みに上昇してきたが、6月27日-30日、26日-27日、16日-26日の上昇ラインを次々と下抜け下落した(ユーロ円ではまだこれらの下降ラインを下抜いていない)。7月3日-4日、7月1日-2日の下降ラインに沿う。下値はボリバン下限の1.35あたりか。5日線は下向き。

週足は6月16日-23日週の上昇ラインを下抜き、先週はやや長い上ヒゲを残し下落5月5日週-6月30日週の下降ラインが上値抵抗。週のボリバン下限は1.35前半だが拡大中。

月足はボリバン上限から下落継続。6月の下ヒゲが効かず、7月は下落スタート。3年7月-14年2月の上昇ライン、13年9月-14年2月の上昇ラインを下抜く。12年7月-13年7月の上昇ラインがサポート。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っているが、そのラインまで下落してきている。

*ユーロ円=7月2日-3日の上昇ラインを下に切り、7月3日は上ヒゲも残し、下落中。一応、7月3日-4日の下降ラインを早速引く。6月27日-30日、6月26日-27日、6月16日-26日の上昇ラインがサポート。ボリバン中位、5日線はまだ下向き。週足は5月5日週-6月9日週の下降ラインを上抜いたようだ。6月16日週-23日週の上昇ラインがサポート。月足は2月ー3月の上昇ライン下抜き、まだ4月-5月の下降ラインが上値抵抗。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「今週は中国CPI、PPI、貿易収支」

 今週は中国のCPI、PPI、貿易収支が発表される。インフレは景気指標が徐々に回復していることもあり、CPIも2%台にのせてきている。ただ金融政策は資金供給量を増加させ、金利の低下を促している。貿易では、昨年1-3月の投機的な資金流入を輸出とみなしていた取引の影響がなくなり、輸出は5月に続き前年比増額するものと予想されている。
 
6.ID為替「資源国の金融政策」

「豪」

 まだしばらくの間は金利は動かないとの考えを強調。鉱山業の落ち込みをまだ住宅産業がカバー出来ていない。インフレ見通しも2%から3%の想定レンジで推移する見通し。為替については、豪ドルの過大評価が数セント程度にとどまらない。豪ドルがある時点で大幅に下落する可能性を投資家は過小評価している。歴史的基準に照らして豪ドル相場の高止まりが続いている。貿易関連部門にとって「不快」な状況となっている。

「NZ」

 インフレが国内経済最大のリスクとしている。為替ではNZドル安が望ましい。上昇すれば介入することも示唆。景気回復に伴う最大の潜在的なリスクは、世界経済が悪化することや、我が国の交易条件が大幅に悪化することではなく、インフレが定着し始め、我が国の産業の競争力が低下すること、労働者の実質賃金が伸び悩むこと。また、「為替レートの低下と長期金利の上昇が望ましい」との見方も示した

「南ア」

 2Qの成長について懸念している。昨年よりも今年の成長は困難だろう。インフレ上昇と低成長のジレンマがある。中銀の責務は物価安定ランドはCPIの見通しにとって大きなリスク。金融政策が経済回復を支持する

「カナダ」

 物価上昇ペースは予想を上回っているものの、低インフレのリスクはこれまで以上に大きくなっている。 第一四半期のカナダ経済も低成長にとどまっている。カナダドル安と外需拡大が輸出の回復を支援するとともに、企業利益の増加が投資を促進する。 

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
------------------------------------------------
 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高
-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白くしく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「泉平、天保十年(1839年)創業のいなり寿し(関内)」

 江戸の札差しの泉屋平佐衛門は、開国の機をとらえ横浜に移り掘割川の土手で葦ず張りの屋台に人夫商人相手の江戸前寿司で大いに評判をとり、又二代目は高野山参詣の祈伝授されたいなり寿しを商い繁昌したと伝えられている。

関東大震災や食料統制にもめげず頑張り、古いのれんと伝統の味を守る。泉平の井桁のマークは札差しの時佳友家に気に入られ、使用を許されたと云われている。 鯵寿司、鰻寿司もあります。シウマイ弁当とともに、ハマスタで食べましょう。

izuhei2.JPG

*

izuhei3.JPG

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

詳しくはこちら

ブログカレンダー

 

カテゴリー一覧

  • レポート
  • レポート(PDF形式)


業界最狭水準スプレッド

おいしく!ザクザク!夏祭りキャンペーン

お友達ご紹介キャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン