野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

7月は例年通りの円買い圧力あるも値幅は小さいだろう

    6/30(月)「7月は例年通りの円買い圧力あるも値幅は小さいだろう」

kaba1.JPG

総括「7月は例年通りの円買い圧力あるも値幅は小さいだろう」 
需給「7月相場以降」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「店員と意思疎通できず」
ID為替「NZはヘッジ売り、ヘッジ外しは成功」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「かばのうどん、かばのおすし」

ドル円=99-104、ユーロ円=136-141、ユーロドル=1.34-1.39

日経インデックス6月27日東京引け6月20日からの変化(2008年=100)円100.5強し、ドル102.9弱し、ユーロ96.2弱し、ドルインデックスINNYBOT80.03弱し、CRB310.82弱し、原油105.74弱し、金1320強し、DOW16851.84弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け148.9弱し、IMM円投機筋6月24日 円-71223(前週比-3185)、ユーロ-57503(前週比+4332)
  
1.(今週の予定)  

30(月)鉱工業生産・速報  外国為替平衡操作 NZ 住宅建設許可 南ア 貿易収支 ユーロ圏 CPI 加 GDP 米 シカゴPMI、中古住宅販売契約
1(火)日 日銀短観 中 製造業PMI HSBC製造業PMI改定値 RBA政策金利 スイス SVME購買部協会景気指数  独 雇用統計   ユーロ圏 失業率 米 建設支出 ISM製造業景況指数 
2(水)日 マネタリーベース 豪 貿易収支 英 建設業PMI EU PPI 南ア BER消費者信頼感指数 米 チャレンジャー人員削減数 ADP雇用統計 製造業新規受注 
3(木)豪 住宅建設許可件数  小売売上 ユーロ圏 小売売上 英 サービス部門PMI ECB政策金利 米 貿易収支 加 貿易収支 米 失業率 非農業部門雇用者  新規失業保険 ISM非製造業景況指数
4(金) 独 製造業新規受注  

(来週の予定)

7(月)日 景気動向指数・速報 スイス 失業率 独 鉱工業生産
8(火)日 国際収支 独 貿易収支 経常収支 スイス 消費者物価指数 英 鉱工業生産
9(水)加 住宅着工件数 米 FOMC議事録(6月17・18日)
10(木)日 機械受注 豪 雇用統計 仏 消費者物価指数 英 貿易収支 BOE政策金利発表 米 新規失業保険申請件数
11(金)加 雇用統計
 
2.総括「7月は例年通りの円買い圧力あるも値幅は小さいだろう」

 ユーロはECBの望み通りに主要9通貨番付の最下位となった。ただ全体的には一番弱かったカナダが上昇したこともあり、通貨間格差は依然として小さい、変動幅の小さい年となっている。新年度から季節需給による円高は例年通り進んでいる。全面円高ではなく、4月からは対ポンドやカナダで円安が進んでいる。

 円高のクライマックスの夏の円高だが、ここ3年は夏の円高がピークでその後は円安推移している。新年度から円買いをドルやクロス通貨にしていたとしたら、7月、8月には利食ってもいいし、円売りに転換してもいい時期だと考えている。ここ3年の新年度から夏までの円高の値幅が小さいのは貿易赤字によるものだろう。

 今週は、時系列的には本日が月末となり、7月に入っては日銀短観、中国PMI、RBA政策金利、ECB政策金利、米雇用統計を軸に展開する。

 米国はIMFや世銀に今年の成長率見通しを下方修正された後に、実際に1Q・GDPがさらに前期比年率で-2.9%へ下方修正された。2Qは持ち直す見込みとされているが、4月、5月の各指標はマチマチのものとなっており力強さはない。貿易赤字も依然大きく、QE3の縮小があってもドルはけっして強含んでいない。米国長期金利も年初来からは低下している。今週はイエレンFRB議長の講演があるが、タカ派的なものとなることはないだろう。

 ユーロは5月8日のドラギECB総裁の「インフレ低下抑制の為に何でもやる」発言で142円から137円台まで低下したが、ここ2週間は小反発している。今週のECB理事会では政策変更はないと予想されての戻しだろうが、ドラギ総裁がユーロが小さな下げにとどまっていることに不満をもらすかどうか。またECBではタカ派の独連銀などは、これ以上の緩和策については警戒感を示している。今週はCPI、雇用、小売売上と金融政策に敏感な指標が発表される。

 日本は本日、月曜が四半期末取引となる。これまで報道されてきた海外M&Aなどの決済取引が出ることもあるので、仲値あたりの動きには気をつけたい。月末の外貨投信の設定も多いが、個人の投資は今年に入って低調だ。短観は既に発表された財務省の法人企業景気予測調査が、想定内の消費増税駆け込み需要の剥げ落ちの結果となっているので、それと同内容のものとなろう。ただ、短観に新鮮な材料として見ている人もいるので、二番煎じのものでも、新鮮に驚きたい。
 世の中は、来年の消費増税10%を目指し、公共事業、道路工事まっさかりである。なんとか、2Q、3QのGDPを盛り上げて年末の消費増税決定へもっていきたいところである。庶民の生活ばかりでなく、海外との競争力においても10%への増税は後に悪影響が出てきそうな気がする。

 中国は積極財政出動はなく、小出しの政策や、穏健な金融政策で景気は若干持ち直している。今週は政府版製造業PMIとHSBC製造業PMIの改定値の発表がある。中国首相や経済団体は英国・ギリシャ訪問を終えて大型商談を取りまとめてきた。日本を除く、全方位経済外交は続いている。

 豪は政策金利を決定する。インフレの落ち着きと、景気は持ち直しているものの、まだ雇用不安があり、緊縮財政の執行もあるのでRBAは政策金利を据え置くものと予想されている。声明では、いつものように豪ドル高懸念を表明するだろう。RBAスティーブンス総裁は講演も行う。今週は貿易収支 住宅建設許可件数 小売売上などの発表がある。豪より景気回復の速いNZは今週は住宅建設許可の発表があるが、焦点は7月24日の政策金利決定である。事前に発表される2Q・CPIもその手掛かりにしたいが、今のところは利上げ予想が強い。

 英国は景気強含み、雇用改善、インフレ懸念でポンドが買われてたが、ここのところカーニー総裁が過熱状態の相場を沈めるかのように利上げペースは緩やかになるものとの発言を行い、ポンドは上昇速度を緩めている。

 南アは5か月続いたプラチナ鉱山のストが終結したが、今度は金属労組のストが開始する。依然、不安定な労働環境が続き、GDP成長率にも影響してくるだろう。ズマ大統領の経済テコ入れ宣言が成功するかどうか。

3.需給「7月相場以降」

 7月第一週のドル円はここ3年は底堅い展開である。月初は月末の輸出が剥げ落ちることもあるからだ。ただここ5年の7月相場は陰線が続いている。8月は9,10,11年は陰線だが、12年、13年は陽線。ただ貿易が赤字化して12年、13年の7月の陰線は実体で1,2円なので大きくない。7月、8月に急に円高となるという感じではなく、晩秋の円安へ向けて底固めというか、なべ底の形をしているのが2011年からの夏から、初秋の動きとなっている。新年度からの季節的需給による円高相場の最終段階のように思えるので、押し目買いをクロス円中心に狙っていきたい。

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=6月12日-13日の上昇ラインを下抜き、暫しもみ合うも、6月19日-23日の上昇ラインを抜いて先週後半は下落した。ボリバン下限を下抜いているのでこれ以上のつっこみ売りは注意したい。5月21日-6月27日の上昇ラインを引いておきたい。26日-27日の下降ライン、24日-26日の下降ラインが上値抵抗。5日線は24日から下向きとなっている。週足は5月19日週-6月9日週の上昇ラインを下抜く。週のボリバン下限は101円あたり。月足も2月-3月の上昇ラインを下抜いたが4月-5月の下降ラインを上抜きそうだと思っていたが、再びこのライン上まで下落。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=5月8日のドラギ発言の上ヒゲから見ると下げているが、6月5日のECBマイナス金利導入後のユーロ下落の安値の1.3503からは戻している。ジリ高である。今週のECB理事会が注目される。ここ2週間は陽線が多い。ボリバン下限から反発。6月18日-20日、6月16日-26日の上昇ラインがサポート。5月8日-6月6日の下降ラインは上抜いた。ボリバン上限は1.3669と近い。週足は6月2日週で長い下ヒゲが出るも上昇しなかったが、底堅くなり、2週連続陽線。週のボリバン下限から反発中。5月5日週-6月2日週の2つのイベントのあった下降ラインを上抜いている。6月16日週-23日週の上昇ラインを維持できるか。。月足はボリバン上限から下落継続も6月は下ヒゲが長くなってきた。13年7月-14年2月の上昇ライン、13年9月-14年2月の上昇ラインを下抜く。12年7月-13年7月の上昇ラインがサポート。今月は若干だが陽転。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っているが、そのラインまで下落してきている。

*ユーロ円=やはり一度上昇ライン(6月16日-20日)を下抜いてからは、リズムが崩れた。6月16日-23日の上昇ラインも下抜く。ただ先週木、金は下ヒゲも残してる。138円前半には買い意欲も見える。5月8日-6月9日の下降ラインは上抜けず。ボリバン下限よりは反発。5日線下向く。26日-27日の上昇ラインがサポート。週足は5月5日週-12日週の下降ラインを上抜くも再びボリバン下限まで下落して下げ止まる。月足は2月ー3月の上昇ライン下抜き、まだ4月-5月の下降ラインが上値抵抗。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「店員と意思疎通できず」

 店員とのコミュニケーションが出来ない歳になってきたようだ。

①本屋さんで、「シューカツの本はどこですか」、「はい、こちらです、??(この爺さんがシューカツ??)」、「いや死ぬほうですが」、「ああそうですか、それなら、あっちです」

②ドラッグストアで、「おむつください」、「御自身のでしょうか」「??、いや孫のですが」、「こちらです」
 (後から、考えたが、おむつは、赤ちゃんにしろ、年寄りにしろ、自分では買いにこないだろう)
 
6.ID為替「NZはヘッジ売り、ヘッジ外しは成功」

 既に書いたことだが、今年は2000年から保有しているNZドル円の長期ポジションのヘッジ売りを4月2日に89.22で行い、6月9日の87.36で買い戻した。当初は新年度の円高が夏まで進むと思ったが、今年のNZはファナダメンタルズの良さ、利上げ、財政黒字と良い材料が出始めたので真夏を待たず梅雨に買い戻した。予定は未定。状況次第。 
 
7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
------------------------------------------------
 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高
-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白くしく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「かばのうどん、かばのおすし」

 横浜元町の「かばのおうどん」はかなり腰の強いうどん。その「かばのうどん」がハマスタに近いところに、今度は「かばのおすし」と、「かばのうどん」を開店した。寿司は青森の職人の方が握り、また寿司飯も美味い。 スタジアム観戦の行き帰りにどうぞ。

 

kaba2.JPG

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

詳しくはこちら

ブログカレンダー

 

カテゴリー一覧

  • レポート
  • レポート(PDF形式)


業界最狭水準スプレッド

秋

お友達ご紹介キャンペーン

口座開設キャッシュバックキャンペーン