野村雅道のID為替 (レポート)|FXブログ|外為どっとコム

若干円安の6月相場が続く。7月、8月は別

 6/23(月)「若干円安の6月相場が続く。7月、8月は別」

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総括「若干円安の6月相場が続く。7月、8月は別」 
需給「上げるのは簡単だが下げるのは難しい」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「年配者はドルを売りがちである」
ID為替「19番目のユーロ導入国」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「新橋末げん」

ドル円=100-105、ユーロ円=136-141、ユーロドル=1.33-1.38

日経インデックス6月20日東京引け6月13日からの変化(2008年=100)円100.2同、ドル103.2同、ユーロ96.4強し、ドルインデックスINNYBOT80.35弱し、CRB312.93強し、原油107.26強し、金1316.6強し、DOW16947.08強弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け150.67強し、IMM円投機筋6月17日 円-68038(前週比+14124)、ユーロ-61835(前週比-4650)
  
1.(今週の予定)  

23(月)中 HSBC製造業PMI、独 PMI製造業 PMIサービス業 ユーロ圏 PMI製造業 PMIサービス業 香港 消費者物価指数 米 中古住宅販売件数 
24(火)スイス 貿易収支 独 IFO景況指数 米 住宅価格指数 米 ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数 新築住宅販売件数 トルコ中銀政策金利
25(水)日 企業向けサービス価格指数 米 耐久財受注 GDP・確報値
26(木)香港 貿易収支 南ア 生産者物価指数 米 新規失業保険申請件数 個人所得 個人支出 PCEデフレーター
27(金)日 貿易統計 失業率 消費者物価指数 家計調査、商業販売統計、NZ 貿易収支 中 工業利益 仏 GDP・確報値 生産者物価指数 英 経常収支 GDP確報値 独 消費者物価指数 米 ミシガン大消費者信頼感指数・確報

(来週の予定)

30(月) 外国為替平衡操作、鉱工業生産・速報 NZ 住宅建設許可 南ア 貿易収支 加 GDP 米 シカゴPMI、中古住宅販売契約
1(火)日 日銀短観 中 製造業PMI HSBC製造業PMI改定値 RBA政策金利 スイス SVME購買部協会景気指数  独 雇用統計    ユーロ圏 失業率 米 建設支出 ISM製造業景況指数 
2(水)日 マネタリーベース 豪 貿易収支 英 建設業PMI EU PPI 南ア BER消費者信頼感指数 米 チャレンジャー人員削減数 ADP雇用統計 製造業新規受注 
3(木)日 対外対内証券売買契約等の状況 豪 住宅建設許可件数  ユーロ圏 小売売上 英 サービス部門PMI ECB政策金利 米  貿易収支 加 貿易収支 米 失業率 非農業部門雇用者  新規失業保険申請件数 数変化 ISM非製造業景況指数
4(金) 独 製造業新規受注  
 
2.総括「若干円安の6月相場が続く。7月、8月は別」

 今年も半年が過ぎようとしているが、年間通貨番付では円を基軸にすると円より強い通貨はNZドルと豪ドルで約2%上昇。円より弱い通貨は ポンド、米ドル、スイス、ユーロ、カナダ、南アで、それでも最下位の南アと円の差は4%程度であり、今年は変動幅が極めて少ない。

 昨年の今頃は円安が進み、ドル、ユーロ、スイスに対し10%以上安く、昨年も最下位の南アランドに対して5%強かった。日本は金融政策を現状維持していることと、貿易赤字でもこのあたりまでは輸出の円買いも出て中立、米国はQE3縮小をしているが貿易赤字でドル買いが続かない、ECBはマイナス金利導入でユーロを下げたいところだが、貿易黒字が邪魔をしている。

 資源国、高金利通貨の豪ドルやNZドルはファンダメンタルズは比較的良好もまだ雇用に不安があり、最大輸出先の中国の景気減速があり、独歩高とはなれないといったところだ。通貨間で需給的に大きな歪みがなく変動幅が小さくなっているのだろう。

 秋も深まれば、日本の輸入のドル買いが増え、ECBもユーロが下落しなければ新たな手を打ってきそうでもある。米国は中間選挙がある。
中国も目標の7.5%成長達成の為に対策を出すだろう。少しは変動が大きくなることを期待したい。また7月、8月は例年のように円高に振れやすいのでそこでも収益チャンスが増すであろう。

 さて6月は月初にお伝えした通り、円高には振れにくい相場となっっている(6月2日リポート=ここ5年の動きを見ると、2011年から13年はやや円安に動いている。2009年から10年は円高である。これはただ東日本大震災を境に貿易黒字から貿易赤字へと転換しただけなのだろうか。新年度から先行した輸出勢の円買いもやや一服するころだろうか。若干は夏のボーナス見合いの個人の外貨投資も出てくるだろう。

今年の材料としては、法人減税を含めた成長戦略とGPIF改革がある。どちらも市場が好感する材料が出れば円売りとなる。一方日銀の追加緩和策はCPIが順調に上昇している(増税のおかげ)のでないだろう。)

 今週は6月も下旬となり、後場は輸出の円買いも出そうだが、外貨投信の設定もあり、大きくは動かず、若干円安に振れるだろう。ここ7年間の6月下旬相場を見たが、2010年だけが6月下旬が円高となっているが、その他は若干円安となっている。これまでの日本企業の買収が報道されてきたが、6月という四半期末にそういう取引も出やすいだろ。

 問題は例年円高に振れやくなる、7月、8月である。貿易赤字があるために、かつてのような急激な円高は起きないだろうが、気をつけたい。外貨債券の償還、9月中間決算へのリパトリなどが夏の円高の要因である。

 米国は住宅指標など中程度の指標が多くは発表される。1Q・GDP確報値が発表されるが下方修正は織り込み済みであろう。米株もしっかりしている。勝負は来週の雇用統計となる。

 ECBはマイナス金利導入でのユーロ安も当面の底値から反転している。多くのECB当局者は、さらなる緩和策も示唆しているが、伝統的にインフレを極端に嫌う独関係者は、さらなる緩和策に懸念を示す発言をしている。ドラギ総裁が為替に関する発言をするかどうか。来週のECB理事会で現状維持となると、ユーロ安期待のポジションの巻き戻しが起こりユーロはさらに上昇するだろう。先週ZEW景況感指数が悪化した独はIFO景況感指数の発表となる。

 中国は李首相が多くの調査機関が景気減速を示唆しているところに、「今年の7.5%成長に自信」との発言をした。景気対策も小出しだが継続してくるだろう。今週はHSBC製造業PMI 工業利益の発表がある。

 英国は今週はカーニー総裁の会見がある。先行きの利上げに再び言及するかどうか。 豪は今週指標がない。来週の政策金利はインフレも落ち着いているところから現状維持となろう。NZドルは利上げ、GDP改善で上昇しているが、次の動きは7月24日の政策金利決定となる。

 南アは以前 景気は厳しい状況が続く。格下げもされている。鉱山ストが終了するかどうか。インフレは6%を越えているので、これ以上のランド安も望んでいないだろう。

(6月ここまでの相場推移は円安傾向)

2014 年2014 年  
 5月30日6月20日
ドル円101.78102.060.28 0.28
ユーロ円138.75138.790.04 0.03
ポンド円170.56173.623.06 1.79
カナダ円93.8394.871.04 1.11
豪ドル円94.7595.821.07 1.13
NZドル円86.4488.772.33 2.70
スイス円113.651140.35 0.31
ランド円9.639.56-0.07 -0.73

3.需給「上げるのは簡単だが下げるのは難しい」

 2年前にドラギ総裁は欧州債務危機に際し、「何でもやる」と発言、行動し、債務危機を改善し、ユーロを対円では90円台から140円へ押し上げた。今度のマイナス金利導入ははインフレ低下を抑制するために、ユーロを下落させたい意図もあるようだ。しかしユーロ圏4月経常収支は215億ユーロの黒字となった。これでは実需のユーロ買いがコンスタントに起きる。20世紀の日本の円のように買いが引かない。
     

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円テクニカル=「6月相場らしい、ただミクロの決死圏」
6月相場は、4月、5月と違って円高になりにくいとは既にID為替リポート(6月2日版)で述べているが
そのままままの展開。ただ値幅が小さいのは、さびしい。 6月12日-13日の下降ラインを下抜くのもつかの間、18日-19日の下降ラインを上抜け、19日の下ヒゲで上昇。6月9日-10日の下降ラインが上値抵抗。ボリバン中位といっても、バンドは102.70-101.51と狭い。5日線上向き。5月21日-6月12日の上昇ラインが生き残っている。 週足は5月19日週-6月9日週の上昇ラインが効いているがこれもボリバンが極めて狭い。月足も2月-3月の上昇ラインを下抜いたが4月-5月の下降ラインを上抜きそうだ。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドルテクニカル=5月8日のドラギ発言の上ヒゲから見ると下げているが、ここ2週間では小反発。6月9日ー10日の下降ラインを上抜けたことが相場を反発させている。ボリバン下限からの反発。ユーロ円ほど素直には上昇していないが、6月16日-18日の上昇ラインがある。ドラギ宣言の5月8日-6月6日の下降ラインは上抜いた。先週後半2日間は上ヒゲで売り圧力。ただ先週金曜は下ヒゲも出す。ボリバン中位。5日線上向き。週足は6月2日週で長い下ヒゲが出るも上昇せず、週のボリバン下限近くで推移。月足はボリバン上限から下落継続。13年7月-14年2月の上昇ライン、13年9月-14年2月の上昇ラインを下抜く。12年7月-13年7月の上昇ラインがサポート。今月は陰線。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っているが、そのラインまで下落してきている。

*ユーロ円テクニカル=「6連続陽線、マイナスECB効果薄れる、まさかドラギ破り?」
6月13日-17日の上昇ライン、5日線上向き。ボリバン下限から上位へ。6月9日-10日の下降ラインを上抜いて素直に上昇。 ユーロドルは素直には上昇していない。ドル円の底堅さも影響。ドラギ発言のあった5月8日-6月9日の下降ラインが上値抵抗。ここを破ると「ドラギ破り」。週足は5月5日週-12日週の下降ラインを上抜くも再びボリバン下限まで下落して下げ止まる。月足も寄り引き同時へ。2月ー3月の上昇ライン下抜き、まだ4月-5月の下降ラインが上値抵抗。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「年配者はドルを売りがちである 」

 年配者はドルを売りがちである。1973年の260円から75円まで下落したドル円相場を経験しているとそうなりがちである。
20世紀はドル円下落、21世紀はまずはクロス円の上昇、その後ドル円も上昇している。すべては貿易収支によるものだ。

 
6.ID為替「19番目のユーロ導入国」

 2年前はユーロ崩壊、ギリシャの離脱、いや逆にドイツの離脱とも騒がれたが、今また、ユーロを導入する国がある。
 EU財務相は6月20日、リトアニアのユーロ導入を承認した。2015年1月1日からで、19番目のユーロ導入国となる。
欧州委員会はリトアニアがユーロ圏参加の基準を全て満たしているとの判断を示し、参加を提案していた。
リトアニアのシャジュス財務相は、「リトアニアはユーロ圏の責任あるメンバーとなるよう努める。われわれは課題に直面するかもしれないが、恩恵を享受するだけではなくメンバーとして責任を遂行する」と述べた。 ユーロを導入してないEU加盟国は9カ国となる。 
 
7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高
-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白くしく」FSIG FX湘南投資グループ 代表 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「新橋末げん」

 久々に上京、新橋で宴会、途中「新橋末げん」のそばを通る。

三島由紀夫が最後の晩餐にした明治42年創業の老舗、「新橋末げん」。ほかにも原敬、六代目菊五郎などの著名人が通った店としてもしられているそうだ。鶏ガラスープのとり鍋「わ」のコースは「新橋末げん」の看板メニュー。昼の「かま定食(親子丼)」も人気。
 
 

 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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