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ECBマイナス金利後のマネーの行方、イラクが待った

 6/16(月)「ECBマイナス金利後のマネーの行方、イラクが待った」

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総括「ECBマイナス金利後のマネーの行方、イラクが待った?」 
需給「外貨投信は」
テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」
当局・円無常「ディラーは即断即決」
ID為替「私のジャンク債の購入基準」
リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
横浜湘南便り「キューバにお世話になっているのは野球界だけではない」

ドル円=100-105、ユーロ円=136-141、ユーロドル=1.33-1.38

日経インデックス6月13日東京引け6月6日からの変化(2008年=100)円100.2強し、ドル103.2弱し、ユーロ96.0弱し、ドルインデックスIN NYBOT80.63強し、CRB309.98強し、原油106.91強し、金1274.1強し、DOW167775.74弱し、日経平均ドルベ-ス東京引け147.96強し、IMM円投機筋6月10日 円-82162(前週比-7944)、ユーロ-57185(前週比-24160)
  
1.(今週の予定)  

16(月) 日 金融経済月報、 南ア休場(青年の日) ユーロ圏 消費者物価指数 米 NY連銀製造業景気指数 対米証券投資 鉱工業生産 NAHB住宅市場指数
17(火)RBA議事録、英 消費者物価指数 生産者物価指数 香港失業率 独 ZEW景況感調査 ユーロ圏 ZEW景況感調査 米 消費者物価指数 住宅着工件数 建設許可件数
18(水)日銀金融政策決定会合議事要旨(5月20日・21日分) 貿易統計 南ア 消費者物価指数 BOE議事録 米 経常収支  FOMC政策金利発表 イエレン議長会見
19(木)NZ GDP スイス 政策金利発表 英 小売売上 米 新規失業保険申請件数 フィラデルフィア連銀景況指数
20(金)黒田日銀総裁会見 独 生産者物価指数 加 小売売上 加 消費者物価指数 ユーロ圏 消費者信頼感・速報

(来週の予定)

23(月)独 PMI製造業 PMIサービス業 ユーロ圏 PMI製造業 PMIサービス業 香港 消費者物価指数 米 中古住宅販売件数
24(火)スイス 貿易収支 独 IFO景況指数 米 住宅価格指数 米 ケース・シラー住宅価格指数 消費者信頼感指数 リッチモンド連銀製造業指数 新築住宅販売件数
25(水)米 耐久財受注 GDP・確報値
26(木)香港 貿易収支 南ア 生産者物価指数 米 新規失業保険申請件数 個人所得 個人支出 PCEデフレーター
27(金)日 失業率 消費者物価指数 NZ 貿易収支 仏 GDP・確報値 生産者物価指数 英 経常収支 GDP・確報値 独 消費者物価指数 米 ミシガン大消費者信頼感指数・確報
 
2.総括「ECBマイナス金利後のマネーの行方、イラクが待った?」

 6月5日ECBは中銀預金のマイナス金利など金融緩和策を実施した。まだ、実施以来日が浅いが効果は出ているだろうか。長期金利は着実に低下している。特にギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリアなどの債務に苦しんできた南欧諸国の金利が低下している。独など元々低金利の国も小幅だが低下している。英米、日本、またオセアニア諸国の国には大きく影響せず、それぞれの国の事情で動いてる。
 為替については、ユーロが対円、対ポンド、対スイスなどを含め全面安となっている。株価においては、ECB理事会直後は独DAXが1万ポイントにのせるなど熱狂したが、ウクライナ問題に加え、イラク政情不安も浮かび上がり理事会前より下落している。ただ海外株は総じて底堅く推移しているのはユーロ圏からの資金流出が起きているのだろう。ECB理事会の金融緩和は効果は出ていると言えるだろう。時間が経てばインフレ率上昇に寄与してくるのではないだろうか。

 卑近な例では私の個人のユーロ建てMMFもマイナス金利となり運用が停止されたの取り敢えずユーロを売って円に換えている。世界中でこのような動きが出ればユーロ売りとなる。
 
 先週のユーロ圏の経済指標は4月鉱工業生産が改善した。今週はZEW景況感指数、CPIや消費者信頼感指数と重要指標が続く。貿易収支が依然高い黒字水準にあることはユーロの下落を抑える効果を持つ。
 
 米国については先週 世銀が今年の成長率見通しを2.8%から2.1%へ下方修正した。先週の指標である小売売上、ミシガン指数も弱く、PPIも低下した。今週はFOMCの他CPI、住宅関連など重要指標が多い。FOMCでは、100億ドルの量的緩和縮小を行うだろう。現在までの量的緩和縮小のペースでは、今年10-12月までに資産購入額はゼロとなる。利上げ開始時期は2015年下半期と予想されている。

 日本は日銀黒田総裁が「基調的には緩やかな回復を続けている、消費増税後の景気は概ね想定内の動き、2016年度までの見通し期間中盤頃2%物価達する可能性高い、量的・質的金融緩和は所期の効果を発揮している」と発言し政策は現状の金融緩和の維持となった。
為替については「対ユーロで円が高くならなければならない理由あまりない」としているが、それは貿易収支で欧州が黒字、日本が赤字ということを踏まえたものであろう。ただマイナス金利導入でマネーがユーロ圏から逃避する現象は一時的だがまだ続くだろう。
 今週の日本は貿易統計、資金循環統計と需給の流れがわかる指標の発表がある。

 中国は5月の輸出や小売売上が伸び、CPIも上昇し、少し力強くなってきたように思える。李首相は景気対策は小出しにするが、抜本的、積極的な対策は打ち出さない。国内的には預金準備率は引き下げたが、対外的には米国への配慮もあってか人民元は切り上げを行っている。
 
 英国は景気回復が進み、住宅価格上昇を主導にインフレ懸念があり、失業率も改善し、利上げ観測も出てきたこともありポンドは上昇している。今週のCPIも注目したい。

 豪は4カ月ぶりで新規雇用者数が減少した。ただNZドルが利上げと将来も利上げすることを示唆し上昇するのに連れて高くなっている。NZドルは通貨番付で先週の3位からトップに立った。2位が豪ドルであり、海外の資金は比較的財政状況の良い、景気もマイルドな回復傾向となっているオセアニア両国に資金をシフトしている。ただ両国当局ともに通貨高は懸念している。

 南アフリカは5カ月間続いたプラチナ鉱山ストに打開の兆しが出ている。ただ格付け会社はストによる景気回復の遅れを指摘し格下げを行った。ランドは先週下落した。株価はランド安もあり好調であり、南ア株価指数は最高値を更新し5万ポイントを越えている。
 
3.需給「冴えない外貨投信」

 アベノミクス、黒田異次元緩和でも外貨投信の残高は殆ど増えていない。2000年ごろの金融ビッグバン以降はリーマンショックまで倍々ゲームで増えていったものだが、2000年ごろは3兆円程度の残高が、リーマンショック直前には36兆円に。リーマンショックで20兆円割れ寸前まで減少し、その後は戻すも30兆円には戻すことがない。現在26兆円台。外貨投信の募集も多くはない月が続いている。夏のボ-ナス狙いのものは出ないだろうか。

    
2013年億円2014年 
1月2572331月254417
2月2581702月259962
3月2623263月263951
4月2777864月266281
5月2773405月268258
6月2568986月 
7月2577407月 
8月2491068月 
9月2558439月 
10月26380610月 
11月26344811月 
12月26189512月 
    
    
2007年億円  
12月が最高368846  

4.テクニカル「主要3通貨ペアテクニカル」

*ドル円=4日ぶり陽線。月曜の仲値外貨需要に繋がるか。11日-12日の下降ラインを上抜き、10日-11日の下降ラインも上抜くことが出来るか。その上は9日-10日の下降ラインが上値抵抗。下値は5月21日-6月12日の上昇ラインを引くしかない。ボリバンではほぼ中位。5日線まだ下向き。 
 週足は週のボリバン下限にワンタッチして戻している。3月31日週-4月28日週の下降ラインも上抜けた。5月19日週-26日週の上昇ラインも下抜いた。月足は昨年10月-11月の上昇ラインを下抜いている。1月-4月の下降ラインに沿っている。今月はここまで陽線。年足は07年-08年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿っているが、今年はここまで陰線。

*ユーロドル=5月8日のドラギ発言の上ヒゲから、実際のECB理事会での緩和での下ヒゲで一旦完結したが、私のようにマイナス金利の影響を受けたものがおそらく世界中にいてユーロ売りとなている。ただボリバン下限では一服している。先週後半3日は横ばい。上昇トレンドをつくる程ではない。6月9日ー10日の下降ラインを上抜けたことが相場を落ち着かせている。上値抵抗は5月8日-6月9日の下降ラインとなる。下値支持は6月5日-12日の上昇ライン及びボリバン下限となろう。5日線はまだ下向き。
 週足は6月2日週で長い下ヒゲが出るも上昇せず、週のボリバン下限近くで推移。5月5日週-19日週の下降ラインを上抜いている。5月月足は陰線。月足はボリバン上限から下落継続。13年7月-14年2月の上昇ライン、13年9月-14年2月の上昇ラインを下抜く。12年7月-13年7月の上昇ラインがサポート。今月は陰転。年足は12年-13年の上昇ラインに沿っているが、そのラインまで下落してきている。

*ユーロ円=6月5日のECBマイナス金利導入から2営業日後の6月9日に6月5日-6日の上昇ラインを下に切り、さらに5月29日-30日の上昇ラインを下抜いた。再びボリバン下限まで下落して一服。先週後半2日は上ヒゲ長いが、急な下降ラインの6月9日-10日を上抜いているので下値支持もある。5日線はまだ下向き。週足は5月5日週-12日週の下降ラインを上抜くも再びボリバン下限まで下落中。月足は2月-3月の上昇ラインを下抜く。今月も陰転。年足は08年-10年の下降ラインを上抜け、12年-13年の上昇ラインに沿う。

5.当局・円無常「ディラーは即断即決 」

 ディラーは即断即決。エコノミストや格付け会社が時間をかけて結論を出す仕事を瞬時に判断したい。

6.ID為替「私のジャンク債の購入基準」

 国債、政府債は買う。民間社債は買わない。IMFなど国際機関やG-20は債務危機に陥った国は救済しても民間は救済しない。民間は救済しても、一旦破たんさせてからだろう。
 また1990年代のウクラナイナ国債は買うが、現在のウクライナ国債は買わない。経済問題で困難に陥っての債務危機での債券は買うが、民族問題や宗教問題で危機に陥っている国は解決のメドが立ちにくいので買わない。国債は当該国の国民の税金のみならず、ギリシャの問題では債務救済策として日本や中国の国民の税金を活用して債券を買うので資金繰りが円滑となる。

7.リスク「長引くイラク、イラン、パレスチナ、北朝鮮」
 
日中・日韓領土問題、北朝鮮暴発(北朝鮮開国?)、朝鮮半島統一、イラン、地震、テロ、外為取引税(トービン税)、日中国交断絶、
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 内需拡大-規制緩和-市場開放-小政府-財政均衡-自己責任-公明正大 50―超円高-100―円高
-150-普通円-200―円安-250-超円安- 「世界一のデフレと物価高の共存が日本の弱点」「国を選ぶ時代」FX湘南社是 「面白くしおかしく」FSIG FX湘南投資グループ 代 野村雅道 専修大学、中京大学講師(事務所 横浜田園、山下公園、伊豆稲取) 

8.横浜湘南便り「キューバにお世話になっているのは野球界だけではない」

 巨人、横浜と、日本のプロ野球界にもキューバの選手が活躍できる体制になり、野球ファンに新たな刺激を与えている。さて、温泉、自然、グルメでも盛り上がる伊豆だが、やはり高度成長時代と比べると寂れている。その伊豆もキューバに頼り始めている。
 体感型動物園iZooに世界的にも希少なキューバ原産のカタツムリ「コダママイマイ」24匹がやってきた。体長数センチ程度の小さなカタツムリが、白や黄色、赤、ピンクの殻を背負って元気に動いてる。同園によると、国内での展示は初。
 

FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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