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季節通りの円高、ドラギのやる気、QE3縮小でも金利低下、震災復興のNZが一服などなど

    「季節通りの円高、ドラギのやる気、QE3縮小でも金利低下、震災復興のNZが一服などなど」

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 5月8日のドラギ総裁の「金融緩和示唆、欧州経済のために実現可能なすべてのことを行う」で5月はユーロ安が進んでいる。既に申し上げてきた通り、6月5日のECB理事会でそれが現実となるまでは売りでいいのだろう。ドラギ総裁はギリシャ危機の時にも「危機克服の為ありとあらゆること、何でもやる」と発言し、ユーロ急騰、30%を超えていたギリシャ金利など南欧金利を急低下させた。前回は「何でもやる」でユーロ高、「今回は何でもやる」でユーロ安。どちらも南欧の期待にも応えている。さらにEU議会選挙でEU会議派が勢力を増した国が出てきたことも、ユーロ安に働いた。

 今週は、そのユーロに対して上昇していた英ポンドがユーロより下げている。チャートでは小さいが団子天井からの下落。上昇ラインもユーロより1日早く下に切った。
 そのポンドよりさらに1日早く下げたのが南アランド。再選されたズマ大統領が任命したネネ財務相の手腕に不安感が広がったからである。

 日本円は例年通り、新年度の輸出先行の円買いが出ている。貿易赤字なので値幅は小さいが、4月新年度からは全面円高である。いつものことである。昨年は「黒田総裁異次元緩和」で一時的に円安となったが、それでも5月から秋彼岸までは円高が進んだ。それは輸入円売りが先行する晩秋で反転した。今年は黒田緩和不在で素直に進む。政府の成長戦略やGPIF改革期待があるが、期待外れに終わった時も想定したい。政策を出すには晩秋の円売り地合いが好タイミング(アベノミクス出発点はそうだった)で、春から梅雨時、真夏には政策効果が円買い需給で抑制される。「政策は晩秋に」だが、消費増税10%を目指すアセリもあるのだろう。

 米国は順調。QE3縮小が遂行されているが、長期金利は年初から低下している。理由もなく大方の予想に反する動きは往々にしてあるが
それはポジションによるものだ。気持ち(センチメント)と身体(ポジション)が違うのである。もうポジションが十分出来上がっているので反転する。それはチャートや注文状況、季節の実需を見て判断したい。今回も米金利が低下する前に、基軸通貨で金利も他国と比べて低くはない米債需要が強いのだろう。基軸通貨とはいいもので、相対通貨が上昇していても、そのままドルで使えば為替差損はない(私はあまり興味のない低金利だが)。

 NZは豪ドルより速く下落した(これが今年私が豪ドルでなくNZドルでヘッジ売りしている理由)。景況感指数が悪化、乳製品価格も下落している。多くの経済指標は昨年ほどの強さ、輝きはない。震災復興で回復してきたNZであるが、一服。日本もアベノミクスというより震災復興による景気回復と私は見ているので、来年あたりは一服か。円高になればさらに減速が加速しよう。

 豪ドルはNZドルに連れ安だが、今年は懸念の雇用が改善して伸ばしている。来週は政策金利やGDPの発表がある。次いで雇用統計。気がかりなのは緊縮財政を打ち出したアボット政権へ国民の不満が高まっていること。ここで経済指標が悪化すれば、不満をより高めてしまう。


「河津温泉でシャンテ ラ シャンソン」

 「♪♪Longtemps, longtemps, longtemps Après que les poètes ont disparu♪♪」と
「天城いーーー越え」が似合う河津の峰温泉に場違いなシャンソンが流れている。パリのバガテル公園を忠実に再現したバラ園が広がり、パリ同様、キオスク、オランジェリーもある。 パリへ行く暇のない方や河津桜を見逃した方は5,6月の伊豆河津峰温泉へどうぞお越しください。
 


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FX湘南投資グループ代表
野村 雅道(のむら・まさみち)氏

1979年東京大学教養学部を卒業後、東京銀行(現三菱UFJ銀行)入行、82年ニューヨーク支店にて国際投資業務(主に中南米融資)、外貨資金業務に従事。85年プラザ合意時には本店為替資金部でチーフディーラーを務める。

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